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二十四粒目 だから香は未来を実現する
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年上の女性から家に誘われたという事実は、馨の平常心を蒸発させるには十分過ぎた。結果、頭が真っ白になった彼は香に導かれるまま駅まで歩き、電車に乗り込み、揺られ、降り、駅を出てまた道を歩いた。湯気のようにふわふわとしていた馨の意識がようやく弾力を取り戻したのは、三十分以上も経ってからのことだった。
つい先ほどまでは太陽の気配を僅かながらに感じさせていた空も、今となってはすっかり暗い。周りを見回せば見覚えのある通り。いつも夕飯の材料を揃える『サミット』も近くにある。どうやら自宅の近所らしいと推察した馨は、未だ頬が高い熱を帯びているのを感じながら、乾く喉からなんとか声を絞り出した。
「あの、本当にお邪魔してもいいんですか?」
「心配しないでも、広いから大丈夫だよ。独り暮らしだし」
「い、いや、そういう意味ではなくてですね。というか、独り暮らしだと、ますます不安なんですけど」
「遠慮しないの。わたしの〝道連れ〟なんだよ、カオルくんは」
そうだ、これはあくまで〝道連れ〟としての行為なんだ。そんな風に馨は自分を納得させようとしたが、そう簡単にはいかない。心臓は口からいつ飛び出てもおかしくないほど高鳴り、胃は常時ソーダ水が発生しているのかと思うほどにシュワシュワとした。
やがて、彼の前を行く香は足を止めた。シャッターが下りた、店舗一体型になっている三階建ての比較的大きな住居である。ひさしにはゴシック体で『ミヤモト』と書かれており、どうやらそれが店の名前らしい。
「ここですか?」という馨の問いに、「うん。変でしょ?」と笑って応えた彼女は、鍵を差してシャッターを引き上げ、両開きのガラス扉を開いた。
香曰く、ここはかつて祖父が経営していたレンタルビデオ店だったのだが、時代の流れと寄る年波には勝てず、数年前に閉店したのだという。つい最近になって祖父が他界し、狭い賃貸に住んでいた香が管理も兼ねて住むようになったとのことだ。
「この歳にして一国一城の主。すごいでしょ?」と笑い、香は簡潔な説明を終えた。
室内には背の高い棚が並んでいたり、精算時用のレジカウンターが備え付けたままだったり、壁に劇画調のポスターが貼ってあるままだったりと、店としての趣を未だ感じられる。カウンターを超えたところにある扉を指した香は、「その中で待ってて」と馨へ告げ、自分は汚れた服を着替えるために二階へと上がっていった。
扉を開けば、壁一面に広がるスクリーンが真っ先に目につく。プロジェクターや大きなスピーカーまであるところを見るに、ホームシアター用の設備だろう。さすが元レンタルビデオ店だと感心した馨は、部屋の中心に据えられた横長のソファーの端にちんまりと座って香を待った。
彼女が部屋に現れたのはそれから十分ほど経ってからのことだ。「お待たせー」と言いつつ扉を開けた彼女は、上下薄いピンク色のパジャマに着替えている。身にまとう甘い香りはシャンプーとコンディショナー。髪も乾かさずに来たのか、まだしっとりと濡れたままだ。脇に挟んだ二本のコーラは、映画上映中に飲むためのものだろう。
彼女は持っていたコーラのペットボトルのうち一本を、「ホレ」と馨へ投げ渡し、もう一本のふたを開けつつ部屋の隅にある棚を探る。
「さぁて、なに見よっか? ドロドロジットリの日本系? ビックリグラグラのハリウッド系?」
風呂上がりの女性の破壊力に目が眩みそうになりながら、「何でもいいです」と馨が答えると、「じゃ、適当に」と香は言って長方形のパッケージを手に取った。禿げかけた中年男性がアップに映されたデザインのそれは、『シャイニング』という作品である。
プレーヤーとプロジェクターを繋げ、スピーカーなどの電源を入れる。間もなくして前方のスクリーンに映像が映し出された。
ふたりのカオルは並んでソファーに腰かけながら映像を眺める。冒頭、管楽器の低い音が不気味に響く中、広大な景色の中を走っていく車を遠目から映しているシーンを眺めながら、香はやや引きつった笑顔を見せた。
「うーん既に怖い。ニガテなんだよねぇ、こういうの」
彼女の顔はやや青白い。言う通り、ホラーが苦手であることは間違いないらしい。しかし視線はスクリーンへ向けられたままだ。
香が自身の〝未来〟の実現を最優先にすることに、なにか理由があることは、馨も重々承知している。だが、彼は今までそれについて聞こうと思わなかった。否、聞きたくても聞けなかった。彼女の笑顔の裏に見え隠れしていた大きな地雷を踏むのを恐れたためだ。
馨にとって、それは優しさのつもりだった。ハリネズミのようにつかず離れず。お互いが下手に傷つかないためにはそれが一番であると、そう信じていた。
だが彼はたった今、その考えをひっくり返しつつあった。スクリーンの光を受ける香の、どこか虚しい横顔を見て、今までの自分はただ逃げていただけだと、いやな思いをするのを恐れていただけだと、そう確信しつつあった。
映画が始まりおよそ一時間。なけなしの勇気を絞り出した馨は、ついに胃の奥から声を吐き出した。
「……あの、どうしてお姉さんは、自分が見た〝未来〟を無理にでも実現させようとするんですか?」
「お。いよいよ来たね、その質問。いつ聞かれるのかなって思ってたけど」
「すいません。なんとなく聞けませんでした。でも、〝道連れ〟として聞かなくちゃいけないと思って」
「そっか」と小さく呟いた彼女は、スクリーンに視線を向けたまま、薄い笑みを浮かべて語りだした。
「この前、わたしの両親がもう死んじゃってるって話、カオルくんにしたでしょ。あれ、わたしのせいなんだよ」
軽い調子で呟かれた重々しい言葉に口を閉ざしておくしかなかった馨へ、彼女はさらに続ける。
「中学生の頃まではね、わたし、自分の能力を結構イイ感じに使っちゃってたんだよね。見えてたのは翌日のニュースとか、その程度の軽いものだけど。そういうのが見えてたら、クラスの中で〝予言者〟名乗るのには十分でしょ?
で、ある日、家の外でお母さんに叱られてるわたしの未来を見たの。その頃、ちょっと調子に乗っててさ、友達に勧められてタバコ吸っちゃってたから、たぶんそれがバレたんだと思う。それでわたし、家に帰らないで友達のところに逃げてさ、夜遅くまで遊んでた。そしたら、心配したお母さんたちがわたしを探し回って、信号無視した車に轢かれて……」
それから先の言葉を香はあえて言わず、きゅっと唇を結んだ。
「……その時からね、わたし、見えた未来を歪めちゃいけないんだって悟ったんだ。それからは、無理やりにでも見えた未来を実現する毎日。面倒だし、正直しんどいけど、仕方ないよ。イヤな未来だからってそれを変えたら、そのぶんもっとイヤなことが起きるんだから」
香の話はそこで終わった。それからふたりは黙って正面を見据えた。スクリーンでは主人公の中年男性が老婆の幽霊に襲われそうになっている。
彼女の告白を受けても、馨は、なんと答えるのが正解なのかわからなかった。それでも必死に考えを巡らせ、ひと言ずつ確かめるように言葉を紡いでいったのは、彼女を助けたいという一心からだった。
「……お姉さん。もし辛いなら、思い切って未来なんて捨てちゃえばいいんですよ」
「でも、そんなことしたらもっと辛いことが起きるんだよ?」
「なんのために〝道連れ〟がいると思ってるんですか。辛いことを、ふたりで半分ずつ分けるためじゃないんですか」
なんとか言い終えたその直後、馨はよくわからないがなんだか猛烈に恥ずかしくなって、堪らず足元へ視線を落とした。そんな彼の頭を香はまるで子犬を可愛がるようにわしわしと撫でる。
「イイ男だねぇ、カオルくんは」
「こ、子ども扱いしないでください。俺、もう高校生ですよ」
「子ども子ども。まだ全然子どもだよ」
へらへらと笑った彼女は目元の辺りを人差し指で拭った。
「……でも、ありがと。いつかきっと決心がついたら、カオルくんに半分あげるよ。わたしの辛いこと」
〇
馨が家に戻ったのはもう十一時過ぎのこと。遅くなる旨は父に連絡してあったので、さすがに寝ているだろうと思ったが、帰ってみたらまだリビングに灯りがついていたので驚いた。
椅子に座ってテレビを眺める背中に「ただいま」と声を掛ければ、父は「おう」と答えつつ振り返る。
「いやいや、タイミングいいな。ちょうど寝るとこだったんだ」
父が自分を心配して寝ずに待っていたことくらい馨にもわかった。しかし、彼はわかった上で「そうなんだ」と答えた。
「珍しいね。面白いテレビでもやってた?」
「おう、やってたやってた」
「そっか。俺も見たかったな」
「残念だったな。録画はしてないぞ」
わざとらしくあくびをした父は席を立って寝室へと向かう。
「さて、お前と長瀬さんのデートの話を聞かされる前に、とっとと寝るとするか」
その冗談を「はいはい」と軽く流した馨は、「おやすみ、父さん」と微笑んだ。「おやすみ、馨」と父は答えた。
つい先ほどまでは太陽の気配を僅かながらに感じさせていた空も、今となってはすっかり暗い。周りを見回せば見覚えのある通り。いつも夕飯の材料を揃える『サミット』も近くにある。どうやら自宅の近所らしいと推察した馨は、未だ頬が高い熱を帯びているのを感じながら、乾く喉からなんとか声を絞り出した。
「あの、本当にお邪魔してもいいんですか?」
「心配しないでも、広いから大丈夫だよ。独り暮らしだし」
「い、いや、そういう意味ではなくてですね。というか、独り暮らしだと、ますます不安なんですけど」
「遠慮しないの。わたしの〝道連れ〟なんだよ、カオルくんは」
そうだ、これはあくまで〝道連れ〟としての行為なんだ。そんな風に馨は自分を納得させようとしたが、そう簡単にはいかない。心臓は口からいつ飛び出てもおかしくないほど高鳴り、胃は常時ソーダ水が発生しているのかと思うほどにシュワシュワとした。
やがて、彼の前を行く香は足を止めた。シャッターが下りた、店舗一体型になっている三階建ての比較的大きな住居である。ひさしにはゴシック体で『ミヤモト』と書かれており、どうやらそれが店の名前らしい。
「ここですか?」という馨の問いに、「うん。変でしょ?」と笑って応えた彼女は、鍵を差してシャッターを引き上げ、両開きのガラス扉を開いた。
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「この歳にして一国一城の主。すごいでしょ?」と笑い、香は簡潔な説明を終えた。
室内には背の高い棚が並んでいたり、精算時用のレジカウンターが備え付けたままだったり、壁に劇画調のポスターが貼ってあるままだったりと、店としての趣を未だ感じられる。カウンターを超えたところにある扉を指した香は、「その中で待ってて」と馨へ告げ、自分は汚れた服を着替えるために二階へと上がっていった。
扉を開けば、壁一面に広がるスクリーンが真っ先に目につく。プロジェクターや大きなスピーカーまであるところを見るに、ホームシアター用の設備だろう。さすが元レンタルビデオ店だと感心した馨は、部屋の中心に据えられた横長のソファーの端にちんまりと座って香を待った。
彼女が部屋に現れたのはそれから十分ほど経ってからのことだ。「お待たせー」と言いつつ扉を開けた彼女は、上下薄いピンク色のパジャマに着替えている。身にまとう甘い香りはシャンプーとコンディショナー。髪も乾かさずに来たのか、まだしっとりと濡れたままだ。脇に挟んだ二本のコーラは、映画上映中に飲むためのものだろう。
彼女は持っていたコーラのペットボトルのうち一本を、「ホレ」と馨へ投げ渡し、もう一本のふたを開けつつ部屋の隅にある棚を探る。
「さぁて、なに見よっか? ドロドロジットリの日本系? ビックリグラグラのハリウッド系?」
風呂上がりの女性の破壊力に目が眩みそうになりながら、「何でもいいです」と馨が答えると、「じゃ、適当に」と香は言って長方形のパッケージを手に取った。禿げかけた中年男性がアップに映されたデザインのそれは、『シャイニング』という作品である。
プレーヤーとプロジェクターを繋げ、スピーカーなどの電源を入れる。間もなくして前方のスクリーンに映像が映し出された。
ふたりのカオルは並んでソファーに腰かけながら映像を眺める。冒頭、管楽器の低い音が不気味に響く中、広大な景色の中を走っていく車を遠目から映しているシーンを眺めながら、香はやや引きつった笑顔を見せた。
「うーん既に怖い。ニガテなんだよねぇ、こういうの」
彼女の顔はやや青白い。言う通り、ホラーが苦手であることは間違いないらしい。しかし視線はスクリーンへ向けられたままだ。
香が自身の〝未来〟の実現を最優先にすることに、なにか理由があることは、馨も重々承知している。だが、彼は今までそれについて聞こうと思わなかった。否、聞きたくても聞けなかった。彼女の笑顔の裏に見え隠れしていた大きな地雷を踏むのを恐れたためだ。
馨にとって、それは優しさのつもりだった。ハリネズミのようにつかず離れず。お互いが下手に傷つかないためにはそれが一番であると、そう信じていた。
だが彼はたった今、その考えをひっくり返しつつあった。スクリーンの光を受ける香の、どこか虚しい横顔を見て、今までの自分はただ逃げていただけだと、いやな思いをするのを恐れていただけだと、そう確信しつつあった。
映画が始まりおよそ一時間。なけなしの勇気を絞り出した馨は、ついに胃の奥から声を吐き出した。
「……あの、どうしてお姉さんは、自分が見た〝未来〟を無理にでも実現させようとするんですか?」
「お。いよいよ来たね、その質問。いつ聞かれるのかなって思ってたけど」
「すいません。なんとなく聞けませんでした。でも、〝道連れ〟として聞かなくちゃいけないと思って」
「そっか」と小さく呟いた彼女は、スクリーンに視線を向けたまま、薄い笑みを浮かべて語りだした。
「この前、わたしの両親がもう死んじゃってるって話、カオルくんにしたでしょ。あれ、わたしのせいなんだよ」
軽い調子で呟かれた重々しい言葉に口を閉ざしておくしかなかった馨へ、彼女はさらに続ける。
「中学生の頃まではね、わたし、自分の能力を結構イイ感じに使っちゃってたんだよね。見えてたのは翌日のニュースとか、その程度の軽いものだけど。そういうのが見えてたら、クラスの中で〝予言者〟名乗るのには十分でしょ?
で、ある日、家の外でお母さんに叱られてるわたしの未来を見たの。その頃、ちょっと調子に乗っててさ、友達に勧められてタバコ吸っちゃってたから、たぶんそれがバレたんだと思う。それでわたし、家に帰らないで友達のところに逃げてさ、夜遅くまで遊んでた。そしたら、心配したお母さんたちがわたしを探し回って、信号無視した車に轢かれて……」
それから先の言葉を香はあえて言わず、きゅっと唇を結んだ。
「……その時からね、わたし、見えた未来を歪めちゃいけないんだって悟ったんだ。それからは、無理やりにでも見えた未来を実現する毎日。面倒だし、正直しんどいけど、仕方ないよ。イヤな未来だからってそれを変えたら、そのぶんもっとイヤなことが起きるんだから」
香の話はそこで終わった。それからふたりは黙って正面を見据えた。スクリーンでは主人公の中年男性が老婆の幽霊に襲われそうになっている。
彼女の告白を受けても、馨は、なんと答えるのが正解なのかわからなかった。それでも必死に考えを巡らせ、ひと言ずつ確かめるように言葉を紡いでいったのは、彼女を助けたいという一心からだった。
「……お姉さん。もし辛いなら、思い切って未来なんて捨てちゃえばいいんですよ」
「でも、そんなことしたらもっと辛いことが起きるんだよ?」
「なんのために〝道連れ〟がいると思ってるんですか。辛いことを、ふたりで半分ずつ分けるためじゃないんですか」
なんとか言い終えたその直後、馨はよくわからないがなんだか猛烈に恥ずかしくなって、堪らず足元へ視線を落とした。そんな彼の頭を香はまるで子犬を可愛がるようにわしわしと撫でる。
「イイ男だねぇ、カオルくんは」
「こ、子ども扱いしないでください。俺、もう高校生ですよ」
「子ども子ども。まだ全然子どもだよ」
へらへらと笑った彼女は目元の辺りを人差し指で拭った。
「……でも、ありがと。いつかきっと決心がついたら、カオルくんに半分あげるよ。わたしの辛いこと」
〇
馨が家に戻ったのはもう十一時過ぎのこと。遅くなる旨は父に連絡してあったので、さすがに寝ているだろうと思ったが、帰ってみたらまだリビングに灯りがついていたので驚いた。
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「いやいや、タイミングいいな。ちょうど寝るとこだったんだ」
父が自分を心配して寝ずに待っていたことくらい馨にもわかった。しかし、彼はわかった上で「そうなんだ」と答えた。
「珍しいね。面白いテレビでもやってた?」
「おう、やってたやってた」
「そっか。俺も見たかったな」
「残念だったな。録画はしてないぞ」
わざとらしくあくびをした父は席を立って寝室へと向かう。
「さて、お前と長瀬さんのデートの話を聞かされる前に、とっとと寝るとするか」
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