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後日談 満月の夜は危険!?
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その夜、ルーヴェンの空には、雲ひとつない満月が浮かんでいた。
まるで湖面に落ちた銀の輪のように、光が街を包み込む。
月の魔力が強い夜――それは、獣人にとって特別な意味を持つ夜でもあった。
ユリスは、窓辺に立つガルドの背を見つめていた。
銀灰の髪が月明かりを反射し、輪郭がやわらかく浮かび上がる。
けれど、その表情はいつになく険しかった。
「……ユリス。今夜は一緒にいられない」
いつもより低い声。
普段より少し掠れて、抑え込むような響き。
「どうしてですか?」
「満月の夜は、狼族の本能が強く出る。……襲うつもりはないが、抑えられる保証もない」
「そんな……」
ユリスの胸がざわついた。
彼が怖いのではない。ただ――離れるのが、寂しかった。
「じゃあ、一緒にいればいいじゃないですか」
「……何を言ってる」
「だって、もしガルドさんが苦しんだら、僕がそばにいないと。一人で抱えないでください」
ガルドは目を細め、深く息を吐いた。
月の光が彼の瞳に宿る。琥珀色が、いつもより濃く輝いていた。
「ユリス……そうじゃない」
「え?」
「今夜、お前が傍にいたら、俺はお前を……」
「僕を……?」
「“恋人”としてじゃなく、“狼”として、お前を欲してしまうだろう。怪我をさせたくない」
その声には、苦しげなほどの正直さがあった。
ユリスの喉が鳴る。
その言葉の奥にある、彼の優しさが痛いほど伝わってきた。
「嫌です……それでも、離れません」
「ユリス」
「僕は、ガルドさんの全部を受け入れたい。
優しいところも、怖いところも、あなたの一部だから」
そう言って、ユリスはゆっくりと近づいた。
ガルドが一歩退く。だが、もう月の光が彼の理性を侵していた。
喉の奥で低い唸りが響く。
瞳の光が、野性を帯びて揺れる。
「……っ、もう下がれ。今なら、まだ抑えられる」
「下がりません」
「ユリス!」
その瞬間、風が吹き抜け、カーテンが舞い上がる。
月光が部屋を満たした。
ガルドの瞳が完全に金色に染まり、息が荒くなる。
「……ダメだ。もう――」
言葉の途中で、彼はユリスを抱き寄せていた。
腕の力が強い。まるで、逃がすまいとするかのように。
体温が重なり、荒い呼吸が耳元で響く。
「……ユリス、お前から離れろ……今すぐ」
「嫌です。絶対離れません」
震える声で返すユリスに、ガルドの喉が低く鳴る。
抑えていた理性が、音を立てて崩れ始める。
「はぁ、本当に怪我を……させたくないんだ」
「怪我くらい気にしません。あなたから離れる方が辛いです」
その一言で、何かが切れた。
唇がぶつかり合い、息が混ざる。
抱きしめる腕が強くなり、体が沈む。
背中に、肩にガルドの爪が食い込む。
月の光が二人の間を照らし、銀と金が溶け合っていく。
狼の本能が、愛の形を奪っていくように――
それでもユリスは、怖くなかった。
「……ガルドさん」
「……っ、くそっ……」
背に回された腕の中、噛みつくような熱が首筋に落ちる。
鋭く、痛みが走る。
そこに刻まれたのは、狼の――「俺のもの」という印。
「っっつ……」
痛みよりも、胸の奥が熱くなる。
息を荒げながら、ユリスは微笑んだ。
「……これで、僕、ガルドさんのものですね」
ガルドの目が見開かれた。
理性の残り火が、彼の中にわずかに戻る。
「……ユリス、痛いだろ」
「少し。でも……嬉しいです」
「嬉しい……?」
「だって、それだけ僕を想ってくれてる証拠でしょう?」
その笑顔に、ガルドの理性は完全に飛んだ。
彼はユリスの身体をベッドに押し付け、両手首をひとまとめに片手で掴む。
噛みつくような口づけをし、もう片方の手で、ユリスの片足を持ち上げ、腰を進める。
「んんっ!」
強引なのに、それが自分だけに向けられていることにユリスは昂揚感を覚える。
爪が身体に食い込み、歯を立てられ、腰を強く打ち付けられても……何をされても愛おしい。
「……あっ……んっ……どうしよ……きもち……いっ!」
いつの間にか解放された手は、激しい律動の度にガルドの背中に爪を立てる。
ガルドの自分を見つめる目が熱くて、野性的で、ゾクゾクする。
もっと自分だけを求めてほしくて、もっとガルドの好きにされたくて……ユリスはガルドの耳に噛みついた。
「ユ……リス、お前っ!」
「あぁっ……あ……んっ」
二人の呼吸が重なっていく。
窓の外の月が、銀の光を強めた。
夜の風が部屋を巡り、彼らを包み込む。
その夜――
ガルドは何度もユリスの名を呼び、ユリスは何度も彼を抱きしめ返した。
◇
夜が明けるころ、月は静かに姿を消していた。
朝の風が頬を撫で、鳥の声が遠くから聞こえる。
ベッドの中、ユリスはまだ夢の中。
ユリスの体中に赤く残る狼の印。
それを見つめながら、ガルドは指でそっとなぞった。
「……痛々しいな」
呟きながらも、その声はどこか満足げだった。
「でも……きっと、笑うんだろうな。あいつ」
案の定、ユリスはゆっくりと目を開け、少し寝ぼけた声で微笑んだ。
「……ガルドさん。おはようございます」
「……痛くないか」
「痛いです。でも……すごく、幸せです」
そう言って、彼は頬を寄せた。
噛み痕を誇らしげに撫でながら、まるでその印が“愛の証”だと言わんばかりに。
ガルドはその姿に小さく笑い、尾でユリスを包み込んだ。
「……まったく。お前には敵わない」
「ふふっ、でしょう?」
「次の満月は……」
「次も一緒に――ですよ?」
「ユリス」
「僕、すごく嬉しかった。ガルドさんが僕だけに見せるあの姿をまた見せてください」
その願いに、ガルドの表情がやわらかくなる。
そして、苦笑しながら、受け入れた。
「……あぁ、わかった」
「……それに、なんていうか、……気持ち良かったです」
ユリスは俯きながら、頬を染めて、そんなことを言った。
「は?」
「……僕痛いくらいくらいが好きなのかもしません」
「……お前、傷だらけで何を言ってんだ」
「え~だって、ガルドさんの愛ですよね?この傷。消える前にまた、付けてほしいです」
「……」
ニコッと微笑みながら言ったユリスの爆弾発言に、ガルドは朝から困惑させられる。
護衛騎士の自分が?ユリスを傷つけて言い分けないのに……。
黙り込んだガルドを覗き込んで、ユリスは甘えるように聞いてくる。
「ダメですか?」
「……少し考えさせてくれ」
「え~僕は嬉しいのに?」
「そういうことじゃない」
領主様に先日「ユリスを悲しませるな」と言われたが、これは……受け入れていいのか?と頭を悩ませる。
そんなガルドの様子にユリスは嬉しくなる。
「ガルドさん、僕のことで悩んでます?頭の中、僕でいっぱいですか?」
「……そうだ。お前のことばかり考えている」
「嬉しい。大好き!」
ユリスは思いっきりガルドに抱き着く。
慌ててしっかりユリスを受け止めたガルドは、きっとこの先、ユリスの言うことを聞いてしまうんだろうなぁと小さくため息をついた。
まるで湖面に落ちた銀の輪のように、光が街を包み込む。
月の魔力が強い夜――それは、獣人にとって特別な意味を持つ夜でもあった。
ユリスは、窓辺に立つガルドの背を見つめていた。
銀灰の髪が月明かりを反射し、輪郭がやわらかく浮かび上がる。
けれど、その表情はいつになく険しかった。
「……ユリス。今夜は一緒にいられない」
いつもより低い声。
普段より少し掠れて、抑え込むような響き。
「どうしてですか?」
「満月の夜は、狼族の本能が強く出る。……襲うつもりはないが、抑えられる保証もない」
「そんな……」
ユリスの胸がざわついた。
彼が怖いのではない。ただ――離れるのが、寂しかった。
「じゃあ、一緒にいればいいじゃないですか」
「……何を言ってる」
「だって、もしガルドさんが苦しんだら、僕がそばにいないと。一人で抱えないでください」
ガルドは目を細め、深く息を吐いた。
月の光が彼の瞳に宿る。琥珀色が、いつもより濃く輝いていた。
「ユリス……そうじゃない」
「え?」
「今夜、お前が傍にいたら、俺はお前を……」
「僕を……?」
「“恋人”としてじゃなく、“狼”として、お前を欲してしまうだろう。怪我をさせたくない」
その声には、苦しげなほどの正直さがあった。
ユリスの喉が鳴る。
その言葉の奥にある、彼の優しさが痛いほど伝わってきた。
「嫌です……それでも、離れません」
「ユリス」
「僕は、ガルドさんの全部を受け入れたい。
優しいところも、怖いところも、あなたの一部だから」
そう言って、ユリスはゆっくりと近づいた。
ガルドが一歩退く。だが、もう月の光が彼の理性を侵していた。
喉の奥で低い唸りが響く。
瞳の光が、野性を帯びて揺れる。
「……っ、もう下がれ。今なら、まだ抑えられる」
「下がりません」
「ユリス!」
その瞬間、風が吹き抜け、カーテンが舞い上がる。
月光が部屋を満たした。
ガルドの瞳が完全に金色に染まり、息が荒くなる。
「……ダメだ。もう――」
言葉の途中で、彼はユリスを抱き寄せていた。
腕の力が強い。まるで、逃がすまいとするかのように。
体温が重なり、荒い呼吸が耳元で響く。
「……ユリス、お前から離れろ……今すぐ」
「嫌です。絶対離れません」
震える声で返すユリスに、ガルドの喉が低く鳴る。
抑えていた理性が、音を立てて崩れ始める。
「はぁ、本当に怪我を……させたくないんだ」
「怪我くらい気にしません。あなたから離れる方が辛いです」
その一言で、何かが切れた。
唇がぶつかり合い、息が混ざる。
抱きしめる腕が強くなり、体が沈む。
背中に、肩にガルドの爪が食い込む。
月の光が二人の間を照らし、銀と金が溶け合っていく。
狼の本能が、愛の形を奪っていくように――
それでもユリスは、怖くなかった。
「……ガルドさん」
「……っ、くそっ……」
背に回された腕の中、噛みつくような熱が首筋に落ちる。
鋭く、痛みが走る。
そこに刻まれたのは、狼の――「俺のもの」という印。
「っっつ……」
痛みよりも、胸の奥が熱くなる。
息を荒げながら、ユリスは微笑んだ。
「……これで、僕、ガルドさんのものですね」
ガルドの目が見開かれた。
理性の残り火が、彼の中にわずかに戻る。
「……ユリス、痛いだろ」
「少し。でも……嬉しいです」
「嬉しい……?」
「だって、それだけ僕を想ってくれてる証拠でしょう?」
その笑顔に、ガルドの理性は完全に飛んだ。
彼はユリスの身体をベッドに押し付け、両手首をひとまとめに片手で掴む。
噛みつくような口づけをし、もう片方の手で、ユリスの片足を持ち上げ、腰を進める。
「んんっ!」
強引なのに、それが自分だけに向けられていることにユリスは昂揚感を覚える。
爪が身体に食い込み、歯を立てられ、腰を強く打ち付けられても……何をされても愛おしい。
「……あっ……んっ……どうしよ……きもち……いっ!」
いつの間にか解放された手は、激しい律動の度にガルドの背中に爪を立てる。
ガルドの自分を見つめる目が熱くて、野性的で、ゾクゾクする。
もっと自分だけを求めてほしくて、もっとガルドの好きにされたくて……ユリスはガルドの耳に噛みついた。
「ユ……リス、お前っ!」
「あぁっ……あ……んっ」
二人の呼吸が重なっていく。
窓の外の月が、銀の光を強めた。
夜の風が部屋を巡り、彼らを包み込む。
その夜――
ガルドは何度もユリスの名を呼び、ユリスは何度も彼を抱きしめ返した。
◇
夜が明けるころ、月は静かに姿を消していた。
朝の風が頬を撫で、鳥の声が遠くから聞こえる。
ベッドの中、ユリスはまだ夢の中。
ユリスの体中に赤く残る狼の印。
それを見つめながら、ガルドは指でそっとなぞった。
「……痛々しいな」
呟きながらも、その声はどこか満足げだった。
「でも……きっと、笑うんだろうな。あいつ」
案の定、ユリスはゆっくりと目を開け、少し寝ぼけた声で微笑んだ。
「……ガルドさん。おはようございます」
「……痛くないか」
「痛いです。でも……すごく、幸せです」
そう言って、彼は頬を寄せた。
噛み痕を誇らしげに撫でながら、まるでその印が“愛の証”だと言わんばかりに。
ガルドはその姿に小さく笑い、尾でユリスを包み込んだ。
「……まったく。お前には敵わない」
「ふふっ、でしょう?」
「次の満月は……」
「次も一緒に――ですよ?」
「ユリス」
「僕、すごく嬉しかった。ガルドさんが僕だけに見せるあの姿をまた見せてください」
その願いに、ガルドの表情がやわらかくなる。
そして、苦笑しながら、受け入れた。
「……あぁ、わかった」
「……それに、なんていうか、……気持ち良かったです」
ユリスは俯きながら、頬を染めて、そんなことを言った。
「は?」
「……僕痛いくらいくらいが好きなのかもしません」
「……お前、傷だらけで何を言ってんだ」
「え~だって、ガルドさんの愛ですよね?この傷。消える前にまた、付けてほしいです」
「……」
ニコッと微笑みながら言ったユリスの爆弾発言に、ガルドは朝から困惑させられる。
護衛騎士の自分が?ユリスを傷つけて言い分けないのに……。
黙り込んだガルドを覗き込んで、ユリスは甘えるように聞いてくる。
「ダメですか?」
「……少し考えさせてくれ」
「え~僕は嬉しいのに?」
「そういうことじゃない」
領主様に先日「ユリスを悲しませるな」と言われたが、これは……受け入れていいのか?と頭を悩ませる。
そんなガルドの様子にユリスは嬉しくなる。
「ガルドさん、僕のことで悩んでます?頭の中、僕でいっぱいですか?」
「……そうだ。お前のことばかり考えている」
「嬉しい。大好き!」
ユリスは思いっきりガルドに抱き着く。
慌ててしっかりユリスを受け止めたガルドは、きっとこの先、ユリスの言うことを聞いてしまうんだろうなぁと小さくため息をついた。
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