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第二部:らいおんはうさぎにこがれる
夜の海を眺めながら:かつての日々
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飯沢の鶴の一声で、初日の出合宿の場は太平洋を臨む浜辺となっていた。
彼女の伝手で手配した海近くの民宿に泊まり、日の出の一時間前に浜辺に行く――その予定で一同は日付が変わる前に布団に入ったのだが、普段の司の就寝時間からはだいぶ早い。彼も一時間ほどはジッと天井を眺めていたものの、微塵も眠気は訪れようとはしてくれず、ついに我慢も限界を超えた。
下手に寝返りを打ったりすれば同室の兼岩を起こしてしまいそうだし、司はジャケットを手に取り足音を忍ばせて部屋を出た。
(さて)
どうしたものか。
気をつけて歩いても渋い廊下は一歩ごとに軋みを響かせるから、あまりうろつくことはできない。
小さな民宿だから、もちろん、一晩中灯りが点いているロビーなどなく、どこもかしこもしんと静まり返っている。食堂に鍵がかかっているわけではないが、自分一人の為に電気を使うのも気が引けた。
束の間思案し、司は玄関に向かう。夜中に出入りが自由なところが宿泊場所の第一条件だったから、部員らはそれぞれに玄関を開けられるカードキーを受け取っていた。
夏は海の家を兼ねているだけあって、玄関を出ればすぐに波音が耳に届いてくる。防寒に優れたミリタリージャケットでも羽織っただけでは結構寒く、司はジッパーを顎の下まで引き上げ、歩き出した。
深く吐いた息が、白く揺蕩い消えていく。
どうせ、時間潰しの為だ。司は暗い中をゆっくりと足を運んだが、さほどかかることなく、砂浜に到着した。
司は、夜の海を見るのは、初めてだ。もっとも、昼の海も小学校の臨海学校で来ただけだが。
てっきり、見渡す限り黒一色なのかと思っていたが、半分ほど満ちている月明かりが海面と夜空を分けている。
キラキラと波が月光を弾く水平線を見据えながら、司はひんやりとした砂の上に腰を下ろした。波音に耳を傾ける彼の脳裏に浮かぶのは、今日一日で何度も目にした花の笑顔だ。
この合宿の事前打ち合わせ以来、花とは会っていなかった。十日ぶりに顔を合わせた彼女は屈託なく笑っていて、それを目にした瞬間、言い知れぬ安堵の念を抱いたのだ。
花の弟から突き付けられた課題を、彼はまだクリアできていない。自分が彼女の傍にいるべきか――いても良い者なのか、まだ、答えは出ていない。だが、花の笑顔を見てあんなふうに感じてしまうあたり、自分がどうしたいのかは明白だった。
一際大きな息を吐くと、紫煙さながらの雲が生まれる。それが薄れるさまを見るともなしに眼で追った司の耳に、シャリ、と、微かな音が届いた。肩越しに振り返った先に佇む姿に、彼は目をみはる。
「宇佐美!?」
咄嗟に立ち上がり彼女の背後に眼を走らせたが、誰もいない。
「一人でここまで来たのか?」
思わず声を上げた司に、彼女は怯むことなくふんわりと笑う。
「うん。廊下で音がしたから、何かなって思って覗いたら獅子王くんが見えて」
「危ないだろう」
自ずと、司の声は荒さを増した。恐らく、表情も。
咎めた司を花はキョトンと見ているが、彼のその反応は至極当然のものの筈だ。いくら宿から近くても、彼女のような者がこんな夜中に一人で外をフラフラするなど、するべきではないのだから。
花が怒れる司を見上げて眉根を寄せる。
「でも、獅子王くんがいるし」
「あんたに何かあっても、俺が気付くとは限らないだろう」
「でも、すぐに気付いてくれたよ?」
もこもこのコートに身を包み、小首を傾げた花は、とてもじゃないがお守り無くして暗がりに置いておいてはいけない代物だ。危険極まりない。
「たまたまだ」
ムッツリと答えた司に、彼女はまた笑った。
「獅子王くんて、結構心配性だよね」
花はそう言いながら司の隣にストンと座り込み、眼差しで彼にも同じことを要求してくる。司は束の間無言で彼女を見下ろした後、応じた。
彼の渋面を、花は屈託なく覗き込んでくる。
「ごめんね、心配してくれてありがとう」
間近にある大きな目とありがとうの一言で口を封じられ、司は眉間にしわを寄せた。花を前にして負の感情を維持しておくことは難しい。第一、そもそも、彼が夜中にウロウロしたのが悪いのだ。
「……悪かったな、起こして」
謝った司に、花が目をしばたたかせる。
「え、ううん。わたしもまだ眠れなかったの。普段、あんまり寝なくていい方だから」
花はかぶりを振って、司から海へと目を向けた。
「夜の海ってこんななんだね。きれいだけど、なんか、ちょっと、怖い感じ」
彼女の台詞に促され、司も海を見る。
「見たことがなかったのか?」
「うん。昼の海は何回も来たことあるけど、家族と一緒だとさすがに夜は出られないよ」
「金古とかとは来たことがないのか?」
「ああ……うん。こんなふうに遠くに来るような旅行は、家族とだけかな」
花の台詞は意外だった。
あれだけ仲が良いのだから、てっきり金古や乾とは高校時代からあちらこちらに行っているものだと司は思っていた。今時の高校生なら、友人同士で泊りの旅行など珍しくもないだろうに。
「獅子王くんは、お友達と旅行とかするの? ほら、学祭に来たあの人……岩隈さんとか?」
「まさか」
司は花の問いかけを一蹴した。
「そうなんだ? 仲良さそうだったのに」
「あいつとはそういう付き合いはしていない」
顔を合わせれば話はするが、わざわざ何かをする為に会うことはない。晃に限らず、司には敢えて会おうと思う相手も、いなかった――花に出逢うまでは。
そう思って、司はふと振り返る。
(中学までの俺には、何があった?)
あの頃は、高校への進学すら、考えていなかった。
取り敢えず食っていけるだけの金が稼げればそれで良かったし、その方が母親の助けになるだろうと思っていたくらいだ。自分自身が何をしたいかなどは考えたことがなく、日々の糧を得られさえすればいいと思っていた。
言ってしまえば、ただ、その日その日を生きていくだけ、だったのだ。
金を稼ぎ、寝起きをする場所を手に入れ、飯を食う――それだけの、日々。
こんなふうに夜の海を眺めたり、傍にいたいと思う誰かがいたりする自分など、あの頃の司は想像すらしていなかった。
(それが、こんなグダグダ考える羽目になろうとはな)
司は内心溜息をこぼす。
悩むことなく送る日々は、確かに楽なものだ。司が何も考えなくても時は勝手に流れていき、流されるまま、死の瞬間を迎えるだけでいいのだから。
今からでも花と距離を置けば、司はまたその『楽な』日々に戻れる。
自分の価値や為すべきこと、そんな余計なことに頭を悩まされることなく、淡々と過ごす日々に。
(俺は、それを望んでいるのか?)
自問して、考えるより先に答えは出た。
望んでいない。
というよりも、多分、無理だ。花のことを頭の中から消し去ることなど、多分、もう、できない。
花の姿を視界に入れなければ、自分の知らないところで彼女が泣いていないかが気になり、自分が見ていないところでもちゃんと笑っているかが気になってしまう。
この三年と少しの時間で、花という存在は司の中に深く根付いてしまった。今それを引き抜いたら、きっと、彼の胸には大きな穴が開いてしまうだろう。
自分が彼女に相応しいか否か以前に、司は彼女から離れられないのだ。
(そもそも、俺に選択肢は、もうないんだよな)
半ば諦めの境地で深々と息をついた司を、柔らかな声が呼ぶ。
「獅子王くん?」
そちらに眼を向ければ、気遣わし気な眼差しが彼に注がれていた。
彼女の伝手で手配した海近くの民宿に泊まり、日の出の一時間前に浜辺に行く――その予定で一同は日付が変わる前に布団に入ったのだが、普段の司の就寝時間からはだいぶ早い。彼も一時間ほどはジッと天井を眺めていたものの、微塵も眠気は訪れようとはしてくれず、ついに我慢も限界を超えた。
下手に寝返りを打ったりすれば同室の兼岩を起こしてしまいそうだし、司はジャケットを手に取り足音を忍ばせて部屋を出た。
(さて)
どうしたものか。
気をつけて歩いても渋い廊下は一歩ごとに軋みを響かせるから、あまりうろつくことはできない。
小さな民宿だから、もちろん、一晩中灯りが点いているロビーなどなく、どこもかしこもしんと静まり返っている。食堂に鍵がかかっているわけではないが、自分一人の為に電気を使うのも気が引けた。
束の間思案し、司は玄関に向かう。夜中に出入りが自由なところが宿泊場所の第一条件だったから、部員らはそれぞれに玄関を開けられるカードキーを受け取っていた。
夏は海の家を兼ねているだけあって、玄関を出ればすぐに波音が耳に届いてくる。防寒に優れたミリタリージャケットでも羽織っただけでは結構寒く、司はジッパーを顎の下まで引き上げ、歩き出した。
深く吐いた息が、白く揺蕩い消えていく。
どうせ、時間潰しの為だ。司は暗い中をゆっくりと足を運んだが、さほどかかることなく、砂浜に到着した。
司は、夜の海を見るのは、初めてだ。もっとも、昼の海も小学校の臨海学校で来ただけだが。
てっきり、見渡す限り黒一色なのかと思っていたが、半分ほど満ちている月明かりが海面と夜空を分けている。
キラキラと波が月光を弾く水平線を見据えながら、司はひんやりとした砂の上に腰を下ろした。波音に耳を傾ける彼の脳裏に浮かぶのは、今日一日で何度も目にした花の笑顔だ。
この合宿の事前打ち合わせ以来、花とは会っていなかった。十日ぶりに顔を合わせた彼女は屈託なく笑っていて、それを目にした瞬間、言い知れぬ安堵の念を抱いたのだ。
花の弟から突き付けられた課題を、彼はまだクリアできていない。自分が彼女の傍にいるべきか――いても良い者なのか、まだ、答えは出ていない。だが、花の笑顔を見てあんなふうに感じてしまうあたり、自分がどうしたいのかは明白だった。
一際大きな息を吐くと、紫煙さながらの雲が生まれる。それが薄れるさまを見るともなしに眼で追った司の耳に、シャリ、と、微かな音が届いた。肩越しに振り返った先に佇む姿に、彼は目をみはる。
「宇佐美!?」
咄嗟に立ち上がり彼女の背後に眼を走らせたが、誰もいない。
「一人でここまで来たのか?」
思わず声を上げた司に、彼女は怯むことなくふんわりと笑う。
「うん。廊下で音がしたから、何かなって思って覗いたら獅子王くんが見えて」
「危ないだろう」
自ずと、司の声は荒さを増した。恐らく、表情も。
咎めた司を花はキョトンと見ているが、彼のその反応は至極当然のものの筈だ。いくら宿から近くても、彼女のような者がこんな夜中に一人で外をフラフラするなど、するべきではないのだから。
花が怒れる司を見上げて眉根を寄せる。
「でも、獅子王くんがいるし」
「あんたに何かあっても、俺が気付くとは限らないだろう」
「でも、すぐに気付いてくれたよ?」
もこもこのコートに身を包み、小首を傾げた花は、とてもじゃないがお守り無くして暗がりに置いておいてはいけない代物だ。危険極まりない。
「たまたまだ」
ムッツリと答えた司に、彼女はまた笑った。
「獅子王くんて、結構心配性だよね」
花はそう言いながら司の隣にストンと座り込み、眼差しで彼にも同じことを要求してくる。司は束の間無言で彼女を見下ろした後、応じた。
彼の渋面を、花は屈託なく覗き込んでくる。
「ごめんね、心配してくれてありがとう」
間近にある大きな目とありがとうの一言で口を封じられ、司は眉間にしわを寄せた。花を前にして負の感情を維持しておくことは難しい。第一、そもそも、彼が夜中にウロウロしたのが悪いのだ。
「……悪かったな、起こして」
謝った司に、花が目をしばたたかせる。
「え、ううん。わたしもまだ眠れなかったの。普段、あんまり寝なくていい方だから」
花はかぶりを振って、司から海へと目を向けた。
「夜の海ってこんななんだね。きれいだけど、なんか、ちょっと、怖い感じ」
彼女の台詞に促され、司も海を見る。
「見たことがなかったのか?」
「うん。昼の海は何回も来たことあるけど、家族と一緒だとさすがに夜は出られないよ」
「金古とかとは来たことがないのか?」
「ああ……うん。こんなふうに遠くに来るような旅行は、家族とだけかな」
花の台詞は意外だった。
あれだけ仲が良いのだから、てっきり金古や乾とは高校時代からあちらこちらに行っているものだと司は思っていた。今時の高校生なら、友人同士で泊りの旅行など珍しくもないだろうに。
「獅子王くんは、お友達と旅行とかするの? ほら、学祭に来たあの人……岩隈さんとか?」
「まさか」
司は花の問いかけを一蹴した。
「そうなんだ? 仲良さそうだったのに」
「あいつとはそういう付き合いはしていない」
顔を合わせれば話はするが、わざわざ何かをする為に会うことはない。晃に限らず、司には敢えて会おうと思う相手も、いなかった――花に出逢うまでは。
そう思って、司はふと振り返る。
(中学までの俺には、何があった?)
あの頃は、高校への進学すら、考えていなかった。
取り敢えず食っていけるだけの金が稼げればそれで良かったし、その方が母親の助けになるだろうと思っていたくらいだ。自分自身が何をしたいかなどは考えたことがなく、日々の糧を得られさえすればいいと思っていた。
言ってしまえば、ただ、その日その日を生きていくだけ、だったのだ。
金を稼ぎ、寝起きをする場所を手に入れ、飯を食う――それだけの、日々。
こんなふうに夜の海を眺めたり、傍にいたいと思う誰かがいたりする自分など、あの頃の司は想像すらしていなかった。
(それが、こんなグダグダ考える羽目になろうとはな)
司は内心溜息をこぼす。
悩むことなく送る日々は、確かに楽なものだ。司が何も考えなくても時は勝手に流れていき、流されるまま、死の瞬間を迎えるだけでいいのだから。
今からでも花と距離を置けば、司はまたその『楽な』日々に戻れる。
自分の価値や為すべきこと、そんな余計なことに頭を悩まされることなく、淡々と過ごす日々に。
(俺は、それを望んでいるのか?)
自問して、考えるより先に答えは出た。
望んでいない。
というよりも、多分、無理だ。花のことを頭の中から消し去ることなど、多分、もう、できない。
花の姿を視界に入れなければ、自分の知らないところで彼女が泣いていないかが気になり、自分が見ていないところでもちゃんと笑っているかが気になってしまう。
この三年と少しの時間で、花という存在は司の中に深く根付いてしまった。今それを引き抜いたら、きっと、彼の胸には大きな穴が開いてしまうだろう。
自分が彼女に相応しいか否か以前に、司は彼女から離れられないのだ。
(そもそも、俺に選択肢は、もうないんだよな)
半ば諦めの境地で深々と息をついた司を、柔らかな声が呼ぶ。
「獅子王くん?」
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