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騒乱4
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今井宗久の茶室に三好長慶と松永弾正が入って来る。弾正には凛が長慶にはやはり娘が付いている。弾正が下手で茶を煎じて長慶に回す。茉緒は屋根裏にいる。
「そちらも報告を受けられたと思いまするが、六角と赤松は密談を交わしていまする。長慶さまが依頼された1千に対して3千の兵が京に入っています。三好軍は3千、当方は2千」
「うむ。娘達を下がらせてくれぬか?」
その声で2人は立ち上がる。茉緒はうむと思った。長慶の傍にいる娘は果心居士の修験者の中にいた女だ。
「長い付き合いの私と度々争っている六角とどちらを信じまする」
「お主を信じていないわけではない。取り巻きに嫌われすぎているのだ」
「なら京を離れ堺に住まいを移しまする」
長慶は四国に近い堺なら弾正を押さえやすいと踏んだ。
「兵は出すか?」
「もちろん。指揮も委ねまする」
「明日の夜半出発出来るか?」
どうも和解したようだ。ともに六角を打つ。
「六角と赤松を追い払ったら、兵を解散して堺に向かいます」
「その折には手紙をしたためよう。堺の取り締まりを任せるとな」
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