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第1章
57 夢オチ イラザside *R18
しおりを挟むさて、シャウはどこまでセックスについて知っているのでしょうか。
腕の中でくたりと力を失って身体を預けているシャウを見ながら、イラザは思案していた。
先ほどまでキスをしていたのだが、すでにシャウはトロトロに蕩けて目の焦点が合っていない。
シャウは初めてでしょうから、ここで怖がらせてしまったら2度と触らせて貰えないかもしれない。
シャウに逃げられてしまうとなかなか捕まえられないのが分かっているだけに慎重に成らざるを得なかった。
シャウに確認しながら進めていくしかないと決めると、イラザは腕の中にいるシャウを優しく抱きしめキスをする。
「シャウ、キスは好きですか?」
何度も啄むようにキスをしつつ問いかける。
何度かキスしていると、俺と焦点が合った。
そして、俺の質問がやっとわかったのかシャウは頬を紅く染めた。
「……好き」
シャウの言葉に安堵して、ゆっくりとまたキスをする。
まあ、まったく嫌がらないでトロトロに蕩けていたのだから、嫌ではないことは分かっていたけれど、それでも俺とのキスが好きだと言われて嬉しくなる。
「じゃあ、俺に触られるのは好き?」
「っ、………好き…」
一瞬身体を強張らせたことに心配になったけれど、シャウを見てると恥ずかしいだけのようでさっきよりももっと頬を紅く染めていた。
「じゃあ、少しずつ触れるよ。痛かったら言って、勿論痛くないようにするから心配なく身体を預けてくれていいんだけど」
「……わかった」
俺の言葉にまた一瞬身体を強張らせたけれど、すぐに力を抜いて俺に身体を預けてくれた。
シャウの許可を貰えたから、怖がらせないようにまずは今までに触れたことのある場所を刺激していく。
顔中にキスをして、シャウの獣耳を愛撫するように弄る。
シャウが獣耳が弱いことは確認済みだった。獣耳を愛撫しているとシャウの息が少し上がってきた。
次は首から肩にかけてキスをしながら、シャウの白い肌を唇で甘噛みしていく。たまに吸ったり嘗めたりしても嫌がる様子は見られない。
「シャウ、気持ちいい?」
「…わかんない」
シャウは律儀にもイラザの質問に答えてくれるらしい。
「シャウ、胸を触ってもいい?」
「……………恥ずかしいこと聞かないで」
拒絶の言葉がなかったから、獣耳を愛撫しながら、もう片方の手でそっと服の上から揉んでみた。
胸を触ったときに、ビクッと震えたけれどそれ以上は拒否らしい反応がなかったのでゆっくりと揉んでいく。
シャウの胸の形を確かめるように下から横から掬うように揉みしだき、両方の胸を交互に繰り返し刺激を与えた。
獣耳も愛撫しているせいか、徐々にシャウの息が上がっていった。
直接シャウの柔らかい肌に触れたくなって、頭から被る形の服をシャウに気づかれないように持ち上げてからシャウに濃厚なキスをしかける。
獣耳の愛撫と濃厚なキスにシャウの目がまたトロトロに蕩けていた。
今のうちにシャウから服を脱がし、ベットに横たえるとイラザも下穿き姿になる。
下着だけになったシャウの肌はどこまでも白くて、胸にある紅く色づいた2つの実がツンと主張していていやらしかった。
シャウの片足の上に跨がると、紅い果実に吸い寄せられるように片方の実を口に含んだ。
もう片方の実を手でクニクニと押しつぶし、口に含んだ実はねっとりと嘗めあげる。
紅い果実がぷっくりとし始めた頃に、シャウから声が聞こえてきた。
「あっ……ん…ふっ……ん…」
シャウの胸を愛撫しながら見ると、シャウもこちらを見ていて必死に口を手で覆って声を抑えているようだった。つい悪戯をしたくなって、強めに胸を揉みしだき手の中の紅い実を摘みあげ、口の中の紅い実を甘噛みする。
「んあっ……」
かみ殺せなかった甲高い声をあげて、身体をビクビクと震わせた。
軽くイッたのかもしれない。
嬉しくなって敏感な紅い実を刺激しながらシャウに問いかけた。
「シャウ、気持ちいいですか?」
「…っ……わかんない」
荒く呼吸をしながらも、律儀に俺の質問に応えてくれる。
──まだ、シャウは気持ちいいがわからないのかもしれない。
それならば、シャウに気持ちいいも教えてあげなければ。
やりがいのあることにイラザは笑みを浮かべる。
もう一度シャウに気持ちいいを理解してもらうために、今度はシャウに見せつけるように胸を揉み、紅い実を舌を伸ばしてチロチロと嘗める。
シャウは視界からの刺激にさっきよりも興奮するのか、すぐに身体を震わせて登りつめようとしていた。
それを促す為に、また手の中の紅い実を押しつぶし、舌で嘗めていた紅い実はシャウに見えるように歯で甘噛みした。
「んあぁぁっ………」
その瞬間、背をしならせてビクビクと身体を震わせた。
先ほどよりもしっかりとイケたようだ。
「シャウ、今のが気持ちいいですよ」
「……気持ちいい?」
「そうです。今のようになったときには俺に気持ちいいと教えて下さいね」
「わかった」
2度もイッて、くたりとベットに身体を預けているシャウに気持ちいいを教えることが出来た。
素直すぎるシャウが可愛くて可愛くてしょうがない。
シャウの痴態に、俺のモノは猛っていたけれど、出番にはまだまだ早すぎる。
あとは、シャウの大事に守られている花を愛でるだけ。
流石にそこに触れられるのは嫌がられそうなので、なし崩しに持っていくためにキスをする。
舌を絡めとり、胸を揉みしだき、シャウをまたトロトロに蕩けさせながら、慎重に空いている手をシャウの下着の上に伸ばす。
そして、そっと撫でるとクチュリと音がして、しとどに濡れていた。
しっかりと濡れていることに安堵して、下着の上からも感じる花芯を優しく撫でる。
するとピクンとシャウの身体が跳ねた。けれど、それだけでシャウは縋りつくようにイラザの首に手を伸ばしてきた。
大丈夫そうだと感じた俺はシャウの下着を下ろし脱がす。
そしてシャウの蜜口に溢れた蜜を伸ばして花芯を優しく撫でる。
先ほどよりもはっきりと感じる刺激にシャウの口から絶え間なく声が零れていた。
「あっ、……ん……う、ん……ぁ…」
シャウの様子を確認しながら、指に蜜を絡めて蜜口に差し入れる。
しとどに濡れていたおかげで、難なく指が入った。けれど入った指をシャウの潤んで熱く吸いつく内壁がきつく締め付ける。
あまりに狭くてゆっくりと拡げていかないと、俺のモノは入らないかもしれない。
慎重に入れた指を少しずつ動かして、シャウの中を拡げていく。
2本目の指が入った時に、シャウが不安そうにイラザを見つめていた。
シャウの顔は痛みを感じているわけではなかったが、違和感があってどうなるのかわからない不安を感じているようだった。
「大丈夫です。痛くしません。シャウのここに俺を受け入れて欲しいだけなのです」
俺の言葉に、シャウの視線が俺の猛ったモノに注がれて、驚いて目を見開いていた。
「気持ちいいことしかしません。ただもう少しシャウのここを拡げないと入らないので俺に任せてもらえますか?」
不安そうに見つめていたシャウは、何度か瞬きして考えているようだった。
シャウが答えを出すまで、静かに待つ。
ここで止めることが出来るか分からないけれど、シャウの嫌がることだけは出来ない。
辛抱強く待っていると、シャウがイラザを見つめた。
「本当に痛くない?」
「痛くならないようにします」
「…だったら、いいよ」
「シャウ、ありがとうございます」
シャウの許可が出て、嬉しくてシャウにキスをした。
痛くならないようにするには、もっと濡らさなくては。そう思った俺はシャウの足の間に入り、蜜口に顔を近づけた。
「イラザ?!」
シャウの口から驚いた悲鳴が上がった。
シャウが足を閉じようとしているのを、軽く抑えて笑いかける。
「痛くならないようにするには必要なことなんです」
「でも…」
「大丈夫です。痛くしません」
「……そういうことじゃない」
「わかっています。恥ずかしいんですよね。なら、目を閉じていて下さい」
「…………わかった」
俺が引かないことがわかったシャウは、恥ずかしさで頬を真っ赤に染めて目を潤ませていた。
そしてちょっと睨んだあと、目を閉じて俺に身体を預けてくれる。
いくらでも拒否できる筈なのに、結局シャウは俺のことを全て受け入れてくれる。
その事に嬉しくなって、必ずシャウに気持ちよさだけを感じてもらえるように、ぐずぐずに蕩けさせようと決めた。
シャウの蜜口に顔を近づけると、舌を伸ばして蜜口に差し入れる。
「…んっ…」
シャウはビクッと震えて、声を漏らす。
驚いただけだったようなので、慎重に指を2本差し入れる。ゆっくりと押し拡げるとシャウの感じる場所を探っていく。一緒に舌を動かすと、震えるようにシャウが感じていることを伝えてきた。たまに花芯を吸いあげ、指の腹を動かすとある場所でビクビクと身体を震わせた。見つけた場所を重点的に攻めると、蜜が溢れてきた。
「……っ、…ふ……んぁ…」
シャウも感じているのか、もれる声に甘さが混ざってきた。
指を抜き差しして、時折ビクつく壁を掠めると、シャウの口から甲高い声が響いた。
「あっ、……あっ……っあぁ…」
指も3本入るようになり、シャウの中も柔らかくなってきた。
ビクビクと身体を震わせ、絶えずもれるようになったシャウの声を聞いて、尋ねていた。
「シャウ、気持ちいいですか?」
「あ……、ん…気持ち、いっ…いぃー」
シャウが答えを言うときに合わせて、指の腹で感じる場所を強く抉りながら花芯を指で押しつぶした。
シャウは答えている途中でビクビクと身体を震わせて、背をしならせてイッた。
蜜口から蜜を大量に溢れさせて、力尽きたようにくたりとベットに沈み込む。
そろそろ入れても大丈夫だとは思うが、シャウの様子を窺っていると、シャウは乱れた息を整えつつイラザを見つめた。
そして両手を俺に向かって拡げると、笑いかける。
「イラザ、きていいよ」
「っ…」
シャウの言葉に危うく理性が飛ぶところだった。
──危なかった。ここで怖がらせてしまったら、次はいつになるのか分からなくなってしまう。
怖がらせないように、笑顔を浮かべて優しくキスをする。
「痛かったらいって下さいね」
「うん。でも、イラザが大丈夫って言ったなら大丈夫でしょ?」
シャウからの絶対的な信頼を受けて、本当に何が何でも痛みを感じないようにしなくてはと思う。
もっとぐずぐずに蕩けさせて、必ずシャウの口から気持ちよかったと言って貰わなくては。
イラザは下穿きから猛ったモノを取り出してシャウの蜜口に押し当てる。
いざ、シャウの中へと思ったときに、脳に響く声が聞こえた。
【婚前交渉は許さん】
その言葉に瞬きすると、自分の部屋の天井が目に入った。
数秒、何が起こったのか理解できなかった。
身体を起こすと、側にはシャウも居なくて、俺は服を着ていた。
「はあー」
現状を理解できてしまって、俺の口からは大きなため息が出た。
「せっかくシャウが可愛く許してくれたのに」
残念でならなかった。
ガルアさんの支配力が夢にまで干渉するとは思いもしなかった。
これは何が何でも早くガルアさんの支配力から逃れなくては欲求不満になってしまう。
それが全てシャウに向かってしまうことが分かっていたイラザは、気合いを入れ直して今日の訓練も頑張ろうと思った。
***
これにて、第1章はお終いです。
このあと、第2章に入る予定ですが、ストックがまったくないため更新はだいぶ先になると思います。
ラオスとイラザの欲求不満解消のためにも頑張りたいとは思いますが、当分解消されることはないでしょう。
可哀想ですが、ガルア父さんはなかなか勝てない大きな壁です。
長々とおつきあい下さりありがとうございました。また、第2章が始まったときにはお付き合い下さい。
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