復讐の芽***藤林長門守***

夢人

文字の大きさ
57 / 192

騒乱5

しおりを挟む
 夜に茉緒は弾正から指示があって忍軍を連れて六角の陣地の探索を命じられた。もちろんすでに指示を出していた。茉緒と入れ替わった凛が下忍を連れて出発している。
 茉緒は遅れて小姓に化けて弾正の傍にいる。弾正の兵は三好の兵についていく形で夜の街道を走る。時々凛からの伝令が来る。どうも六角も忍者から三好松永連合軍が動いたという情報を得て、北から動き出したということだ。それから2刻して次の繋ぎがきた。どうも小高い丘の中腹に陣を敷いたという。街道に弓を打ち込むつもりだ。
「弾正さま。敵は気付いてここに陣を敷いたということです」
「どうすればいい?」
「三好軍にはこの手前で陣を敷くように。松永軍はここから丘の上に出て」
「面白い。一緒に来い」
 弾正は馬を走らせると長慶の馬と並ぶ。そして茉緒に同じ説明をさせる。ここで弾正軍は別れ道を曲がり馬を置いて前を走る忍者を追いかける。これは凛が送ってきた下忍だ。1刻山を駆け上がると凛が近づいてきた。
「この下に陣が敷かれている。六角と赤松の混合群だから指揮系統が良くないわ」
「藤林は?」
「それが気配がないのよ」
「頭と50人が来てるのよ。もしかして街道に火薬を仕掛けているとか?」
「もう少し調べてみる」
 弾正の兵がすでに弓を構えている。
「もう少しで日が出てきます。それを合図に。でも深追いは危険です」
「ああ、追い返せばよい」





しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら

俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。 赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。 史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。 もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

滝川家の人びと

卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。 生きるために走る者は、 傷を負いながらも、歩みを止めない。 戦国という時代の只中で、 彼らは何を失い、 走り続けたのか。 滝川一益と、その郎党。 これは、勝者の物語ではない。 生き延びた者たちの記録である。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

処理中です...