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第十七章 排〇研修(お漏らし(大))
イケメン教師、早朝研修に駆り出される
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早朝に呼ばれたとき、小坂以外の若手たちは、すでに朝の排便をすませてしまっていた。
彼らは英国式お仕置きと称して裸の尻をパドルで叩かれるお仕置きをされた。
生徒への体罰が禁止される世の中だというのに。ハラスメントという概念がないのか、と小坂は心の中で憤った。
そもそも、小坂は早朝研修などというものがあることを知らなかった。早朝、校長に叩き起こされたのだ。
小坂はワイシャツとズボンを身につけ、慌てて早朝研修に来た。校長に「早く」と追い立てられ、トイレに行く暇すらなかったのだった。
小坂が偶然、お仕置きを免れたことに、ほっとしていたのも束の間だった。
「排便をせずにこれた者は小坂君一人だけか」
「さすがですね」
そうおだてられ、ほんのり嬉しかったのも一瞬だった。
「今日は研修のハイライト。排便研修だというのに」
排便研修……。小坂の寝起きのぼんやりした頭に、昨日からたびたび聞いていた、その不穏な言葉が意味をもって響いた。
「研修の成果を測る大事なカリキュラムだというのに」
先輩教師たちは嘆いてみせる。
「たった一人とはね」
「小坂君には皆の分まで頑張ってもらわないといけないね」
先輩教師たちは、同調し、うなずきあう。
「若手教師同士の連帯がないから、こういうことになる」
渋い顔をする年配教師もいる。
「小坂君は少し年もいっているのだから、若手を統率してもらわないといけないのに」
小坂は大学院を卒業しているので、大学卒の教師よりも二歳年上だ。その上、三年目にして研修初参加なので、最も若い新人教師より五つも年上ということになる。
「その通りです。小坂君は年上なのだから、手本になるように率先して行動してもらわないと」
何やら不穏な流れになってきた。
「本来なら、全員、排便してこないように注意するくらいのことは小坂君がすべきだ」
そんな。知らされてもいなかったというのに。
「そうですな。当番校ですし。リーダーとしての素質に欠けると言わざるを得ない」
厳しい評価だ。
「確かに、小坂君は、大人しいだけで積極性や統率力に欠ける面がある。それでは生徒を指導する立場としてやっていけない」
自分の気弱さを指摘され、小坂は抗議したい気持ちをくじかれた。
「期待されるのは指導者としての資質ですからね」
自分は、生徒にも校長にも、状況にも、いつも流されっぱなしだ……と小坂は情けなさに下を向く。
「それだけでなく若手のリーダーとしても頑張ってもらいたかったね」
「少しくらい顔が綺麗程度では生徒を引っ張っていけないからねぇ」
何がおかしいのか、小坂にとっては少しも面白くなんかないのに、年配教師の間で笑いが起こる。
「とにかく小坂君には、この事態の責任をとって皆の分まで頑張ってもらわないといけませんね」
数々の理不尽な言いぐさにたまりかね、小坂が反論しようと思ったその時だった。
小坂は、後ろからドンと突かれ、いきなり四つんばいにされた。
彼らは英国式お仕置きと称して裸の尻をパドルで叩かれるお仕置きをされた。
生徒への体罰が禁止される世の中だというのに。ハラスメントという概念がないのか、と小坂は心の中で憤った。
そもそも、小坂は早朝研修などというものがあることを知らなかった。早朝、校長に叩き起こされたのだ。
小坂はワイシャツとズボンを身につけ、慌てて早朝研修に来た。校長に「早く」と追い立てられ、トイレに行く暇すらなかったのだった。
小坂が偶然、お仕置きを免れたことに、ほっとしていたのも束の間だった。
「排便をせずにこれた者は小坂君一人だけか」
「さすがですね」
そうおだてられ、ほんのり嬉しかったのも一瞬だった。
「今日は研修のハイライト。排便研修だというのに」
排便研修……。小坂の寝起きのぼんやりした頭に、昨日からたびたび聞いていた、その不穏な言葉が意味をもって響いた。
「研修の成果を測る大事なカリキュラムだというのに」
先輩教師たちは嘆いてみせる。
「たった一人とはね」
「小坂君には皆の分まで頑張ってもらわないといけないね」
先輩教師たちは、同調し、うなずきあう。
「若手教師同士の連帯がないから、こういうことになる」
渋い顔をする年配教師もいる。
「小坂君は少し年もいっているのだから、若手を統率してもらわないといけないのに」
小坂は大学院を卒業しているので、大学卒の教師よりも二歳年上だ。その上、三年目にして研修初参加なので、最も若い新人教師より五つも年上ということになる。
「その通りです。小坂君は年上なのだから、手本になるように率先して行動してもらわないと」
何やら不穏な流れになってきた。
「本来なら、全員、排便してこないように注意するくらいのことは小坂君がすべきだ」
そんな。知らされてもいなかったというのに。
「そうですな。当番校ですし。リーダーとしての素質に欠けると言わざるを得ない」
厳しい評価だ。
「確かに、小坂君は、大人しいだけで積極性や統率力に欠ける面がある。それでは生徒を指導する立場としてやっていけない」
自分の気弱さを指摘され、小坂は抗議したい気持ちをくじかれた。
「期待されるのは指導者としての資質ですからね」
自分は、生徒にも校長にも、状況にも、いつも流されっぱなしだ……と小坂は情けなさに下を向く。
「それだけでなく若手のリーダーとしても頑張ってもらいたかったね」
「少しくらい顔が綺麗程度では生徒を引っ張っていけないからねぇ」
何がおかしいのか、小坂にとっては少しも面白くなんかないのに、年配教師の間で笑いが起こる。
「とにかく小坂君には、この事態の責任をとって皆の分まで頑張ってもらわないといけませんね」
数々の理不尽な言いぐさにたまりかね、小坂が反論しようと思ったその時だった。
小坂は、後ろからドンと突かれ、いきなり四つんばいにされた。
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