イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

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第二十章 麓戸の店で

イケメン教師、調教師から貞操帯を贈られる

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「でも、その前に、あっちの方が、我慢できなくなるだろう」
麓戸は、そう言って紙袋を小坂の前にあるテーブルに置いた。
「小坂先生にプレゼントだ」

 こんなところで、こんな時に、先生などと。
 今は職務中ではない。それに学校でもないのに。
 三者面談の時にそう呼ばれたのも仕方なかったものの恥ずかしかった。
 今はプライベートな時間だ。そんな風に呼ばないでほしい。
 教師なのにこんな卑猥な店に来ていることに恥ずかしさが募る。もともと小坂とて、こんな店に来るようなタイプではなかったのだ。
 なのに今では麓戸とは二重三重にも表沙汰にできないような関係だ。職場に知られたらクビになるだろう。
 なのにそんな呼び方。
 麓戸の店に、今日は、プレイをしようと思って来たわけではない。ただ麓戸に会いたくてきたのだ。
 けれどここは、大人の玩具を売っている店だ。
 この店の奥の部屋で卑猥なプレイをする秘密クラブも存在する。
 小坂は、そのクラブで麓戸に指導されながら、ほかの顧客たちや麓戸と散々卑猥な行為をしてきた。
 数々の恥ずかしい行為が嫌でも思い出される。

 小坂の恥ずかしさと罪悪感がつのる。

 麓戸からプレゼントだなどと言われれば嬉しい。素直に喜びたい。
 だが、その前に麓戸が言った言葉が気にかかる。素直に受け取っていいのかわからない。

 あっちの方? 
 どういうことだろう。
 麓戸と会えないことがつらいから、何か麓戸の代わりになるもの……麓戸のものをかたどったディルドなどをプレゼントしてくれるのであろうか。
 そんな即物的な物でなくとも、ただ電話やメールで優しい言葉をかけてくれるだけでもいいのに。


 麓戸の方こそ、小坂のことを何か誤解していると思う。
 もともとそういう関係だったのだから、仕方ないのかもしれないが、少し寂しさを感じる。
 なかなか縮まらない距離。
 
 そんなことを思いながら、小坂は紙袋を開けた。
 革製のベルトのようなものが手に触れた。

 これは? 

 紙袋から引き出してみると、ただの革のベルトと思いきや、銀色に光る金属製の筒のような物が付いている。

「貞操帯だ」
麓戸が小坂の疑問に答えるように言った。

「ていそうたい……」
小坂は意表を突かれ、ただ繰り返した。

 ディルドだろうかなどと思っていた自分が恨めしい。
 麓戸に会いたい気持ちを自分でなだめる道具を提供されるのだろうなどと勝手に想像していたことが恥ずかしい。

 別にそういう物が欲しいと期待していたわけじゃない。
 けれど、麓戸が小坂に、寂しかろうと、自分のものをかたどった道具をプレゼントしてくれたら。
 毎日、手や身体中で触って愛撫して、舌で舐めて、口で頬張って、そして最後には、あそこに挿れて何度も何時間も焦らすように出し入れして締めつけて、声を上げながらよがって、何度も失禁するほど感じて絶頂を迎えるだろう。その行為の一部始終を録画して麓戸に提出することだってちゃんとやる。そのくらいちゃんとやるから。
 毎日会えなくてもいい。毎日道具を愛撫して一人でするから。それを見てくれればいい。だから。
 
 あぁ。
 甘えていた。

 麓戸がそんな行為を自分に許すなど、ありはしないのに。今までも、これからも。
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