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遠征8
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ハル王女は洞窟のことは全く覚えていないようだ。だが執拗に茉緒に接してくる。サンベット王が盛んにハル王女を訪ねるが反応は薄い。
ヒデは王の了承を貰って広場の入り口にアユタヤの商館を建設を始めている。だが今回の試合で国境で緊張が続いている。とくに王が弓で狙われたことでカトマンズが非難をしている。今日は茉緒はハル王女に請われて国境に出かけている。国境には弟の軍旗がたなびいている。
「兵はいくら出てきているのですか?」
「3千はいるでしょうね?こちらも3千を並べています」
ハル王女は赤い兜に鎧を着けて高台に立っている。
「父は弟と戦う気はないのです。だがそれではいずれ攻め込まれます。それ程向こうの国は貧しいのです。だが父は豊かなカトマンズに慣れきっています」
それは忍び込んだ茉緒にはよく分かる。
「戦力は?」
「弟の国では1万でしょうね。カトマンズは約倍の2万。でも昔からカトマンズの兵の3割はこの国からの人たちです」
「内乱が起こると?」
「はい。実際官吏の中にはそういう動きがあります。それで私は父にアユタヤとの通商を勧めました。アユタヤは武器も火薬も優れています。将来的には同盟国として互いに助け合うのがよいと考えます」
砂漠の道から新たに1千の部隊が盾を手に攻め込んでくる。ハル王女が素早く馬に跨る。5百の騎馬隊がその盾の部隊に攻め込む。茉緒も馬に跨って追う。前の馬の先頭にあの弓の男がいる。
「親衛隊長よ」
互いに弓を放って剣を交える。もし果心でなかったら茉緒は止めに入っただろう。でも男の剣は鋭い。3度剣を交えた時ハル王女が馬から落ちた。ほとんど同時に茉緒が馬から飛び男の兜を飛ばした。
「またお前か!」
と言うと引き返していく。
茉緒はハル王女の額の血を拭き取ってやる。
ヒデは王の了承を貰って広場の入り口にアユタヤの商館を建設を始めている。だが今回の試合で国境で緊張が続いている。とくに王が弓で狙われたことでカトマンズが非難をしている。今日は茉緒はハル王女に請われて国境に出かけている。国境には弟の軍旗がたなびいている。
「兵はいくら出てきているのですか?」
「3千はいるでしょうね?こちらも3千を並べています」
ハル王女は赤い兜に鎧を着けて高台に立っている。
「父は弟と戦う気はないのです。だがそれではいずれ攻め込まれます。それ程向こうの国は貧しいのです。だが父は豊かなカトマンズに慣れきっています」
それは忍び込んだ茉緒にはよく分かる。
「戦力は?」
「弟の国では1万でしょうね。カトマンズは約倍の2万。でも昔からカトマンズの兵の3割はこの国からの人たちです」
「内乱が起こると?」
「はい。実際官吏の中にはそういう動きがあります。それで私は父にアユタヤとの通商を勧めました。アユタヤは武器も火薬も優れています。将来的には同盟国として互いに助け合うのがよいと考えます」
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互いに弓を放って剣を交える。もし果心でなかったら茉緒は止めに入っただろう。でも男の剣は鋭い。3度剣を交えた時ハル王女が馬から落ちた。ほとんど同時に茉緒が馬から飛び男の兜を飛ばした。
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