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Sid.63 元の世界の知識は役立つ
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この世界の教育を俺は学んでいない。日本の高校一年で終わってるわけで。本来なら卒業まで向こうに居られれば、もっとましな教養を身に着けていたかもしれない。
高校一年でしかも中途半端だから、中卒と同等だもんなあ。
デシリアは中等教育を受けた、と言ってる。この世界の中等教育が、どの程度のレベルかは知らない。
「あの、中等教育って」
デシリアに聞くと、きょとんとした感じだけど気付いたのか「イグナーツは農家出身だもんね」と。
農家に教養は不要とされる時代だ。とにかく農作業を熟すだけの日々。品種改良だの生産性の高い農業なんて求めてない。だから非効率で運を天に任せるだけ。
大規模農園はあっても面積比で見れば、小規模農園と大差ない収穫量。
農場主が計画を立てるけど、教養が無いんだから計画通りにはいかないし。豊作の年と不作の年があるのは、露地栽培ではごく当たり前なのだろう。
「イグナーツって初等教育は受けた?」
この世界の初等教育も受けてない。何も知らないんだよ。この世界のこと。
「受けてない。毎日農作業ばっかりで」
「やっぱそうなんだ」
デシリアに説明された。
初等教育は五歳から十歳までの五年間。中等教育は十一歳から十五歳まで四年間。その後、高等教育機関として大学があるそうで。大学は基本が三年間で最大八年間在籍可能らしい。
元の世界の高校は存在しないようだ。
「ねえ、初等教育は受けておかないと」
「え」
「だから荷物持ちしかできないんだよ」
この世界で職に就くには、初等教育課程を修了している必要がある。とデシリアに教えられた。だから門前払いだったんだ。農家出身ってだけじゃない。
元の世界でも学歴は多くの職で必要だったっけ。それに義務教育もあった。義務教育課程だけだと、大企業や一部を除き中小企業だって採用しない。最低でも高卒である必要があった。
ここも同じだ。
「あの、それって今からでも」
ここでモルテンが口を挟んできた。
「そうだな。初等教育くらいは受けておくべきだ」
「学校と探索者の両立って難しいでしょ」
「今後のことも考えたら初等教育は受けた方がいい」
探索者としての活動をどうするか、となってしまい全員が唸ってる。
仮に初等教育を受けるとなると、五歳児と一緒の教室になるのか。なんか凄く嫌だな。一応、中卒レベルの学力はあるのに、今更やり直しなんて。
「あの、一応計算はできるんですが」
「計算?」
「因数分解とか二次方程式とか三平方の定理」
みんなの表情を見ると少し驚いていそうな。
でも今、当時と同じことができるか、と言われると。この世界に来てから何年も経過して、数学に関してはほぼ忘れてる状態だし。それでも数式を見れば、ある程度は解けると思ったんだけど、無理かもしれない。
「本当にできるなら凄いが。文字の読み書きは?」
「教えてもらってます」
「科学は?」
「生物と化学と物理基礎くらいなら」
他に何が、と問われるけど、元の世界とこっちだとなあ。歴史や地理は完全に別物だし宗教も全然違うし。古典や美術、外国語もあるようで、それも全く分からない。外国語は英語だったし古典って、この世界のものでしょ。美術だって鑑賞する暇すら無かった。それに、この世界に英語なんて存在しないよね。国が無いんだから。
でも、似た言葉は無数にあるような気がする。言語自体に英語と大きく異ならないとか、文字はそもそも元の世界と実は一緒だった。まさか異世界でアルファベットが同じなんて、誰が思うのだろうか。
「読み書きと数学、それと科学は何とかなるのか」
「あの、俺の知ってる常識と同じなら、です」
「知ってる常識?」
「えっと、覚えた内容、です」
一度、教育委員会に諮ってみるそうだ。理解度の確認をして成績次第では、初等教育の一部を省き不足分だけ補えるかもしれないと。期間を短縮できれば、早期に初等教育修了証を入手することも可能。
それさえ手に入れば仕事には困らない。中等教育課程を経ていれば、もっと高度な仕事にも就けるそうだけど、探索者で充分だと思ってるし。
「とりあえず明日から四日間は、ラビリントで過ごすことになるが」
戻って来たら確認して、どうするか考えるそうだ。
「イグナーツって、つくづく恵まれてなかったんだね」
「そうでもないかな」
「だって教育受けられてない。でも、あれ?」
どこで科学だの数学を習った、と聞かれる。
「独学で」
そういうことにしておこう。数学にしても科学にしても、この世界と元の世界が同じ、とは限らないかもしれないし。独学ってことにしておけば、間違っていても已む無しになりそうな。
「独学って」
「誰も教えてくれないから」
「でも、それだと」
「農場主の教本があったし」
それでか、と納得したようなしてないような。
帰って来たら結論を得るだろう、と言うことでこの件はこれでお仕舞。まずは目の前のラビリント攻略を熟してから。
ミーティングが終わると自室に戻り、明日の準備をするんだけど、その前にデシリアに呼ばれた。
部屋に来て欲しいと言われ、一緒に付いて行くと「これ、ちょっとやってみて」と、何やら紙切れを出された。
「これは?」
「問題用紙。数学の」
まじで?
もう忘れてることの方が多いと思うし、この世界の数学って同じなのかどうかも。
手渡され見てみると問題や数式自体に違いは無さそうな。一次関数とか連立方程式に図形の性質と合同だ。中学二年くらいで習った奴だ。きっと数学ってのは不変のものなんだろう。どの世界でも同じ。
これなら解けそうな気がする。
「やってみて」
「あ、じゃあ。あの、全部?」
「できる範囲でいいよ」
テーブルに問題用紙を置き解答用紙として、紙切れを一枚用意されひとつずつ解いていくけど。
問題は全部で十五問。最初は少し悩んだけど、少しずつ思い出してきて、全部埋めてデシリアに渡してみる。
それを受け取り確認するデシリアだけど。
「イグナーツ」
「何?」
「なんで解けるの?」
「え、独学で」
独学で全問正解はあり得ないとか言ってる。でも、中学の数学だし。一応通ってた高校は進学校だったし。二次関数とか三角比とかデータ解析だったら、もっと苦戦して悩んで正解が減ったと思う。
「本当に初等教育受けてないの?」
「受けてない」
「天才?」
「それは違う」
この世界の歴史や地理は全く分からない。
なんかもう一枚手渡してきてるし。テストは勘弁して、と言いたいけど確認したいんだろうな。
仕方なく、それも解いてみるけど、こっちは中学理科だ。化学反応式とか電気回路だ。電気回路なんて簡単すぎる。簡単なのは電気回路が複雑化してないからだ。まだまだ高度な回路は設計できないから。集積回路なんて存在してないだろうし。
全部書き込んで手渡すと仰天してるし。
「なんで?」
「えっと、意味が分からない」
「だって、独学なのに」
デシリアは中等教育まで受けた。それでも、全問正解なんて普通は無いそうだ。しかも短時間で回答してしまった。
俺を見て「証書だけもらえばいいと思う」とか言ってるし。それが理想と言えば理想だけど、分からないものもたくさんある。それはやらないと駄目だと思うし。
「歴史とか地理なんて、分かんなくても大丈夫だよ」
「そうなの?」
「数学と言語と科学ができてれば」
抑えておくべきはその三つらしい。それさえ基準をクリアしていれば、修了証書を手に入れられるそうだ。
「全問正解だから大丈夫だね」
明日にでもモルテンに解答用紙を渡し、それを持って教育委員会に諮ってもらうそうだ。
ついでに言語として国語をやらされたけど、こっちは完ぺきではないから、三問ほど間違えてしまった。読むのと喋るのはともかく、書く方は単語が分からないものがあるから。
「大丈夫。初等教育ならクリアしてるよ」
「じゃあ」
「行かなくて済むね」
元の世界の知識が役立った。
高校一年でしかも中途半端だから、中卒と同等だもんなあ。
デシリアは中等教育を受けた、と言ってる。この世界の中等教育が、どの程度のレベルかは知らない。
「あの、中等教育って」
デシリアに聞くと、きょとんとした感じだけど気付いたのか「イグナーツは農家出身だもんね」と。
農家に教養は不要とされる時代だ。とにかく農作業を熟すだけの日々。品種改良だの生産性の高い農業なんて求めてない。だから非効率で運を天に任せるだけ。
大規模農園はあっても面積比で見れば、小規模農園と大差ない収穫量。
農場主が計画を立てるけど、教養が無いんだから計画通りにはいかないし。豊作の年と不作の年があるのは、露地栽培ではごく当たり前なのだろう。
「イグナーツって初等教育は受けた?」
この世界の初等教育も受けてない。何も知らないんだよ。この世界のこと。
「受けてない。毎日農作業ばっかりで」
「やっぱそうなんだ」
デシリアに説明された。
初等教育は五歳から十歳までの五年間。中等教育は十一歳から十五歳まで四年間。その後、高等教育機関として大学があるそうで。大学は基本が三年間で最大八年間在籍可能らしい。
元の世界の高校は存在しないようだ。
「ねえ、初等教育は受けておかないと」
「え」
「だから荷物持ちしかできないんだよ」
この世界で職に就くには、初等教育課程を修了している必要がある。とデシリアに教えられた。だから門前払いだったんだ。農家出身ってだけじゃない。
元の世界でも学歴は多くの職で必要だったっけ。それに義務教育もあった。義務教育課程だけだと、大企業や一部を除き中小企業だって採用しない。最低でも高卒である必要があった。
ここも同じだ。
「あの、それって今からでも」
ここでモルテンが口を挟んできた。
「そうだな。初等教育くらいは受けておくべきだ」
「学校と探索者の両立って難しいでしょ」
「今後のことも考えたら初等教育は受けた方がいい」
探索者としての活動をどうするか、となってしまい全員が唸ってる。
仮に初等教育を受けるとなると、五歳児と一緒の教室になるのか。なんか凄く嫌だな。一応、中卒レベルの学力はあるのに、今更やり直しなんて。
「あの、一応計算はできるんですが」
「計算?」
「因数分解とか二次方程式とか三平方の定理」
みんなの表情を見ると少し驚いていそうな。
でも今、当時と同じことができるか、と言われると。この世界に来てから何年も経過して、数学に関してはほぼ忘れてる状態だし。それでも数式を見れば、ある程度は解けると思ったんだけど、無理かもしれない。
「本当にできるなら凄いが。文字の読み書きは?」
「教えてもらってます」
「科学は?」
「生物と化学と物理基礎くらいなら」
他に何が、と問われるけど、元の世界とこっちだとなあ。歴史や地理は完全に別物だし宗教も全然違うし。古典や美術、外国語もあるようで、それも全く分からない。外国語は英語だったし古典って、この世界のものでしょ。美術だって鑑賞する暇すら無かった。それに、この世界に英語なんて存在しないよね。国が無いんだから。
でも、似た言葉は無数にあるような気がする。言語自体に英語と大きく異ならないとか、文字はそもそも元の世界と実は一緒だった。まさか異世界でアルファベットが同じなんて、誰が思うのだろうか。
「読み書きと数学、それと科学は何とかなるのか」
「あの、俺の知ってる常識と同じなら、です」
「知ってる常識?」
「えっと、覚えた内容、です」
一度、教育委員会に諮ってみるそうだ。理解度の確認をして成績次第では、初等教育の一部を省き不足分だけ補えるかもしれないと。期間を短縮できれば、早期に初等教育修了証を入手することも可能。
それさえ手に入れば仕事には困らない。中等教育課程を経ていれば、もっと高度な仕事にも就けるそうだけど、探索者で充分だと思ってるし。
「とりあえず明日から四日間は、ラビリントで過ごすことになるが」
戻って来たら確認して、どうするか考えるそうだ。
「イグナーツって、つくづく恵まれてなかったんだね」
「そうでもないかな」
「だって教育受けられてない。でも、あれ?」
どこで科学だの数学を習った、と聞かれる。
「独学で」
そういうことにしておこう。数学にしても科学にしても、この世界と元の世界が同じ、とは限らないかもしれないし。独学ってことにしておけば、間違っていても已む無しになりそうな。
「独学って」
「誰も教えてくれないから」
「でも、それだと」
「農場主の教本があったし」
それでか、と納得したようなしてないような。
帰って来たら結論を得るだろう、と言うことでこの件はこれでお仕舞。まずは目の前のラビリント攻略を熟してから。
ミーティングが終わると自室に戻り、明日の準備をするんだけど、その前にデシリアに呼ばれた。
部屋に来て欲しいと言われ、一緒に付いて行くと「これ、ちょっとやってみて」と、何やら紙切れを出された。
「これは?」
「問題用紙。数学の」
まじで?
もう忘れてることの方が多いと思うし、この世界の数学って同じなのかどうかも。
手渡され見てみると問題や数式自体に違いは無さそうな。一次関数とか連立方程式に図形の性質と合同だ。中学二年くらいで習った奴だ。きっと数学ってのは不変のものなんだろう。どの世界でも同じ。
これなら解けそうな気がする。
「やってみて」
「あ、じゃあ。あの、全部?」
「できる範囲でいいよ」
テーブルに問題用紙を置き解答用紙として、紙切れを一枚用意されひとつずつ解いていくけど。
問題は全部で十五問。最初は少し悩んだけど、少しずつ思い出してきて、全部埋めてデシリアに渡してみる。
それを受け取り確認するデシリアだけど。
「イグナーツ」
「何?」
「なんで解けるの?」
「え、独学で」
独学で全問正解はあり得ないとか言ってる。でも、中学の数学だし。一応通ってた高校は進学校だったし。二次関数とか三角比とかデータ解析だったら、もっと苦戦して悩んで正解が減ったと思う。
「本当に初等教育受けてないの?」
「受けてない」
「天才?」
「それは違う」
この世界の歴史や地理は全く分からない。
なんかもう一枚手渡してきてるし。テストは勘弁して、と言いたいけど確認したいんだろうな。
仕方なく、それも解いてみるけど、こっちは中学理科だ。化学反応式とか電気回路だ。電気回路なんて簡単すぎる。簡単なのは電気回路が複雑化してないからだ。まだまだ高度な回路は設計できないから。集積回路なんて存在してないだろうし。
全部書き込んで手渡すと仰天してるし。
「なんで?」
「えっと、意味が分からない」
「だって、独学なのに」
デシリアは中等教育まで受けた。それでも、全問正解なんて普通は無いそうだ。しかも短時間で回答してしまった。
俺を見て「証書だけもらえばいいと思う」とか言ってるし。それが理想と言えば理想だけど、分からないものもたくさんある。それはやらないと駄目だと思うし。
「歴史とか地理なんて、分かんなくても大丈夫だよ」
「そうなの?」
「数学と言語と科学ができてれば」
抑えておくべきはその三つらしい。それさえ基準をクリアしていれば、修了証書を手に入れられるそうだ。
「全問正解だから大丈夫だね」
明日にでもモルテンに解答用紙を渡し、それを持って教育委員会に諮ってもらうそうだ。
ついでに言語として国語をやらされたけど、こっちは完ぺきではないから、三問ほど間違えてしまった。読むのと喋るのはともかく、書く方は単語が分からないものがあるから。
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