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幕末の終わり19
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私は室長からレポートを届けるように言われて電車に乗った。渡したら早いが帰っていいと言われた。ここは吸収した生き残る会社の方だ。この部長は僅か数人の潰される会社から生き残った一人だ。この部長は今回の合併を仕掛けた相手方のスパイと言われた男だ。まだ40歳になったばかりだ。私は移動した人間のファイルをすべて見ている。戦犯の評価を合併前に室長に言われて整理したからだ。
本社のエレベーターを上がりここは人事部の隣にある調査部長室だ。ノックをしたが反応はない。ここは社外秘の書類があるから常に鍵が掛かっている。ここには1月に何度か室長が書類をメンバーに届けさせている。私も2度目だ。だがノックをして閉まっていることはなかった。
15分ばかり廊下で待つ。するとゆっくりドアが開いて東が出てきた。私の目を見て外に出た。
「悪いな?レポートはそこに置いておいてくれ」
暑くもないのに額に汗がにじんでいる。それにベルトも締まっていない。外に出ると東が立っている。
「少し飲まない?」
「長くは困る」
「また総司に会うのね?」
と言うと慣れたように地下のワインバーに入る。まるで生き返った魔女のようだ。
「私のパンツに精液がしみだしてきたわ」
「いつからだ?」
「死んだ彼の前から」
そう言えばレポートを届けるのは東が一番多かった。何時も直帰していた。ワインを1杯飲むと部長が入って慌てて別の席に座る。私は千円を置くと外に出た。
蒲田の暖簾を潜ると総司がウインナーを2本出してビールを抜いてくれる。 やはり私はここだ。
「ごぼうてんも2つ」
「私強い剣士と戦って切られそうになった」
「夢の中でも死んだら駄目だ」
本社のエレベーターを上がりここは人事部の隣にある調査部長室だ。ノックをしたが反応はない。ここは社外秘の書類があるから常に鍵が掛かっている。ここには1月に何度か室長が書類をメンバーに届けさせている。私も2度目だ。だがノックをして閉まっていることはなかった。
15分ばかり廊下で待つ。するとゆっくりドアが開いて東が出てきた。私の目を見て外に出た。
「悪いな?レポートはそこに置いておいてくれ」
暑くもないのに額に汗がにじんでいる。それにベルトも締まっていない。外に出ると東が立っている。
「少し飲まない?」
「長くは困る」
「また総司に会うのね?」
と言うと慣れたように地下のワインバーに入る。まるで生き返った魔女のようだ。
「私のパンツに精液がしみだしてきたわ」
「いつからだ?」
「死んだ彼の前から」
そう言えばレポートを届けるのは東が一番多かった。何時も直帰していた。ワインを1杯飲むと部長が入って慌てて別の席に座る。私は千円を置くと外に出た。
蒲田の暖簾を潜ると総司がウインナーを2本出してビールを抜いてくれる。 やはり私はここだ。
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「夢の中でも死んだら駄目だ」
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