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騒乱5
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夜に茉緒は弾正から指示があって忍軍を連れて六角の陣地の探索を命じられた。もちろんすでに指示を出していた。茉緒と入れ替わった凛が下忍を連れて出発している。
茉緒は遅れて小姓に化けて弾正の傍にいる。弾正の兵は三好の兵についていく形で夜の街道を走る。時々凛からの伝令が来る。どうも六角も忍者から三好松永連合軍が動いたという情報を得て、北から動き出したということだ。それから2刻して次の繋ぎがきた。どうも小高い丘の中腹に陣を敷いたという。街道に弓を打ち込むつもりだ。
「弾正さま。敵は気付いてここに陣を敷いたということです」
「どうすればいい?」
「三好軍にはこの手前で陣を敷くように。松永軍はここから丘の上に出て」
「面白い。一緒に来い」
弾正は馬を走らせると長慶の馬と並ぶ。そして茉緒に同じ説明をさせる。ここで弾正軍は別れ道を曲がり馬を置いて前を走る忍者を追いかける。これは凛が送ってきた下忍だ。1刻山を駆け上がると凛が近づいてきた。
「この下に陣が敷かれている。六角と赤松の混合群だから指揮系統が良くないわ」
「藤林は?」
「それが気配がないのよ」
「頭と50人が来てるのよ。もしかして街道に火薬を仕掛けているとか?」
「もう少し調べてみる」
弾正の兵がすでに弓を構えている。
「もう少しで日が出てきます。それを合図に。でも深追いは危険です」
「ああ、追い返せばよい」
茉緒は遅れて小姓に化けて弾正の傍にいる。弾正の兵は三好の兵についていく形で夜の街道を走る。時々凛からの伝令が来る。どうも六角も忍者から三好松永連合軍が動いたという情報を得て、北から動き出したということだ。それから2刻して次の繋ぎがきた。どうも小高い丘の中腹に陣を敷いたという。街道に弓を打ち込むつもりだ。
「弾正さま。敵は気付いてここに陣を敷いたということです」
「どうすればいい?」
「三好軍にはこの手前で陣を敷くように。松永軍はここから丘の上に出て」
「面白い。一緒に来い」
弾正は馬を走らせると長慶の馬と並ぶ。そして茉緒に同じ説明をさせる。ここで弾正軍は別れ道を曲がり馬を置いて前を走る忍者を追いかける。これは凛が送ってきた下忍だ。1刻山を駆け上がると凛が近づいてきた。
「この下に陣が敷かれている。六角と赤松の混合群だから指揮系統が良くないわ」
「藤林は?」
「それが気配がないのよ」
「頭と50人が来てるのよ。もしかして街道に火薬を仕掛けているとか?」
「もう少し調べてみる」
弾正の兵がすでに弓を構えている。
「もう少しで日が出てきます。それを合図に。でも深追いは危険です」
「ああ、追い返せばよい」
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