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フィクションのような現実
俺の学校には有名人がいる。
高校二年生の冬の事、平凡な学校が一気に少女漫画の世界のようになった。
イギリス人と日本人のハーフである、超絶美形な男が転校してきた。
同じ歳とは思えないほどに大人の余裕を感じた。
芸能人だと言われたら簡単に納得してしまうほど住む世界が違って見えた。
幻想だろうけど、後ろにキラキラのエフェクトが見える。
男子は物珍しそうに見ていて、女子は黄色い声を上げてはしゃいでいる。
皆、転校生と関わりたいと言っているように見えた。
俺は陰キャグループだから、ジロジロ見る事なくクラスメイトの陰キャ仲間にメッセージを送っていた。
隣のクラスにいる友人は普段物静かだが、文章でははしゃいでいた。
ハーフの人が転校してきただけでは、数日で馴染むからそこまで長くは騒がれないと思っていた。
最初は珍しくても人はいつか当たり前になって慣れる。
毎日告白に呼び出されて、全校生徒に知れ渡っていた。
それだけでも凄いのに楠木が有名人になったのは、見た目だけではない。
当然性格も悪い噂を一つも聞かないほど完璧だが、それだけじゃない。
それは楠木とは別の女子生徒が大きく関係していた。
見た目と役職で「委員長」と呼ばれている女子がいる。
メガネを掛けて前髪が長くて、正直地味な感じでクラス委員長なのに目立たない子。
いつも一人でいるなぁくらいしか印象に残らない。
それまでは全く注目もされていない、一生徒でしかなかった。
俺も委員長と呼ばれているのは知っていたが、名前までは知らない。
楠木の学校案内を任された委員長は、他の女子の突き刺さる視線に怯えながら休み時間を使い案内していた。
それだけなら、よくある光景だったがきっかけでもあった。
超絶美形な転校生と地味で真面目な委員長が話題になるのは。
偶然その場所を通りかかったクラスメイトは慌てた様子で教室に入ってきた。
目撃したクラスメイトの一人が見たのは、少女漫画のような展開が行われていた。
部活の説明で部室がある特別棟を楠木に案内していた時だった。
楠木は委員長の素顔を見たのか「顔を隠してない方が可愛いよ」と言っていた。
まさか、そんな素顔が美少女とかそんな事…それこそ漫画の世界だ。
委員長は慌てたようにメガネを押さえていたそうだ。
その場の雰囲気はまさに青春そのものだったそうだ。
騒ぎながらクラスメイト達に報告する生徒は、俺が関わりたくない陽キャの一軍だった。
会話には入らないが、他の事をしていても耳に自然と入ってくる。
男子達は漫画かよと笑っていたが、女子達の顔は恐ろしいものだった。
姉が持っていた少女漫画を好奇心で見た時の内容を思い出して、これが少女漫画かと一人で納得した。
次の日、クラスに謎の美少女がやって来た…それが委員長だと知ってもやっぱり信じられない人が多かった。
当事者である楠木は軽い口調で「やっぱりその方がいいよ」と言っているから、天然軟派な性格なのかもしれない。
まさにフィクションのような展開が自分のクラスで起こるとは思わなかった。
委員長は楠木に今までの姿が嘘だというように、可愛く笑みを浮かべた。
それがきっかけで、少女漫画のような展開が一気に押し寄せた。
あらゆる学校行事で、クジ運だけで二人はよくペアになる。
誰が見ても距離がだんだん縮まっているのが分かる。
クラスメイトの中で一番青春を送っているのは、間違いなくこの二人だろう。
女子達も委員長の素顔を知ってから、諦めがついて今では応援していた。
楠木は当然陽キャ一軍の仲間入りをしていて、クラスメイト全員で二人の恋愛を見守っていた。
俺はそこまで熱心ではないが、羨ましいとは思う。
俺だって高校生だ、恋愛の一つくらい憧れるのは当たり前だ。
とはいえ、彼女になってくれる子はそう簡単に現れない。
少女漫画を見守っているのは、楠木の身近にいるクラスメイトだけだ。
楠木が好きな校内一美人な生徒会長がライバルで、あらゆる手で楠木を手に入れようとしていた。
誰に対しても同じように接している楠木は、生徒会長の企みに気付いていない。
委員長は少女漫画のヒロインのように傷付いていても、楠木に言わず待ち続けていた。
最初は軽い男かと思っていたが、偶然生徒会長と楠木の告白シーンを見たクラスメイトがいた。
楠木ははっきりと「好きな人がいる」と言って振っていた。
その瞳には迷いなんて一切見せなかったと興奮気味でクラスメイトが話していた。
愛したら一途か、ますます少女漫画のような話だな。
妹がよく読んでいる漫画を軽く見ただけの薄い知識だけど。
そして、高校三年生の夏休み前、校内を揺るがす事件が起きた。
楠木に呼び出された委員長は待ち合わせ場所に立っていた。
とうとう付き合うんじゃないかと、ずっと見守っていたクラスメイト達は気持ちが浮かれていた。
あんなに少女漫画のような事をしていたのに、まだ付き合っていないのかと驚いた。
卒業しても、何処かでまた少女漫画のような事をするんだろうというのは想像出来た。
しかし、楠木は待ち合わせ場所に現れる事はなかった。
待ち合わせ場所に向かう前に、楠木は近くの道路で居眠り運転のトラックに轢かれて命を落とした。
楠木の葬式にはクラスメイト全員が来て、涙を流していた。
一番泣いていたのは委員長だった、それはそうだろ…これから幸せになれる筈だったんだから。
俺は一度も話した事はないが、クラスメイトではあったから悲しい気持ちになった。
楠木は悪い噂を一度も聞かなかった、いい奴だったと思うよ。
一軍と友達になりたいだなんて言わないが、一度くらいは挨拶くらいしておけば良かった。
陽キャが怖くて、皆の挨拶に紛れて挨拶しようと思ったが結局出来なかった。
楠木は、俺の事は最後まで知らなかったんだろうな。
そして、楠木がいなくなった喪失感にクラスメイト達が心を痛めながら卒業式前日を迎えた。
大きな雨粒が傘に落ちて、下に向かって流れていった。
俺がいつも通る道のすぐ近くで楠木が事故に巻き込まれたんだ。
近くのガードレール下には、クラスメイトや他の人が置いた花が雨に濡れている。
人通りがない場所だから目撃証言はないし、轢いた運転手は居眠りしていたから当時の事は覚えていなかった。
真実がどうであれ、楠木が居眠り運転の車に轢かれたのは変わらない。
周りを見渡して、楠木に供えられた花が濡れないように傘を傾けた。
誰かがいたら、こんな事出来ない…一人だから手を合わせる事が出来る。
このままじゃダメなのは分かるが、人見知りが激しくてしどろもどろになってしまう。
それを見ると、だいたいの人は「キモッ」と言っていなくなる。
せっかく大学は知ってる人がいない場所を選んで一人暮らしするんだから、大学は脱陰キャを目指すんだ。
……入学する前から不安でしかないけど、大丈夫かな。
傘を持って立ち上がり、雨のせいで視界が悪くなっていた。
そろそろいかないと遅刻するな、目立つ事は避けないと。
その時、眩しいなにかによって俺の全身を照らしていた。
いくら視界が悪いとはいえ、まさか歩道にいる俺の方に来るとは思わないだろ。
歩道に乗り上げて、やっとどういう状況か分かった。
分かった頃にはもう逃げる事も出来ずに、ただ迫ってくる車を見ているしか出来なかった。
俺で泣いてくれる人はどのくらいいるんだろう、不思議と冷静にそんな事を考える。
痛みはぶつかった一瞬だけで、車と建物に挟まれた。
ヒラヒラと視界に映るのは、楠木に供えられた花びらだった。
『これで、揃った』
耳元で誰かの声がして、確認する前に俺の視界は真っ暗になった。
俺の人生は、少女漫画の教室の角にいる生徒だった。
名前どころか、風景と同化しているような無個性の存在のまま生涯を終えた。
高校二年生の冬の事、平凡な学校が一気に少女漫画の世界のようになった。
イギリス人と日本人のハーフである、超絶美形な男が転校してきた。
同じ歳とは思えないほどに大人の余裕を感じた。
芸能人だと言われたら簡単に納得してしまうほど住む世界が違って見えた。
幻想だろうけど、後ろにキラキラのエフェクトが見える。
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皆、転校生と関わりたいと言っているように見えた。
俺は陰キャグループだから、ジロジロ見る事なくクラスメイトの陰キャ仲間にメッセージを送っていた。
隣のクラスにいる友人は普段物静かだが、文章でははしゃいでいた。
ハーフの人が転校してきただけでは、数日で馴染むからそこまで長くは騒がれないと思っていた。
最初は珍しくても人はいつか当たり前になって慣れる。
毎日告白に呼び出されて、全校生徒に知れ渡っていた。
それだけでも凄いのに楠木が有名人になったのは、見た目だけではない。
当然性格も悪い噂を一つも聞かないほど完璧だが、それだけじゃない。
それは楠木とは別の女子生徒が大きく関係していた。
見た目と役職で「委員長」と呼ばれている女子がいる。
メガネを掛けて前髪が長くて、正直地味な感じでクラス委員長なのに目立たない子。
いつも一人でいるなぁくらいしか印象に残らない。
それまでは全く注目もされていない、一生徒でしかなかった。
俺も委員長と呼ばれているのは知っていたが、名前までは知らない。
楠木の学校案内を任された委員長は、他の女子の突き刺さる視線に怯えながら休み時間を使い案内していた。
それだけなら、よくある光景だったがきっかけでもあった。
超絶美形な転校生と地味で真面目な委員長が話題になるのは。
偶然その場所を通りかかったクラスメイトは慌てた様子で教室に入ってきた。
目撃したクラスメイトの一人が見たのは、少女漫画のような展開が行われていた。
部活の説明で部室がある特別棟を楠木に案内していた時だった。
楠木は委員長の素顔を見たのか「顔を隠してない方が可愛いよ」と言っていた。
まさか、そんな素顔が美少女とかそんな事…それこそ漫画の世界だ。
委員長は慌てたようにメガネを押さえていたそうだ。
その場の雰囲気はまさに青春そのものだったそうだ。
騒ぎながらクラスメイト達に報告する生徒は、俺が関わりたくない陽キャの一軍だった。
会話には入らないが、他の事をしていても耳に自然と入ってくる。
男子達は漫画かよと笑っていたが、女子達の顔は恐ろしいものだった。
姉が持っていた少女漫画を好奇心で見た時の内容を思い出して、これが少女漫画かと一人で納得した。
次の日、クラスに謎の美少女がやって来た…それが委員長だと知ってもやっぱり信じられない人が多かった。
当事者である楠木は軽い口調で「やっぱりその方がいいよ」と言っているから、天然軟派な性格なのかもしれない。
まさにフィクションのような展開が自分のクラスで起こるとは思わなかった。
委員長は楠木に今までの姿が嘘だというように、可愛く笑みを浮かべた。
それがきっかけで、少女漫画のような展開が一気に押し寄せた。
あらゆる学校行事で、クジ運だけで二人はよくペアになる。
誰が見ても距離がだんだん縮まっているのが分かる。
クラスメイトの中で一番青春を送っているのは、間違いなくこの二人だろう。
女子達も委員長の素顔を知ってから、諦めがついて今では応援していた。
楠木は当然陽キャ一軍の仲間入りをしていて、クラスメイト全員で二人の恋愛を見守っていた。
俺はそこまで熱心ではないが、羨ましいとは思う。
俺だって高校生だ、恋愛の一つくらい憧れるのは当たり前だ。
とはいえ、彼女になってくれる子はそう簡単に現れない。
少女漫画を見守っているのは、楠木の身近にいるクラスメイトだけだ。
楠木が好きな校内一美人な生徒会長がライバルで、あらゆる手で楠木を手に入れようとしていた。
誰に対しても同じように接している楠木は、生徒会長の企みに気付いていない。
委員長は少女漫画のヒロインのように傷付いていても、楠木に言わず待ち続けていた。
最初は軽い男かと思っていたが、偶然生徒会長と楠木の告白シーンを見たクラスメイトがいた。
楠木ははっきりと「好きな人がいる」と言って振っていた。
その瞳には迷いなんて一切見せなかったと興奮気味でクラスメイトが話していた。
愛したら一途か、ますます少女漫画のような話だな。
妹がよく読んでいる漫画を軽く見ただけの薄い知識だけど。
そして、高校三年生の夏休み前、校内を揺るがす事件が起きた。
楠木に呼び出された委員長は待ち合わせ場所に立っていた。
とうとう付き合うんじゃないかと、ずっと見守っていたクラスメイト達は気持ちが浮かれていた。
あんなに少女漫画のような事をしていたのに、まだ付き合っていないのかと驚いた。
卒業しても、何処かでまた少女漫画のような事をするんだろうというのは想像出来た。
しかし、楠木は待ち合わせ場所に現れる事はなかった。
待ち合わせ場所に向かう前に、楠木は近くの道路で居眠り運転のトラックに轢かれて命を落とした。
楠木の葬式にはクラスメイト全員が来て、涙を流していた。
一番泣いていたのは委員長だった、それはそうだろ…これから幸せになれる筈だったんだから。
俺は一度も話した事はないが、クラスメイトではあったから悲しい気持ちになった。
楠木は悪い噂を一度も聞かなかった、いい奴だったと思うよ。
一軍と友達になりたいだなんて言わないが、一度くらいは挨拶くらいしておけば良かった。
陽キャが怖くて、皆の挨拶に紛れて挨拶しようと思ったが結局出来なかった。
楠木は、俺の事は最後まで知らなかったんだろうな。
そして、楠木がいなくなった喪失感にクラスメイト達が心を痛めながら卒業式前日を迎えた。
大きな雨粒が傘に落ちて、下に向かって流れていった。
俺がいつも通る道のすぐ近くで楠木が事故に巻き込まれたんだ。
近くのガードレール下には、クラスメイトや他の人が置いた花が雨に濡れている。
人通りがない場所だから目撃証言はないし、轢いた運転手は居眠りしていたから当時の事は覚えていなかった。
真実がどうであれ、楠木が居眠り運転の車に轢かれたのは変わらない。
周りを見渡して、楠木に供えられた花が濡れないように傘を傾けた。
誰かがいたら、こんな事出来ない…一人だから手を合わせる事が出来る。
このままじゃダメなのは分かるが、人見知りが激しくてしどろもどろになってしまう。
それを見ると、だいたいの人は「キモッ」と言っていなくなる。
せっかく大学は知ってる人がいない場所を選んで一人暮らしするんだから、大学は脱陰キャを目指すんだ。
……入学する前から不安でしかないけど、大丈夫かな。
傘を持って立ち上がり、雨のせいで視界が悪くなっていた。
そろそろいかないと遅刻するな、目立つ事は避けないと。
その時、眩しいなにかによって俺の全身を照らしていた。
いくら視界が悪いとはいえ、まさか歩道にいる俺の方に来るとは思わないだろ。
歩道に乗り上げて、やっとどういう状況か分かった。
分かった頃にはもう逃げる事も出来ずに、ただ迫ってくる車を見ているしか出来なかった。
俺で泣いてくれる人はどのくらいいるんだろう、不思議と冷静にそんな事を考える。
痛みはぶつかった一瞬だけで、車と建物に挟まれた。
ヒラヒラと視界に映るのは、楠木に供えられた花びらだった。
『これで、揃った』
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