イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

文字の大きさ
120 / 475
第九章 第三の問題

イケメン教師、生徒会室で撮影される

しおりを挟む
「実は、すでに新聞部長と演劇部長、写真部部長、放送部部長に掛け合ってある」
生徒会長が企画書の束をバサリと机に置いた。
「ん?」
副会長が一部を手に取って、ペラペラとめくった。
「君はいつもワンマンだな」
と批判する。
「衆愚政治は嫌いでね」
生徒会長が言い返す。

 演劇部と写真部の部長がやってきた。照明やカメラなど本格的な撮影機材が運びこまれた。
 演劇部長が生徒会長に原稿用紙の束を見せた。
「おもしろい企画をありがとう。だいたいのシナリオはこんな感じでいいかな」
生徒会長はうなずく。
「音響は、放送部と、うちの音響班であとから調整する」
演劇部長は付け足した。
「撮影はうちがやっていいんだね?」
三脚を据えながら写真部部長が嬉しそうに聞く。
「うん。きれいに撮ってくれたまえ」
生徒会長が答えると、
「違うだろう。臨場感あふれる感じで、だろ。報道用なんだから。教師たちの腐敗を告発する目的なんだろう? 芸術作品を作るわけじゃないんだぜ。どういうつもりだよ。シナリオなんて作ったりして……」
新聞部長が批判的に口をはさんだ。
「シナリオといっても、大まかな流れだけだ。セリフを決めたわけじゃない」
演劇部長がフォローする。
「そう。大丈夫だよ。ハンディカメラでリアリズム風に撮るから。いずれにしても、モデルがいいから楽しみだな」
写真部部長はうきうきしている。
「我々が撮った方が、目的にかなう」
新聞部長が主張した。
「映画撮影でもするつもりか?」
「新聞部は報道で活躍してくれたまえ。うちには映画部というのがないから混乱しているだけだ」
生徒会長が交通整理をする。
「そうだよ、部を超えて一つの企画を成功させるいい機会じゃないか」
なんだかいい話のようになっているが、行われるのはとんでもない暴力だ。
「そうだな、有志を募って、興味のある部員に参加させた」
それでは既に、やらせだとバレているじゃないか。

撮影は、始まった。
「先生……だめです」
宮本が言う。
「いいじゃないか宮本」
馬鹿馬鹿しいセリフだ。
「こんなところで……あっ」
宮本は、なかなか演技がうまい。
「誰も見ていないよ、ほら脱ぎたまえ」
小坂も、ちょっとその気になる。
「あ……だめです」
小坂は、台本通り、宮本の服をむしりとった。
 緊迫した空気が流れる。はあはあという息と汗。ライトが熱い。

小坂は宮本の上で身体を往復させた。入っているわけではない。
「あ……ん……」
宮本が、小坂の下で、本気の切なそうな声を出す。擦れて気持ちいいのだろう。

「カット!」
生徒会長が言った。
「ええええー」
ブーイングがわく。
「この辺までで十分だ。芸術作品じゃないんだからな」
生徒会長が新聞部長の方を見て、皮肉そうに言った。
「今度は、正式に作品を作らせてくれよ」
演劇部や写真部が頼みこんでいる。
「考えておこう」
生徒会長は答えた。
 どうやら、無事に取引の餌になったようだ。
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

皇帝陛下の精子検査

雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。 しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。 このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。 焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

処理中です...