イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

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第十九章 麓戸との再会

イケメン教師、旧部室棟で調教師と(2)【挿絵あり】

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「ふうん、そうか。まあ、いいさ。生徒会長になんかならなくても。楽しくやっていく方法なんか、いくらでもあるんだ」
麓戸は、小坂を慰めるように言った。
「高校時代は、生徒会長も俺の顧客だった。生徒会室でもよくやってやったものさ。若い教師の中にも、志願者がいてね。今のオデトほどの美青年はいなかったが。神崎に見つかって大目玉さ。神崎だってやってただろうに。俺は教師の家まで行って嬲ってやってたからな」


「麓戸さんの趣味は、高校時代からだったんですね」
小坂は呆れた。そして麓戸に嬲ってもらっていた生徒や青年教師に嫉妬した。家にまで行っていたなんて。

何か言ってやらなくては気がすまなくて、
「それと、さすが親子ですね」
と小坂は皮肉を言った。


「ああそうだな」
麓戸は少しもこたえない様子で平然と笑みさえ浮かべて返した。
 小坂の言葉にダメージを受けるどころか楽しそうに、
「悪照がおまえを犯してたのには驚いたよ。どうだ。今度、三人でやるか?」
などと麓戸は言った。

 妄想が的中ではないか!
 村田の父と、村田と、自分の3P。


「ダメですよ!」
小坂は慌てて制した。
 いったい、どんな顔をして、そんなプレイをしたらいいのだ。恥ずかしすぎて二度と村田のいる教室で教壇に立てない。
 今でさえ教壇から関係した生徒の顔を見るのが怖いのに。ニヤニヤして小坂を見る生徒。机の周りを回れば尻や股間を触ってくる。ポケットに卑猥な手紙を入れられる。背中に「僕は淫乱」「僕のお尻を犯して」などと張り紙を貼られる。
 同情した生徒が教えてくれるまで気づかないこともあったし、自分で気づいて恥ずかしさに顔が熱くなるのを笑われることもあった。


「冗談に決まってるじゃないか。ムキになるなよ」
麓戸が笑った。
 真面目に受け取ったことが恥ずかしくて小坂は下を向いた。
「さすがの俺でも、それはしないな」
麓戸にも、いくばくかの良識や良心があったか。
「マンネリで飽きたらなくなって、オデトが望むなら考えてやってもいい」
麓戸は不穏なことを言う。


「いえ、結構です」
小坂は慌てて断る。


「オデトが悪いんだぞ。俺の息子のムスコなんて咥えるから」
麓戸が皮肉そうに笑った。


「いや、それは」
言い訳もできない。いやな汗が出る。麓戸が生徒の保護者だと思うと、小坂は恐縮して、いたたまれない。


「それも、わざわざ、悪照との行為を動画に撮って、俺に送りつけて見せてくれたよなあ?」
麓戸がそう言って、小坂の下腹部にゴリゴリと玩具を押し当ててきた。


「んっ、違うんです。あれは知らなくて」
村田が麓戸の息子だと知っていたら、あの動画を送りはしなかった。村田の後ろ姿も声も記録されてしまっている動画なんか。村田悪照に犯されている動画なんか。


「あの動画のプレイは、ここでやったんだな。さあ、俺とも、やろうか」
麓戸は、そう言った。

 だがプレイではない。本当に犯されたのだ。麓戸に、「卑猥な動画を送れ」と急かされていたから送っただけだ。
 気づいてほしかった。心の底では、気づいてほしかった。SOSに気づいてほしかった。
 麓戸に心配され、助けてほしかった。本当に犯されていると気づいた麓戸に助けてほしかった。
 昔、ビルの階段を上っていた小坂を、引き止めて助けてくれたように。
 ほかの人に、あんな動画は見せたくなかった。話すなんてできなかった。
 悪照に犯されたショックのまま、すがるように麓戸に送信したのだ。
 麓戸なら気づいてくれるかもしれない、助けてくれるかもしれないと、一縷の望みを抱きつつ。

 と、窓の外で何かぶつかる音がした。
 
 ボールか?

 ガサガサと生い茂った草を、かき分け踏み分ける音。
 人の話し声。


 注意がそれて、ぼんやりしていた小坂に麓戸の声が飛んだ。
「机に手をつけ」


「麓戸さん、やっぱりダメです。ここでは」
小坂は訴えた。外に誰かいるのかもしれない。


「なんだ? オテルとは、散々やっておいて」
すっかりその気になっている麓戸がイラついたように言う。


「違うんです」
村田には無理矢理、犯されたのだ。それは何度も言ったはず。
 だが、村田の父親の麓戸に、息子の愚行をいさめる器量があるのだろうか。麓戸の父親としての実力はわからない。悪照の話を聞く限り、ひたすら甘い、甘やかす親にも見える。
 その片鱗でも自分に向けてくれたなら。それは、やっかみだろうか。


「オヤジとはやりたくないって?」
麓戸は麓戸で、若い息子に嫉妬しているように言った。


「そういうことじゃないんです」


 麓戸は、ほうっと息を吐いてから言った。
「まあ、いい。ここでやるのは、またの機会のお楽しみにして、今日のところは教室に戻ろう」

小坂が、あまりに拒むので、麓戸もあきらめたのだろう。
 小坂は、ほっとした。
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