イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

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第十一章 再び生徒会室

イケメン教師、鎖に繋がれた過去

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 ラグビー部の部室のすえたにおい。
 灰色の金属のロッカーのバタンと閉まる音。
 生徒の話し声。
 外の喧騒。日の光。
 内部の静けさ。薄暗がり。
 小坂の手首に巻きつけられた、革のいましめ。申しわけ程度に羽織らされたワイシャツ。制服のズボン。チャックは開いたまま、ベルトも抜きとられたままだ。
 ひりひりする。胸が、あそこが、身体中が。

 せっかく、先生が助けてくれたのに。
 せっかく、神崎先生が。

 放課後のことだった。
「おい、小坂」
ラグビー部の部長に声をかけられた。
だめだ、返事をしたら。だめだ、目を合わせたら。
「待ってるから」

 小坂は、放課後、部室の扉を開けた。
 部長に抱きすくめられた。
「会いたかった」
そう言われた。
「神崎に、言われたんだろう? 俺と会ったら、だめだって」
高校一年生の小坂は、素直に、うなずいた。

「それは、そう言うよ。教師だからな」
部長は言った。
「時間がないんだ。今は、副部長に頼んである。ちょっと用事があるって、抜け出してきたんだ。きっと、来てくれると思っていたよ」
部長は小坂の髪を撫でた。
「いいか?」
部長に聞かれて、小坂は黙って制服を脱いだ。
「ごめんな。急がないと」
部長は、自分も練習着を脱ぎながら、あわただしく言った。
 小坂は、部長の首に手をまわした。
「いい……あぁ……やっぱりいい……」
部長は小坂の後孔に挿れると安堵したように嘆息した。部長の肩ごしに、四角く光が見えた。
まぶしい外の光。
 黒く大きな人影が、光をさえぎった。
「ああ、いい……」
腰を激しく揺さぶられながら、小坂は、ぼうぜんと光と影を見ていた。
 影はだんだん大きくなり、のしのしと室内を踏み歩き、部長の肩をつかんだ。

 部長は振り向いて言った。
「か……かんざき……先生」
「今度やったら、問答無用で即刻停学だと言っておいたよな。荷物を持って、職員室にこい」

 部長は、翌日から停学になった。


「おい、知ってるか? ラグビー部の部長ってさ……」
うわさの飛びかう翌日の学校に、小坂の居場所はなかった。

「小坂くん」
小坂は呼びとめられて振り向いた。
クラスの、ラグビー部の部員だった。
「ちょっと、いいかな?」
連れて行かれたのは、やっぱり部室だった。
「ごめんね。先輩に絶対連れてこいって言われたから」
小坂は、また、扉を開けた。


 小坂は、ほかの部員たちとセックスを続けた。
 部室の灰色のロッカーの陰で。毎日、毎日。
 皆、見つかって停学になるのを恐れていた。秘密めいた連帯感があった。小坂は自分が部員のように、彼らを仲間のように感じた。間違った関係でも、小坂は、そこに存在意義を見出した。そこは小坂の居場所だった。
 部員は顧問に見つからないように、短時間ですますために、前戯もそこそこにいきなり突っ込んできた。痛みを伴う行為だった。
 小坂の口には汗だらけ泥だらけのユニフォームがつめこまれた。声を出されてバレないようにだ。そんな扱いなのに、小坂は勃起した。
 助けられる以前と同じように両手首をカフスでまとめられ壁の鎖につながれたまま、入れ替わり立ち替わり何人もの部員の相手をした。手錠などされなくても、もう小坂は、逃げようとも、抗おうともしなかったのに。つながれることが、小坂の立場の象徴だった。みじめさを忘れるために、小坂は、快楽に集中した。けがをしないように、協力的に動いた。
「便所に行ってくる」
部員は、そう言ってごまかして、練習を抜け出しているようだった。教師やほかの生徒たちに見つからないように、こっそり小坂を使った。そう、小坂は「便所」だったのだ。



「先生? 小坂先生?」
生徒会長と風紀委員長と宮本が、心配そうに小坂を見つめていた。
「鎖……解きましょう」
小坂の身体に鎖が巻きついている。自分で巻きつけたものだった。

「ああ……」
小坂は、ぼんやり返事をした。

 生徒会長が鎖を解きながら言う。
「僕が、変な話をしたから悪いんですね。ごめんなさい」

小坂は応えた。
「……いや、君の話をもっと聞きたい」

 小坂の返事に、生徒会長は手を止め、小坂を見た。
 風紀委員長と宮本が鎖を解くのを手伝った。
「無理に話さなくてもいいが……」
小坂は生徒会長をいたわった。

「いいんですか、こんな話……たいてい、嫌がられますけど」
生徒会長は躊躇するように言った。

「僕は聞きたい」
小坂は、生徒会長を勇気づけた。

 生徒会長は、うなづいて口を開いた。
「僕は、前の前のラグビー部部長たちに、無理やり部室に連れて行かれたんです……」

「ああ……」
やっぱりそうだ。
 小坂は、生徒会長を抱きしめた。
 そうか。やはり、同じだったのだ。
 最初に会った時から、生徒会長は自分に似ていると思っていた。直感で同類だと感じていたが、本当に同じだったのだ。
 小坂は過去の自分を抱きしめるように、生徒会長を優しく抱きしめた。
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