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秘密1
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大和国には順慶が千の兵を入れて、事実上弾正の国はなくなった。秀吉は2千の兵を連れて堺の弾正屋敷に入った。堺入りには茉緒が先陣を務めそこから今井宗久の荷を奈良まで運ぶ。久しぶりに藤林館に入る。小頭は大和の国に残って不満豪族の探索を続けている。館には茉緒の組だけしかいない。
「いいかしら?」
あれ以来奥方とは部屋を別にしている。それに合わせ抜け忍村からの3人を付けて見張っている。
「奥方は?」
「前の小頭の倅を抱いていまする。女忍が調べてきた不思議な話があります」
茉緒は館では頭巾をかぶっている。
「奥方に付いてきた婆や不思議なことを言っていたのです」
「婆やは実家に戻されたと聞いていたが?」
「殺されていました。その話というのは奥方はあなたさまの母ではないというのです。奥方の実家はその頃はどこにも属さない豪族で一族の反対がありました」
「婆やは双子の妹が母なのに今の奥方は姉と言っていたそうよ」
「その豪族は?」
「柘植の一族に」
「その話は?」
「婆の妹から聞いたと」
「行かねばなるまい」
「いいかしら?」
あれ以来奥方とは部屋を別にしている。それに合わせ抜け忍村からの3人を付けて見張っている。
「奥方は?」
「前の小頭の倅を抱いていまする。女忍が調べてきた不思議な話があります」
茉緒は館では頭巾をかぶっている。
「奥方に付いてきた婆や不思議なことを言っていたのです」
「婆やは実家に戻されたと聞いていたが?」
「殺されていました。その話というのは奥方はあなたさまの母ではないというのです。奥方の実家はその頃はどこにも属さない豪族で一族の反対がありました」
「婆やは双子の妹が母なのに今の奥方は姉と言っていたそうよ」
「その豪族は?」
「柘植の一族に」
「その話は?」
「婆の妹から聞いたと」
「行かねばなるまい」
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