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暗殺5
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弾正の京屋敷から高額な陶器やお金を大和に運び込むことになった。凛が小姓姿で荷隊を護衛する。茉緒は反対に影武者として下忍を5人連れて街道を走る。この際弾正の周りから抜け忍の仲間を引こうと考えている。大和に着くと山に天守閣の建築中の櫓が見える。
「私は下忍を連れてこのまま藤林に走るが凛は一度村に戻れ。それでいつでも10人ほど下忍を出せるように手配してくれ」
「やるのね?」
「やれるかどうかわからないけど、藤林を守るためにも急ぐわ。服部が伊賀を統一する。強い後ろ盾がいる時代に人るのよ。弾正は目が眩んでしまっている」
別れてそのまま藤林に走る。途中やたらと兵にぶつかる。筒井順慶の兵だ。ここは彼の領地からは相当離れている。それで下忍をみんな村に散らばせて茉緒も順慶の本陣に忍び込む。千の兵が出ている。ここは弾正の味方の豪族だったが、応援もなく攻め込まれたようだ。
藤林の忍者が本陣取り囲んでいる。茉緒は凛と入れ替わるために持っていた小姓姿に着替える。それで堂々と本陣の中に入っていく。
「茉緒か?」
奥の方から大きな声がかかる。床几に座った順慶だ。
「兄は今修験堂を探索に出ておる。弾正が頭を押さえられているうちに領地を拡大しておく。ついでに修験堂を攻めるわ。織田の件役に立った」
「下忍も連れておりますゆえ厩でもお借りします」
「小頭には伝えておこう」
「私は下忍を連れてこのまま藤林に走るが凛は一度村に戻れ。それでいつでも10人ほど下忍を出せるように手配してくれ」
「やるのね?」
「やれるかどうかわからないけど、藤林を守るためにも急ぐわ。服部が伊賀を統一する。強い後ろ盾がいる時代に人るのよ。弾正は目が眩んでしまっている」
別れてそのまま藤林に走る。途中やたらと兵にぶつかる。筒井順慶の兵だ。ここは彼の領地からは相当離れている。それで下忍をみんな村に散らばせて茉緒も順慶の本陣に忍び込む。千の兵が出ている。ここは弾正の味方の豪族だったが、応援もなく攻め込まれたようだ。
藤林の忍者が本陣取り囲んでいる。茉緒は凛と入れ替わるために持っていた小姓姿に着替える。それで堂々と本陣の中に入っていく。
「茉緒か?」
奥の方から大きな声がかかる。床几に座った順慶だ。
「兄は今修験堂を探索に出ておる。弾正が頭を押さえられているうちに領地を拡大しておく。ついでに修験堂を攻めるわ。織田の件役に立った」
「下忍も連れておりますゆえ厩でもお借りします」
「小頭には伝えておこう」
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