194 / 248
権力の座
しおりを挟む
ケイ君から連絡があった。ショウちゃんから情報を貰って例の動物公園の映画館に出入りしているお釜と会ったというのである。その話の行きがかり上別の施設に出かけているというのだ。詳しいことは戻ってからゆっくり話すということだ。だがゆっくり話すのはまずは団長のような気がする。
今日は久しぶりにM商事の社長に呼ばれている。
「どうですか座り心地は?」
社長室に入って周平は笑いかける。
「引退すべきだったかな。今は反省してるよ。それに君を手放したことが不味かったね」
しばらくの間に神経質な顔になっている。あの極楽とんぼはどこへ行ったのだろう。
「前回のご入金はありがとうございました」
気前よく100万を振り込んできていた。
「引き続いてお願いしたいんだよ。調査部をなくしたのも失敗だったな」
「今回は?」
「会長の件だ。いつの間にかYテレビが相当の株数を買い占めたようだ」
「何を要求してきました?」
「代表権だよ。それとYテレビからの取締役の受け入れだ」
「M銀行の頭取とは話を?」
「相手が悪いと言って引いてしまったよ。それに相談役は会長職を望むばかりで力にならんしなあ」
愚痴が際限なく出てくる。
「どうしたいのですか?」
「Yテレビは仕方ないとして、会長の代表権は無理だ。ようやく赤坂の整理が済んだところでまた会長派の復活では元も子もない。ようやく派閥争いがなくなったところだ」
「Yテレビと会長はつるんでいますね。そこに黒崎と鈴木が挟まっています。会長の弱点は柳沢です。そこを突くしかないですね」
権力の座に着くと人間は変わるのだと顧問いや社長を見つめる。
今日は久しぶりにM商事の社長に呼ばれている。
「どうですか座り心地は?」
社長室に入って周平は笑いかける。
「引退すべきだったかな。今は反省してるよ。それに君を手放したことが不味かったね」
しばらくの間に神経質な顔になっている。あの極楽とんぼはどこへ行ったのだろう。
「前回のご入金はありがとうございました」
気前よく100万を振り込んできていた。
「引き続いてお願いしたいんだよ。調査部をなくしたのも失敗だったな」
「今回は?」
「会長の件だ。いつの間にかYテレビが相当の株数を買い占めたようだ」
「何を要求してきました?」
「代表権だよ。それとYテレビからの取締役の受け入れだ」
「M銀行の頭取とは話を?」
「相手が悪いと言って引いてしまったよ。それに相談役は会長職を望むばかりで力にならんしなあ」
愚痴が際限なく出てくる。
「どうしたいのですか?」
「Yテレビは仕方ないとして、会長の代表権は無理だ。ようやく赤坂の整理が済んだところでまた会長派の復活では元も子もない。ようやく派閥争いがなくなったところだ」
「Yテレビと会長はつるんでいますね。そこに黒崎と鈴木が挟まっています。会長の弱点は柳沢です。そこを突くしかないですね」
権力の座に着くと人間は変わるのだと顧問いや社長を見つめる。
0
あなたにおすすめの小説
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
後宮薬師は名を持たない
由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。
帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。
救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。
後宮が燃え、名を失ってもなお――
彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
妹のために愛の無い結婚をすることになりました
バンブー竹田
恋愛
「エミリー、君との婚約は破棄することに決まった」
愛するラルフからの唐突な通告に私は言葉を失ってしまった。
婚約が破棄されたことはもちろんショックだけど、それだけじゃない。
私とラルフの結婚は妹のシエルの命がかかったものでもあったから・・・。
落ちこむ私のもとに『アレン』という大金持ちの平民からの縁談が舞い込んできた。
思い悩んだ末、私は会ったこともない殿方と結婚することに決めた。
【完結/番外追加】サリシャの光 〜憧れの先へ〜
ねるねわかば
恋愛
彼女は進む。過去に囚われた者たちを残して──
大商会の娘サーシャ。
子どもの頃から家業に関わる彼女は、従妹のメリンダと共に商会の看板娘として注目を集めていた。
華々しい活躍の裏で、着実に努力を重ねて夢へと向かうサーシャ。しかし時には心ないことを言う者もいた。
そんな彼女が初めて抱いた淡い恋。
けれどその想いは、メリンダの涙と少年の軽率な一言であっさり踏みにじられてしまう。
サーシャはメリンダたちとは距離をおき、商会の仕事からも離れる。
新たな場所で任される仕事、そして新たな出会い。どこにあっても、彼女が夢を諦めることはない。
一方、光に囚われた者たちは後悔と執着を募らせていき──
夢を諦めない少女が、もがきながら光を紡いでいく軌跡。
※前作「ルースの祈り」と同じ世界観で登場人物も一部かぶりますが、単体でお読みいただけます。
※作中の仕事や制作物、小物の知識などは全てフィクションです。史実や事実に基づいていないことをご理解ください。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
同居人の一輝くんは、ちょっぴり不器用でちょっぴり危険⁉
朝陽七彩
恋愛
突然。
同居することになった。
幼なじみの一輝くんと。
一輝くんは大人しくて子羊みたいな子。
……だったはず。
なのに。
「結菜ちゃん、一緒に寝よ」
えっ⁉
「結菜ちゃん、こっちにおいで」
そんなの恥ずかしいよっ。
「結菜ちゃんのこと、どうしようもなく、
ほしくてほしくてたまらない」
そんなにドキドキさせないでっ‼
今までの子羊のような一輝くん。
そうではなく。
オオカミになってしまっているっ⁉
。・.・*.・*・*.・。*・.・*・*.・*
如月結菜(きさらぎ ゆな)
高校三年生
恋愛に鈍感
椎名一輝(しいな いつき)
高校一年生
本当は恋愛に慣れていない
。・.・*.・*・*.・。*・.・*・*.・*
オオカミになっている。
そのときの一輝くんは。
「一緒にお風呂に入ったら教えてあげる」
一緒にっ⁉
そんなの恥ずかしいよっ。
恥ずかしくなる。
そんな言葉をサラッと言ったり。
それに。
少しイジワル。
だけど。
一輝くんは。
不器用なところもある。
そして一生懸命。
優しいところもたくさんある。
そんな一輝くんが。
「僕は結菜ちゃんのこと誰にも渡したくない」
「そんなに可愛いと理性が破壊寸前になる」
なんて言うから。
余計に恥ずかしくなるし緊張してしまう。
子羊の部分とオオカミの部分。
それらにはギャップがある。
だから戸惑ってしまう。
それだけではない。
そのギャップが。
ドキドキさせる。
虜にさせる。
それは一輝くんの魅力。
そんな一輝くんの魅力。
それに溺れてしまう。
もう一輝くんの魅力から……?
♡何が起こるかわからない⁉♡
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる