405 / 463
第七章 秘伝と任されたもの
405 やはり可愛いは正義
しおりを挟む
ドラゴンと鳳凰を十分に鑑賞した一同は、席に戻り、珀豪達も人型になった。
「髪色は奇抜ですが、それが不思議とおかしくもない」
「人にしか見えませんなあ」
「話も通じますしねえ」
「海外の方の方が、対応に困りますし」
「ああ。分かります。言葉の壁は厚いですよね」
「それを考えると、受け入れやすいですなあ」
そうして、珀豪達への反応も、好意的になった。
『あ~、こちらの方々は立場的にも特別ですし、普段からの会話も自然に出来ます』
桂花が少しばかり気まずげに話す。これを基準にしてもらっては困るのだろう。
『ですが……我々の他の式神達は、必ずしもそうではありません』
「え?」
『少々、賢いペットというくらいの認識で結構です。術者の格によって、契約できる式神は違いますし、その式神となる精霊達の格も人によって違います』
「……なるほど。術者の格が高くないと、格の高い式神とは契約出来ないということですか……」
「彼が特別……ということですね」
『そういうことです』
桂花だけではなく、焔泉達も少しほっとしていたようだ。高耶を基準にされては彼らも困る。
『ですので、我々の式は人型になっても……今で言うロボットのように、感情面はほぼ出ず、命令しなければ動かない。そんなものになります』
「ほお……なるほど」
「あれは普通ではないと……」
「お若いのに、優秀なのですなあ……」
高耶に視線が集まっていた。そんな居心地の悪い空気の中、高耶に桂花もチラリと視線を向ける。
『では次に、精霊の中でも、物や草花や木に宿る精霊達をご紹介します』
そうして、首領達もそれぞれ、木や花の精霊達を召喚する。
『こちらは、感情が豊かです。落ち着いて、穏やかなものが多く少しの補佐を頼むことが多い』
首領達の前に現れたのは、優しげな女性の姿をした者が多い。少々、露出が多いものはあるが、それは仕方がなさそうだ。その中に、果泉も居た。
『ですが、はっきりと意思を示すため、言うことを聞かないこともあります。そして、性格が合えば、比較的容易く契約ができるので、四神との契約が出来ない若い者達が最初に契約するものでもあります』
「女性ばかりですね」
「子ども?」
「なんとも可愛らしい子だ」
《えへへ。おじいちゃんたち、ありがとうっ》
「「「「「っ、ぐぅ」」」」」
果泉が嬉しそうに照れる様に、満点で可愛いと悶えるお爺さん達が大半だった。
「まあ、果泉のお嬢ちゃんは可愛いわなあ」
「可愛いよねえ」
《果泉かわいい?》
「「「「「かわいい!」」」」」
他の初見の首領達まで、真面目な顔で褒めていた。
「しかし、あんな可愛い子が……補佐というのはね」
「いや、何もしなくても、傍に居るだけで!」
「うむ。充分だな!」
「「「充分だ!」」」
『いえ……この中で一番有能なのは、果泉ちゃんです……伝説級の存在ですので』
「「「「「伝説級?」」」」」
《果泉ねえ~。ほかの木をげんきにできるの~》
「「「「「それはすごい!」」」」」
《えへへ~》
「「「「「っ、かわいいっ」」」」」
実際にすごいかどうかはともかく、とりあえず褒めるお爺ちゃん達だ。
『……で、では次に、屋敷に憑く精霊についてご紹介しましょう。こちらは、昔は座敷童子と呼ばれていたものもあります。屋敷を守るという意味では、その屋敷に富をもたらすということで、座敷童子と総称しております』
「座敷童子……」
その姿を想像しているようだ。そこもしっかり裏切ることになる。
『では、どうぞ』
その声で、バックヤードに続く扉が開いた。そして、ゾロゾロとホテルの従業員達が入ってきたのだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
「髪色は奇抜ですが、それが不思議とおかしくもない」
「人にしか見えませんなあ」
「話も通じますしねえ」
「海外の方の方が、対応に困りますし」
「ああ。分かります。言葉の壁は厚いですよね」
「それを考えると、受け入れやすいですなあ」
そうして、珀豪達への反応も、好意的になった。
『あ~、こちらの方々は立場的にも特別ですし、普段からの会話も自然に出来ます』
桂花が少しばかり気まずげに話す。これを基準にしてもらっては困るのだろう。
『ですが……我々の他の式神達は、必ずしもそうではありません』
「え?」
『少々、賢いペットというくらいの認識で結構です。術者の格によって、契約できる式神は違いますし、その式神となる精霊達の格も人によって違います』
「……なるほど。術者の格が高くないと、格の高い式神とは契約出来ないということですか……」
「彼が特別……ということですね」
『そういうことです』
桂花だけではなく、焔泉達も少しほっとしていたようだ。高耶を基準にされては彼らも困る。
『ですので、我々の式は人型になっても……今で言うロボットのように、感情面はほぼ出ず、命令しなければ動かない。そんなものになります』
「ほお……なるほど」
「あれは普通ではないと……」
「お若いのに、優秀なのですなあ……」
高耶に視線が集まっていた。そんな居心地の悪い空気の中、高耶に桂花もチラリと視線を向ける。
『では次に、精霊の中でも、物や草花や木に宿る精霊達をご紹介します』
そうして、首領達もそれぞれ、木や花の精霊達を召喚する。
『こちらは、感情が豊かです。落ち着いて、穏やかなものが多く少しの補佐を頼むことが多い』
首領達の前に現れたのは、優しげな女性の姿をした者が多い。少々、露出が多いものはあるが、それは仕方がなさそうだ。その中に、果泉も居た。
『ですが、はっきりと意思を示すため、言うことを聞かないこともあります。そして、性格が合えば、比較的容易く契約ができるので、四神との契約が出来ない若い者達が最初に契約するものでもあります』
「女性ばかりですね」
「子ども?」
「なんとも可愛らしい子だ」
《えへへ。おじいちゃんたち、ありがとうっ》
「「「「「っ、ぐぅ」」」」」
果泉が嬉しそうに照れる様に、満点で可愛いと悶えるお爺さん達が大半だった。
「まあ、果泉のお嬢ちゃんは可愛いわなあ」
「可愛いよねえ」
《果泉かわいい?》
「「「「「かわいい!」」」」」
他の初見の首領達まで、真面目な顔で褒めていた。
「しかし、あんな可愛い子が……補佐というのはね」
「いや、何もしなくても、傍に居るだけで!」
「うむ。充分だな!」
「「「充分だ!」」」
『いえ……この中で一番有能なのは、果泉ちゃんです……伝説級の存在ですので』
「「「「「伝説級?」」」」」
《果泉ねえ~。ほかの木をげんきにできるの~》
「「「「「それはすごい!」」」」」
《えへへ~》
「「「「「っ、かわいいっ」」」」」
実際にすごいかどうかはともかく、とりあえず褒めるお爺ちゃん達だ。
『……で、では次に、屋敷に憑く精霊についてご紹介しましょう。こちらは、昔は座敷童子と呼ばれていたものもあります。屋敷を守るという意味では、その屋敷に富をもたらすということで、座敷童子と総称しております』
「座敷童子……」
その姿を想像しているようだ。そこもしっかり裏切ることになる。
『では、どうぞ』
その声で、バックヤードに続く扉が開いた。そして、ゾロゾロとホテルの従業員達が入ってきたのだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
471
あなたにおすすめの小説
レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収
ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。
彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。
だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。
自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。
「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」
契約解除。返還されたレベルは9999。
一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。
対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。
静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。
「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」
これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
竜帝と番ではない妃
ひとみん
恋愛
水野江里は異世界の二柱の神様に魂を創られた、神の愛し子だった。
別の世界に産まれ、死ぬはずだった江里は本来生まれる世界へ転移される。
そこで出会う獣人や竜人達との縁を結びながらも、スローライフを満喫する予定が・・・
ほのぼの日常系なお話です。設定ゆるゆるですので、許せる方のみどうぞ!
異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
わたしにしか懐かない龍神の子供(?)を拾いました~可愛いんで育てたいと思います
あきた
ファンタジー
明治大正風味のファンタジー恋愛もの。
化物みたいな能力を持ったせいでいじめられていたキイロは、強引に知らない家へ嫁入りすることに。
所が嫁入り先は火事だし、なんか子供を拾ってしまうしで、友人宅へ一旦避難。
親もいなさそうだし子供は私が育てようかな、どうせすぐに離縁されるだろうし。
そう呑気に考えていたキイロ、ところが嫁ぎ先の夫はキイロが行方不明で発狂寸前。
実は夫になる『薄氷の君』と呼ばれる銀髪の軍人、やんごとなき御家柄のしかも軍でも出世頭。
おまけに超美形。その彼はキイロに夢中。どうやら過去になにかあったようなのだが。
そしてその彼は、怒ったらとんでもない存在になってしまって。
※タイトルはそのうち変更するかもしれません※
※お気に入り登録お願いします!※
救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」
魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。
――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。
「ここ……どこ?」
現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。
救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。
「ほら、食え」
「……いいの?」
焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。
行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。
旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。
「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」
「ウチの子は天才か!?」
ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。
これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。
※若干の百合風味を含みます。
【完結】期間限定聖女ですから、婚約なんて致しません
との
恋愛
第17回恋愛大賞、12位ありがとうございました。そして、奨励賞まで⋯⋯応援してくださった方々皆様に心からの感謝を🤗
「貴様とは婚約破棄だ!」⋯⋯な〜んて、聞き飽きたぁぁ!
あちこちでよく見かける『使い古された感のある婚約破棄』騒動が、目の前ではじまったけど、勘違いも甚だしい王子に笑いが止まらない。
断罪劇? いや、珍喜劇だね。
魔力持ちが産まれなくて危機感を募らせた王国から、多くの魔法士が産まれ続ける聖王国にお願いレターが届いて⋯⋯。
留学生として王国にやって来た『婚約者候補』チームのリーダーをしているのは、私ロクサーナ・バーラム。
私はただの引率者で、本当の任務は別だからね。婚約者でも候補でもないのに、珍喜劇の中心人物になってるのは何で?
治癒魔法の使える女性を婚約者にしたい? 隣にいるレベッカはささくれを治せればラッキーな治癒魔法しか使えないけど良いのかな?
聖女に聖女見習い、魔法士に魔法士見習い。私達は国内だけでなく、魔法で外貨も稼いでいる⋯⋯国でも稼ぎ頭の集団です。
我が国で言う聖女って職種だからね、清廉潔白、献身⋯⋯いやいや、ないわ〜。だって魔物の討伐とか行くし? 殺るし?
面倒事はお断りして、さっさと帰るぞぉぉ。
訳あって、『期間限定銭ゲバ聖女⋯⋯ちょくちょく戦闘狂』やってます。いつもそばにいる子達をモフモフ出来るまで頑張りま〜す。
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
完結まで予約投稿済み
R15は念の為・・
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる