イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

文字の大きさ
127 / 475
第十一章 再び生徒会室

イケメン教師、波に飲み込まれる

しおりを挟む
「僕なら、さっきから、ここにいます」
生徒会室の隅の方から宮本の声が聞こえた。

「宮本、大丈夫か……?」
小坂は声をかけた。

「あいつら……あいつら……殺してやる……」
そこには、鎖を片手に、悪鬼と化した宮本がいた。

「ちょ、ちょ、ちょっと……宮本くん、どうしたのかな」
そのすさまじい怒りの形相は風紀委員長がたじろぐほどだった。

「僕のかわいい天使の宮本くんが……どうしてしまったんだ」
生徒会長も、ぽかんとしていた。

「ラグビー部をつぶしてやる……」
宮本は言った。

「宮本くん、何があったの……? まさか……」
生徒会長が聞いた。

「その、まさかですよ……」
宮本は怒りに震えていた。

「実は、僕も……前の前の部長に、誘われて……いや、なんでもない」
と生徒会長は言いかけて打ち消した。

「え、誘われて、どうしたんだ?」
風紀委員長が問いただした。

 小坂の心の奥から、むらむらと怒りの炎が湧き起こってきた。
「僕もそうだった。僕の高校時代、入学式の日に、ラグビー部の連中に目をつけられた。それから毎日、入れ替わり立ち替わり、三年が僕の教室にやってきて、しつこく勧誘された。待ちぶせされて帰ろうとしても行く手をふさがれた」
小坂の胸に堰を切ったように感情があふれ出し、圧倒的な巨大な津波のように小坂を押し流しそうになった。轟々と渦巻く濁流。何もかも理性も倫理も小坂の全てを全ての人間関係を積み重ねられた時間と空間を全世界を押し流し破壊する巨大な波。

「そうです、僕もです! 何度も誘われました。僕も……おかしい話だとは思ったんです。だから断っていたんですが、無理やり部室に連れていかれ……」
生徒会長も、堰が切れたようにいっきにそこまで話した。

「僕は違う……。自分から行ったんだ……。僕は……自分から……」
小坂は絶望した。今にいたる全ての災いは全て自分が選択した結果の積み重ねであるという事実が理性的な小坂を押しつぶした。
「あぁ……僕を罰してくれ、僕をもっと……!」
小坂は、宮本が手に持っていた鎖を奪いとり、自分の身体に巻きつけた。
「首輪を……首輪をつけてくれ」
小坂は生徒会長の腕をつかんだ。
「僕は、顧問の……先生に憧れていた……。それで……ラグビー部の部長の誘いに……のってしまった」
言葉にならない、後悔と怒りと悲しみと自責の念。

「顧問の先生……。神崎先生……ですね」
鎖の端を握った宮本が聞いた。

「そう、神崎……先生……」
小坂はぼんやりと答えた。早く神崎先生にお仕置きしてほしい。僕は、またラグビー部の連中とセックスしてしまった。先生が助けてくれて、もう二度と君には触れさせないようにすると言ってくれたのに。
しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

皇帝陛下の精子検査

雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。 しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。 このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。 焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

機械に吊るされ男は容赦無く弄ばれる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...