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第十六章 唾液研修
イケメン教師、研修室で皆に押し倒される
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「服を脱ぎなさい」
神崎校長は繰り返した。
「ここで、ですか?」
小坂は、周囲を見回した。
小坂の周りをぐるりと五、六人の年上の男性教諭たちがとり囲んでいた。
「先輩たちを待たせるのか」
校長はイラついたように時計を見て言う。ロレックスの腕時計が、がっしりした男らしい手首を飾っていた。小坂はひるむ。武装した戦国武将のように腕組みをした校長は小坂の甘えを拒んでいた。
「どういうことですか?」
小坂は誰にともなく尋ねる。声が震えないようにするのが精一杯だ。小坂は何より怖い。校長に拒絶されるのが。神崎校長に拒否されたら生きてはおれない。校長の鍛えられた巨体が質問を拒否するように小坂の前にそびえ立っている。誰か助け舟を出してほしい。代わりに答えてほしい。こっそり教えてほしい。自分が何をしくじったのか。
「とぼけたりして」
「わかってるくせに」
「カマトトだな」
周りの教諭が、口々に小坂を責める。
「いえ、僕は本当に……」
小坂は状況を理解できていなかった。
「往生際が悪いね」
あきれたように溜め息をつかれる。
「いったい、何なんですか!」
小坂は説明を求める。自分は知らないのだ!
あたりはシンとなる。
いや知らない自分が悪いのだ。自分が一番知っていなければいけない立場なのに。小坂は深呼吸した。
「すみません」
小坂は言い方を変え丁寧に尋ねた。
「今日の研修の手順について教えていただけないでしょうか。予定変更があったのに気づかなくて」
小坂が言い終わらないうちに、
「じれったいなぁ」
とイラついたようにさえぎられた。
「焦らして煽ってるの? 脱がされたいってわけ?」
そう言うと一人の教諭が小坂の上着に手をかけた。
「仕方ない手伝ってやろうか」
と別の教諭も小坂のベルトに手を伸ばしてきた。
「あっ……」
拒む間もなくボタンとファスナーをはずされた。
「つまり無理やりされるのが好きってこと?」
ニヤリと笑う口もと。軽蔑の眼差しが小坂の心を穿つ。
「違いますっ」
小坂の否定など誰も聞こうとしない。
「そうだな。電車でも、相当喘いでいたし」
「痴漢されるのが好きなんだな」
「乱暴にされたいのか?」
小坂は押し倒された。
「あっ、やめてください」
「これだけで興奮しているのか」
「校長っ」
やめさせてください! 目で訴えるが、校長は表情を変えず腕組みをして見下ろしているだけだ。
「股間を揉まれて嬉しいのか」
誰かの手が小坂の股間をやわやわと揉んでいる。
「もうこんなに勃ってるじゃないか。イヤらしい身体だ」
言われて小坂は恥じる。
「やっぱり無理矢理されるのが好きらしい」
「それで脱がずに煽っていたのか」
違う。そう言おうにも弁解の隙がない。
「これだけでイってしまっては困る。今にも精を漏らしそうじゃないか」
「まだ早い。肝心なことをする前に萎えてもつまらない」
肝心なこと? いったい今から何をするというのだ。
神崎校長は繰り返した。
「ここで、ですか?」
小坂は、周囲を見回した。
小坂の周りをぐるりと五、六人の年上の男性教諭たちがとり囲んでいた。
「先輩たちを待たせるのか」
校長はイラついたように時計を見て言う。ロレックスの腕時計が、がっしりした男らしい手首を飾っていた。小坂はひるむ。武装した戦国武将のように腕組みをした校長は小坂の甘えを拒んでいた。
「どういうことですか?」
小坂は誰にともなく尋ねる。声が震えないようにするのが精一杯だ。小坂は何より怖い。校長に拒絶されるのが。神崎校長に拒否されたら生きてはおれない。校長の鍛えられた巨体が質問を拒否するように小坂の前にそびえ立っている。誰か助け舟を出してほしい。代わりに答えてほしい。こっそり教えてほしい。自分が何をしくじったのか。
「とぼけたりして」
「わかってるくせに」
「カマトトだな」
周りの教諭が、口々に小坂を責める。
「いえ、僕は本当に……」
小坂は状況を理解できていなかった。
「往生際が悪いね」
あきれたように溜め息をつかれる。
「いったい、何なんですか!」
小坂は説明を求める。自分は知らないのだ!
あたりはシンとなる。
いや知らない自分が悪いのだ。自分が一番知っていなければいけない立場なのに。小坂は深呼吸した。
「すみません」
小坂は言い方を変え丁寧に尋ねた。
「今日の研修の手順について教えていただけないでしょうか。予定変更があったのに気づかなくて」
小坂が言い終わらないうちに、
「じれったいなぁ」
とイラついたようにさえぎられた。
「焦らして煽ってるの? 脱がされたいってわけ?」
そう言うと一人の教諭が小坂の上着に手をかけた。
「仕方ない手伝ってやろうか」
と別の教諭も小坂のベルトに手を伸ばしてきた。
「あっ……」
拒む間もなくボタンとファスナーをはずされた。
「つまり無理やりされるのが好きってこと?」
ニヤリと笑う口もと。軽蔑の眼差しが小坂の心を穿つ。
「違いますっ」
小坂の否定など誰も聞こうとしない。
「そうだな。電車でも、相当喘いでいたし」
「痴漢されるのが好きなんだな」
「乱暴にされたいのか?」
小坂は押し倒された。
「あっ、やめてください」
「これだけで興奮しているのか」
「校長っ」
やめさせてください! 目で訴えるが、校長は表情を変えず腕組みをして見下ろしているだけだ。
「股間を揉まれて嬉しいのか」
誰かの手が小坂の股間をやわやわと揉んでいる。
「もうこんなに勃ってるじゃないか。イヤらしい身体だ」
言われて小坂は恥じる。
「やっぱり無理矢理されるのが好きらしい」
「それで脱がずに煽っていたのか」
違う。そう言おうにも弁解の隙がない。
「これだけでイってしまっては困る。今にも精を漏らしそうじゃないか」
「まだ早い。肝心なことをする前に萎えてもつまらない」
肝心なこと? いったい今から何をするというのだ。
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