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Sid.67 盾と樽とご褒美の提案
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帰還した日の午後はモルテンとアルヴィンが、木製のシールドを入手するために外出した。
俺とデシリアはバッグに装備する、小型の樽を調達するために出掛けることに。木製のものになるから酸やアルカリには耐えるだろう。三十九階層でも大丈夫だと思うけど、衝撃を食らえば破損して駄目になる。そうならないよう注意して運ぶ必要はあるのか。
ヴェイセルは弾薬などの購入で、いつもの銃砲店に向かった。
ヘンリケは食料の買い出し。各々事前準備ってことで役割分担がされる。
道中やっぱり腕が絡んだ状態で、すっかり恋人同士の雰囲気だけど。
「イグナーツの負担って大きいよね」
「そう?」
「だって、物凄い荷物持ってる」
「それが仕事だから」
戦闘に参加しても半端。せめて荷物運びはパーティーの要望に応えないと。結局は無理がありそうだってことで、予定より減らしてくれたけど。本来なら持って行くべきだったと思う。
物資には余裕があった方がいい。何かあった際に不足するようだと、どうにもならなくなると思うから。以前は過不足なく、なんて思ってたけど。でも深い階層では何があるか分からない。
道具屋って言うのか、容器を扱う店に行くと酒樽だろうか、店頭に並んでる。
桶や木製の皿にスプーンやフォークも。店内に入って物色していると店の人だろうか、なんか見てる。
「店の人が見てる」
「気にしなくていいんだってば」
変なカップルが来て冷やかしと思われてそうだ。
「これはどう?」
「少し小さいかな」
「どのくらいの?」
「二十六から二十八リーテルくらい入る奴」
直径が三十センチくらいで高さは四十五センチくらい。内寸が不明だけど板の厚みが一センチなら、容量は二十六リットルくらいか。それを二個用意すれば足りると思うけど。各自一リットル程度の水筒持参でなら。
あとはベルトで括って落とさないようにする必要がある。
丁度手頃そうなサイズがあり、店の人を呼ぶと冷めた目付きで近寄ってくるし。
「あの、これを二つ」
そう言うと面倒臭そうに樽を用意し「一万五千ルンド」と言われ、会計を済ませるけど意外と高い。日本円で二個二万二千五百円。
これの代金はパーティー共有の財布から。
受け取ると両脇に抱え持つことに。デシリアもひとつ持つと言ってくれたけど、これこそ俺の仕事だし。荷物を持つのが仕事だから気にしないで、と言ってみたけど。
「腕組めないよ」
「あの」
「腕組んで歩きたいなあ」
「えっと」
各々ひとつを脇に抱えれば片腕は空くわけで。
結局、強引に奪われ片腕はしっかりデシリアと絡む。意外と密着するのが好きなのか。もっとサバサバした性格だと思ってたけど、実際には違うみたいで。かなりの甘えん坊って感じだし。
でも内心では嬉しかったりする。
樽を持ってホームに帰ると、まずは中を洗って使える状態にしておく。
デシリアも手伝うと言って一緒にやるけど、これ、ひとりでやった方が効率がいい。水が入ると重さで持ち上がり切らないんだよ。デシリアが持っても。
動きの素早さはあっても、重いものはやっぱり苦手な感じだ。
洗い終わると中を乾かしておく。
にこにこした笑顔で俺を見るデシリアが居る。
「逞しいよね」
「そう?」
「ねえ、腕にぶら下がっても平気かな」
「分かんない」
腕を出せと言われ出すと、ぶら下がれるようにしてと言われ、素直に従うとぶら下がってくるし。
「やっぱ凄いな」
「そうかな」
「全然腕下がらない」
「デシリアさん、軽いから」
嬉しそうだけど、体重が軽いと言われると喜ぶのだろうか。
腕にぶら下がって暫くはぶらぶらしてたけど、下りると抱き着いてきてキスしてくる。しっかり舌が絡む奴だから、思わずクラっとするんだよね。
少し甘美な時間を過ごすと、ヘンリケが戻ってきたようで、キッチンに入って来た。
「お邪魔だった?」
「いえ」
「料理の支度だけど、今日はデシリアでしょ」
「イグナーツ、一緒に作ろうよ」
先日作ったハンバーグが気に入ったそうだ。レシピを教えてとか言ってるけど、ショットブッラルと同じなんだよね。違うのは成形の仕方くらいで。
あとは焼き色を付けて蒸し焼きにするだけだし。
それでもキッチンに並んで作業することに。一緒に居ると俺も楽しいし。
あとはあれだ、ジャガイモをマッシュポテトにしちゃうから、これもフライドポテトにしたい。
「あの、ジャガイモだけど」
「何?」
「揚げてもいいかな」
「揚げるの?」
油を大目に使うけどフライドポテトの方が美味いと思う。
拍子木切りにして素揚げをし塩を振ると「味見させて」と言うデシリアだ。
「どう?」
「あ、美味しい」
「でしょ」
「イグナーツの田舎って、こうやって食べるの?」
元の世界です。この世界ではぐちゃぐちゃな芋か、ふかした芋にしか出会ってないから。
ニンジンはバターを入れて茹でておく。
大根と醤油があればなあ。和風ハンバーグとかもできるのに。無いものねだりをしても仕方ないから、キノコを使ってトマトと牛乳で煮込んで、キノコのソースに仕立ててみた。
味見するデシリアには好評だったようだ。
夕食の時間前には全員戻って来て、木製のシールドをお披露目された。
「どうだ? 標準サイズより少し小さめのものだが」
標準サイズは凡そ六十センチ程度あるらしい。
今回仕入れたのは、直径四十八センチくらいの木製ラウンドシールド。移動中は上腕に固定しておいて、使用時には前腕に装備する形なのか。
持ってみると軽い。金属製じゃないからかも。これなら女性でも扱いやすいかも。
と思ったらデシリアには重く感じるようだ。一・八キロ程度だと思うけど。上腕に付けてる時はまだいいけど、前腕に装備すると重く感じるらしい。
「まあ、その辺はあれだ、頑張ってくれとしか」
「でも、これがあればイグナーツを守ってあげられる」
「そうだな。イグナーツが無防備になるからな」
俺を守るためにと奮起するようだ。でも俺も装備するから、自分の身くらいは守れると思うけど。デシリアの気持ちは無駄にしたくないから、それを口にはしない。笑顔で頷いておく。
なんか守るってことでシールドを手に、横に動いたり上下に動いたり。もしかしてイメトレ?
「それと目の保護に」
ゴーグルを人数分。でも俺とヴェイセルは持ってるんだよね。
ガラス製だから割れることもある。予備に持っていれば安心かも。
「樽はあったか?」
「買ってきました」
乾かしていた樽をお披露目すると「それに水を入れて持ち運ぶんだよな」なんて言ってる。
「どのくらい入る?」
「二十六くらいです」
「それを二つか」
「なんか、イグナーツばかりに負担が行ってるな」
細身の大人ひとり分を担ぐ。とんだ肉体労働だ、なんて言うアルヴィンが居て、頷くヘンリケとデシリアだ。
そうなるとヘンリケがデシリアに何やら言うようで。
「デシリア」
「何?」
「ご褒美に抱かせてあげたら?」
一気に顔が真っ赤に染まるデシリアが居て、面白がるヘンリケが居るし。
「それは! 無事に戻れたら」
「そう。戻ったらイグナーツ君のお愉しみね」
「う。ち、違うけど」
「あら。ご褒美無しなの?」
あの、ヘンリケさん。充分です。デシリアとってのは願望はあるけど、自然にって思ってるんで、と言えない。
なんか口にするのも恥ずかしいから。
「ちゃんと、ご褒美は考えるから」
「抱かせないんだ」
「だから、それはそれ、これはこれ」
デシリアって純情だなあ。俺もだけど。全然手を出せないし。いい雰囲気と思っても躊躇してるから。
へらへら笑うヘンリケが居て、モルテンもアルヴィンもヴェイセルまで「抱かせてやれよ」なんて言ってるし。
「あ、あの。そう言うのはお互いの気持ち次第、と、思う、んで」
デシリアの援護と思って口にしたけど「イグナーツ! 戻って来たら期待していいから」と、勢いで言っちゃったよ。
妙な笑みを浮かべる悪い大人たちが居るし。
俺とデシリアはバッグに装備する、小型の樽を調達するために出掛けることに。木製のものになるから酸やアルカリには耐えるだろう。三十九階層でも大丈夫だと思うけど、衝撃を食らえば破損して駄目になる。そうならないよう注意して運ぶ必要はあるのか。
ヴェイセルは弾薬などの購入で、いつもの銃砲店に向かった。
ヘンリケは食料の買い出し。各々事前準備ってことで役割分担がされる。
道中やっぱり腕が絡んだ状態で、すっかり恋人同士の雰囲気だけど。
「イグナーツの負担って大きいよね」
「そう?」
「だって、物凄い荷物持ってる」
「それが仕事だから」
戦闘に参加しても半端。せめて荷物運びはパーティーの要望に応えないと。結局は無理がありそうだってことで、予定より減らしてくれたけど。本来なら持って行くべきだったと思う。
物資には余裕があった方がいい。何かあった際に不足するようだと、どうにもならなくなると思うから。以前は過不足なく、なんて思ってたけど。でも深い階層では何があるか分からない。
道具屋って言うのか、容器を扱う店に行くと酒樽だろうか、店頭に並んでる。
桶や木製の皿にスプーンやフォークも。店内に入って物色していると店の人だろうか、なんか見てる。
「店の人が見てる」
「気にしなくていいんだってば」
変なカップルが来て冷やかしと思われてそうだ。
「これはどう?」
「少し小さいかな」
「どのくらいの?」
「二十六から二十八リーテルくらい入る奴」
直径が三十センチくらいで高さは四十五センチくらい。内寸が不明だけど板の厚みが一センチなら、容量は二十六リットルくらいか。それを二個用意すれば足りると思うけど。各自一リットル程度の水筒持参でなら。
あとはベルトで括って落とさないようにする必要がある。
丁度手頃そうなサイズがあり、店の人を呼ぶと冷めた目付きで近寄ってくるし。
「あの、これを二つ」
そう言うと面倒臭そうに樽を用意し「一万五千ルンド」と言われ、会計を済ませるけど意外と高い。日本円で二個二万二千五百円。
これの代金はパーティー共有の財布から。
受け取ると両脇に抱え持つことに。デシリアもひとつ持つと言ってくれたけど、これこそ俺の仕事だし。荷物を持つのが仕事だから気にしないで、と言ってみたけど。
「腕組めないよ」
「あの」
「腕組んで歩きたいなあ」
「えっと」
各々ひとつを脇に抱えれば片腕は空くわけで。
結局、強引に奪われ片腕はしっかりデシリアと絡む。意外と密着するのが好きなのか。もっとサバサバした性格だと思ってたけど、実際には違うみたいで。かなりの甘えん坊って感じだし。
でも内心では嬉しかったりする。
樽を持ってホームに帰ると、まずは中を洗って使える状態にしておく。
デシリアも手伝うと言って一緒にやるけど、これ、ひとりでやった方が効率がいい。水が入ると重さで持ち上がり切らないんだよ。デシリアが持っても。
動きの素早さはあっても、重いものはやっぱり苦手な感じだ。
洗い終わると中を乾かしておく。
にこにこした笑顔で俺を見るデシリアが居る。
「逞しいよね」
「そう?」
「ねえ、腕にぶら下がっても平気かな」
「分かんない」
腕を出せと言われ出すと、ぶら下がれるようにしてと言われ、素直に従うとぶら下がってくるし。
「やっぱ凄いな」
「そうかな」
「全然腕下がらない」
「デシリアさん、軽いから」
嬉しそうだけど、体重が軽いと言われると喜ぶのだろうか。
腕にぶら下がって暫くはぶらぶらしてたけど、下りると抱き着いてきてキスしてくる。しっかり舌が絡む奴だから、思わずクラっとするんだよね。
少し甘美な時間を過ごすと、ヘンリケが戻ってきたようで、キッチンに入って来た。
「お邪魔だった?」
「いえ」
「料理の支度だけど、今日はデシリアでしょ」
「イグナーツ、一緒に作ろうよ」
先日作ったハンバーグが気に入ったそうだ。レシピを教えてとか言ってるけど、ショットブッラルと同じなんだよね。違うのは成形の仕方くらいで。
あとは焼き色を付けて蒸し焼きにするだけだし。
それでもキッチンに並んで作業することに。一緒に居ると俺も楽しいし。
あとはあれだ、ジャガイモをマッシュポテトにしちゃうから、これもフライドポテトにしたい。
「あの、ジャガイモだけど」
「何?」
「揚げてもいいかな」
「揚げるの?」
油を大目に使うけどフライドポテトの方が美味いと思う。
拍子木切りにして素揚げをし塩を振ると「味見させて」と言うデシリアだ。
「どう?」
「あ、美味しい」
「でしょ」
「イグナーツの田舎って、こうやって食べるの?」
元の世界です。この世界ではぐちゃぐちゃな芋か、ふかした芋にしか出会ってないから。
ニンジンはバターを入れて茹でておく。
大根と醤油があればなあ。和風ハンバーグとかもできるのに。無いものねだりをしても仕方ないから、キノコを使ってトマトと牛乳で煮込んで、キノコのソースに仕立ててみた。
味見するデシリアには好評だったようだ。
夕食の時間前には全員戻って来て、木製のシールドをお披露目された。
「どうだ? 標準サイズより少し小さめのものだが」
標準サイズは凡そ六十センチ程度あるらしい。
今回仕入れたのは、直径四十八センチくらいの木製ラウンドシールド。移動中は上腕に固定しておいて、使用時には前腕に装備する形なのか。
持ってみると軽い。金属製じゃないからかも。これなら女性でも扱いやすいかも。
と思ったらデシリアには重く感じるようだ。一・八キロ程度だと思うけど。上腕に付けてる時はまだいいけど、前腕に装備すると重く感じるらしい。
「まあ、その辺はあれだ、頑張ってくれとしか」
「でも、これがあればイグナーツを守ってあげられる」
「そうだな。イグナーツが無防備になるからな」
俺を守るためにと奮起するようだ。でも俺も装備するから、自分の身くらいは守れると思うけど。デシリアの気持ちは無駄にしたくないから、それを口にはしない。笑顔で頷いておく。
なんか守るってことでシールドを手に、横に動いたり上下に動いたり。もしかしてイメトレ?
「それと目の保護に」
ゴーグルを人数分。でも俺とヴェイセルは持ってるんだよね。
ガラス製だから割れることもある。予備に持っていれば安心かも。
「樽はあったか?」
「買ってきました」
乾かしていた樽をお披露目すると「それに水を入れて持ち運ぶんだよな」なんて言ってる。
「どのくらい入る?」
「二十六くらいです」
「それを二つか」
「なんか、イグナーツばかりに負担が行ってるな」
細身の大人ひとり分を担ぐ。とんだ肉体労働だ、なんて言うアルヴィンが居て、頷くヘンリケとデシリアだ。
そうなるとヘンリケがデシリアに何やら言うようで。
「デシリア」
「何?」
「ご褒美に抱かせてあげたら?」
一気に顔が真っ赤に染まるデシリアが居て、面白がるヘンリケが居るし。
「それは! 無事に戻れたら」
「そう。戻ったらイグナーツ君のお愉しみね」
「う。ち、違うけど」
「あら。ご褒美無しなの?」
あの、ヘンリケさん。充分です。デシリアとってのは願望はあるけど、自然にって思ってるんで、と言えない。
なんか口にするのも恥ずかしいから。
「ちゃんと、ご褒美は考えるから」
「抱かせないんだ」
「だから、それはそれ、これはこれ」
デシリアって純情だなあ。俺もだけど。全然手を出せないし。いい雰囲気と思っても躊躇してるから。
へらへら笑うヘンリケが居て、モルテンもアルヴィンもヴェイセルまで「抱かせてやれよ」なんて言ってるし。
「あ、あの。そう言うのはお互いの気持ち次第、と、思う、んで」
デシリアの援護と思って口にしたけど「イグナーツ! 戻って来たら期待していいから」と、勢いで言っちゃったよ。
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