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第5章 奇跡(ポーションと行商人)
5-4:目覚めた行商人
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特製回復ポーションを飲んでから、ロイドの回復は、まさに「劇的」という言葉がふさわしかった。
あれほど猛威を振るった高熱は、ポーションを飲んでからわずか一時間で平熱近くまで下がり、死の淵をさまよっていたとは思えないほど、穏やかな寝息を立て始めた。
アトリエの外で、ハンスと共に固唾を飲んで待っていた村長も、その信じがたい光景を目の当たりにした。
「……薬師様。あんたは、本当に……」
村長は、ソフィアに向かい、今や恐怖でも、尊敬でもない、まるで神の使いでも見るかのような、畏敬の念に満ちた目で、深く、深く頭を下げた。村人たちは、もはやソフィアのアトリエの方角に向かって、祈りを捧げ始める者までいた。
ソフィアは、彼らの過剰な反応を(面倒くさいことこの上ないと内心思いながらも)適当にあしらい、バルカスにロイドの看病を任せると、自分は丸二日ぶりの睡眠をとるため、アトリエの隅の干し草のベッド(予備)に倒れ込んだ。
(……疲れた。でも、あのポーションのデータ……銀葉草とルナティア・ブルーの相乗効果……。早く、考察(ログ)をまとめたい……)
彼女は、研究者としての興奮が冷めやらぬまま、泥のように深い眠りに落ちた。
翌朝。
ソフィアが目を覚ましたのは、アトリエの中が、何やら騒がしい物音で満たされているからだった。
(……何の音?)
寝ぼけ眼で体を起こすと、信じられない光景が目に飛び込んできた。
「おお、薬師様! お目覚めですか!」
昨日まで死の淵をさまよっていたはずの男、ロイド・バルトロメウスが、ソフィアが調達した粗末な麻の貫頭衣一枚という、なんとも珍妙な姿で、アトリエの中を元気に歩き回っていたのだ。
彼は、ソフィアが掃除で使った即席ほうきを手に、アトリエの床を、それはもう楽しそうに掃き清めていた。
「なっ……あなた、ロイドさん!? なぜ起きて……安静にしていないと!」
ソフィアは、ベッドから飛び起きた。
「いやあ、申し訳ない! あまりにも体が軽くなったもので、じっとしていられなくて!」
ロイドは、人の良さそうな笑顔で、カラカラと笑った。その顔色は、昨日とは別人のように健康的だ。
「それより、薬師様。いや、我が命の女神様! このロイド・バルトロメウス、この御恩は、生涯をかけてお返しいたしますぞ!」
彼は、ほうきを投げ捨てると、その場に膝まずき、ソフィアの手を取ろうとした。
「や、やめてくださいまし!」
ソフィアは、貴族令嬢としての反射で、その手を振り払う。
「……それより、まだ病み上がりです。お腹が空いているでしょう。……バルカスさんは?」
「護衛のバルカスなら、薬師様の指示通り、村のハンス殿のところへ、今後の食料の相談に行かせました。……ああ、それと」
ロイドは、いたずらっぽく笑うと、暖炉の方を指さした。
暖炉には、ソフィアがいつも使っている銅鍋がかかっており、中から湯気が立ち上っている。
「あなたが寝ている間に、昨日、ハンス殿が置いていってくれたジャガイモと、そこに生えていた草(ノコギリソウとセリ:ソフィアが説明済み)で、スープを作っておきました。味付けは、そこに置いてあった岩塩で」
「……あなたが?」
ソフィアは、驚いて鍋の中を覗き込んだ。そこには、昨日まで自分が作っていたものと、ほぼ同じ「野草のスープ」が出来上がっていた。
(この人、大商会の会頭じゃなかったの……? なんで、こんなサバイバル料理を……)
「ははは、商人は体が資本でしてね。若い頃は、これしきの野営料理は日常茶飯事でしたよ」
ロイドは、ソフィアが磨いた木製の器にスープをよそうと、恭しく差し出した。
「さあ、女神様。まずは、腹ごしらえを」
ソフィアは、その差し出されたスープを、複雑な思いで受け取った。
(……なんか、調子が狂うわ)
昨日までの、絶望的な患者の姿はどこにもない。そこにいるのは、生命力に溢れ、妙に人懐っこい、商魂たくましい(であろう)一人の男だった。
「……それで」
スープを一口すすりながら(味は、意外にもソフィアが作るより美味かった)、ソフィアは本題に入った。
「あなたは、王都の大商会の会頭。それがなぜ、こんな辺境の村に、あのような状態で?」
ロイドの表情が、そこで初めて、わずかに曇った。
「……お恥ずかしい話ですが」
彼は、自分の貫頭衣の裾を握りしめた。
「王都は今、地獄になりかけています。あの『黒咳病』で、です」
ロイドは、事の経緯を語り始めた。
一ヶ月ほど前から、王都の下町で、奇妙な咳が流行りだした。それは、当初はただの風邪だと思われていた。
だが、聖女リリアが「奇跡の治癒」を施し始め、それに合わせて王宮薬師長が「これは聖女様にしか治せない、神の試練だ」と発表したことで、事態は一変した。
「聖女様の治癒は、確かに効きました。……最初は」
ロイドの目が、険しくなる。
「ですが、治癒を受けても、数日後にはぶり返す。そして、治癒を受けるたびに、要求される『寄付金』の額が、吊り上がっていったのです」
「……寄付金」
(なるほど。王宮薬師長の狙いはそれね。聖女の権威と、実利(金))
「俺も、商売柄、王宮薬師長とは付き合いがありましてね。流行り病の薬を、と要請したのですが……彼は『聖女様の奇跡を疑うのか』と、取り合ってくれなかった。そうこうしているうちに、病は変異したのです」
ロイド自身の咳も、最初は軽かった。だが、聖女リリアの治癒(と高額な寄付)を一度受けた後、病状は急激に悪化。今度は、聖女の光を浴びても、咳が止まらなくなった。
「医者も、神官も、匙を投げた。聖女様は『私の力が足りない』と泣き崩れるだけ。王宮薬師長は『お前の信仰が足りないからだ』と、俺を追い出した。……俺は、悟りましたよ。これは、王都では治らない、と」
絶望したロイドは、最後の賭けに出た。
数週間前、彼の商会の者が、辺境の村(この村)との細い交易ルートの中で、奇妙な噂を耳にしていた。
「『霧深き森』の近くに、牙猪の呪いを治す『薬師』がいる、と」
「……マルクの一件ね」
ソフィアは、ため息をついた。あの出来事が、こんな形で王都にまで伝わっていたとは。
「左様です。俺は、もう、それにすがるしかなかった。商会の者に後を託し、護衛のバルカスと二人だけで、王都を抜け出しました。……そして、この通り。あなた様に、命を救われた」
ロイドは、再びソフィアの前に膝まずいた。
「ソフィア様。あなたは、聖女様ではない。……いや、聖女様などよりも、遥かに尊い、本物の『女神』だ」
あれほど猛威を振るった高熱は、ポーションを飲んでからわずか一時間で平熱近くまで下がり、死の淵をさまよっていたとは思えないほど、穏やかな寝息を立て始めた。
アトリエの外で、ハンスと共に固唾を飲んで待っていた村長も、その信じがたい光景を目の当たりにした。
「……薬師様。あんたは、本当に……」
村長は、ソフィアに向かい、今や恐怖でも、尊敬でもない、まるで神の使いでも見るかのような、畏敬の念に満ちた目で、深く、深く頭を下げた。村人たちは、もはやソフィアのアトリエの方角に向かって、祈りを捧げ始める者までいた。
ソフィアは、彼らの過剰な反応を(面倒くさいことこの上ないと内心思いながらも)適当にあしらい、バルカスにロイドの看病を任せると、自分は丸二日ぶりの睡眠をとるため、アトリエの隅の干し草のベッド(予備)に倒れ込んだ。
(……疲れた。でも、あのポーションのデータ……銀葉草とルナティア・ブルーの相乗効果……。早く、考察(ログ)をまとめたい……)
彼女は、研究者としての興奮が冷めやらぬまま、泥のように深い眠りに落ちた。
翌朝。
ソフィアが目を覚ましたのは、アトリエの中が、何やら騒がしい物音で満たされているからだった。
(……何の音?)
寝ぼけ眼で体を起こすと、信じられない光景が目に飛び込んできた。
「おお、薬師様! お目覚めですか!」
昨日まで死の淵をさまよっていたはずの男、ロイド・バルトロメウスが、ソフィアが調達した粗末な麻の貫頭衣一枚という、なんとも珍妙な姿で、アトリエの中を元気に歩き回っていたのだ。
彼は、ソフィアが掃除で使った即席ほうきを手に、アトリエの床を、それはもう楽しそうに掃き清めていた。
「なっ……あなた、ロイドさん!? なぜ起きて……安静にしていないと!」
ソフィアは、ベッドから飛び起きた。
「いやあ、申し訳ない! あまりにも体が軽くなったもので、じっとしていられなくて!」
ロイドは、人の良さそうな笑顔で、カラカラと笑った。その顔色は、昨日とは別人のように健康的だ。
「それより、薬師様。いや、我が命の女神様! このロイド・バルトロメウス、この御恩は、生涯をかけてお返しいたしますぞ!」
彼は、ほうきを投げ捨てると、その場に膝まずき、ソフィアの手を取ろうとした。
「や、やめてくださいまし!」
ソフィアは、貴族令嬢としての反射で、その手を振り払う。
「……それより、まだ病み上がりです。お腹が空いているでしょう。……バルカスさんは?」
「護衛のバルカスなら、薬師様の指示通り、村のハンス殿のところへ、今後の食料の相談に行かせました。……ああ、それと」
ロイドは、いたずらっぽく笑うと、暖炉の方を指さした。
暖炉には、ソフィアがいつも使っている銅鍋がかかっており、中から湯気が立ち上っている。
「あなたが寝ている間に、昨日、ハンス殿が置いていってくれたジャガイモと、そこに生えていた草(ノコギリソウとセリ:ソフィアが説明済み)で、スープを作っておきました。味付けは、そこに置いてあった岩塩で」
「……あなたが?」
ソフィアは、驚いて鍋の中を覗き込んだ。そこには、昨日まで自分が作っていたものと、ほぼ同じ「野草のスープ」が出来上がっていた。
(この人、大商会の会頭じゃなかったの……? なんで、こんなサバイバル料理を……)
「ははは、商人は体が資本でしてね。若い頃は、これしきの野営料理は日常茶飯事でしたよ」
ロイドは、ソフィアが磨いた木製の器にスープをよそうと、恭しく差し出した。
「さあ、女神様。まずは、腹ごしらえを」
ソフィアは、その差し出されたスープを、複雑な思いで受け取った。
(……なんか、調子が狂うわ)
昨日までの、絶望的な患者の姿はどこにもない。そこにいるのは、生命力に溢れ、妙に人懐っこい、商魂たくましい(であろう)一人の男だった。
「……それで」
スープを一口すすりながら(味は、意外にもソフィアが作るより美味かった)、ソフィアは本題に入った。
「あなたは、王都の大商会の会頭。それがなぜ、こんな辺境の村に、あのような状態で?」
ロイドの表情が、そこで初めて、わずかに曇った。
「……お恥ずかしい話ですが」
彼は、自分の貫頭衣の裾を握りしめた。
「王都は今、地獄になりかけています。あの『黒咳病』で、です」
ロイドは、事の経緯を語り始めた。
一ヶ月ほど前から、王都の下町で、奇妙な咳が流行りだした。それは、当初はただの風邪だと思われていた。
だが、聖女リリアが「奇跡の治癒」を施し始め、それに合わせて王宮薬師長が「これは聖女様にしか治せない、神の試練だ」と発表したことで、事態は一変した。
「聖女様の治癒は、確かに効きました。……最初は」
ロイドの目が、険しくなる。
「ですが、治癒を受けても、数日後にはぶり返す。そして、治癒を受けるたびに、要求される『寄付金』の額が、吊り上がっていったのです」
「……寄付金」
(なるほど。王宮薬師長の狙いはそれね。聖女の権威と、実利(金))
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ロイド自身の咳も、最初は軽かった。だが、聖女リリアの治癒(と高額な寄付)を一度受けた後、病状は急激に悪化。今度は、聖女の光を浴びても、咳が止まらなくなった。
「医者も、神官も、匙を投げた。聖女様は『私の力が足りない』と泣き崩れるだけ。王宮薬師長は『お前の信仰が足りないからだ』と、俺を追い出した。……俺は、悟りましたよ。これは、王都では治らない、と」
絶望したロイドは、最後の賭けに出た。
数週間前、彼の商会の者が、辺境の村(この村)との細い交易ルートの中で、奇妙な噂を耳にしていた。
「『霧深き森』の近くに、牙猪の呪いを治す『薬師』がいる、と」
「……マルクの一件ね」
ソフィアは、ため息をついた。あの出来事が、こんな形で王都にまで伝わっていたとは。
「左様です。俺は、もう、それにすがるしかなかった。商会の者に後を託し、護衛のバルカスと二人だけで、王都を抜け出しました。……そして、この通り。あなた様に、命を救われた」
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