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第2話 自分の文房具を自慢したい気持ち
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一時間目の授業は国語。
ンドゥール君はペンケースから鉛筆を一本取り出した。なんかカラフルな模様の短い鉛筆。僕ならもうとっくに捨てている長さの鉛筆。それを机の右端に置いた。僕の方をチラッと見た。そしてまた、ペンケースから別の短い鉛筆を、さっき置いた鉛筆のとなりに並べた。僕に見せるためなのか?
また僕の方をチラッチラッと見てくる。とびっきりの笑顔で。
10本のカラフルな模様の短すぎる鉛筆がキレイに並んだ。その鉛筆をチョンチョンと指差して、こっちを見てくる。
(どうだい?俺のお気に入りの鉛筆カッコイイだろ?)
と言いたいのだろう。ドヤ顔だ。
そして今度は僕のペンケースを指差して
(お前のも俺に見せろ)
とジェスチャーしてきた。
仕方なく僕も鉛筆を5本、机に並べた。僕の鉛筆はカラフルではないが、今日はタイミング的にどれも長い鉛筆だ。
ンドゥール君の笑顔が一瞬で消えた。僕の鉛筆を直視する目が今にも飛び出しそうだ。僕と僕の鉛筆を交互ににらみ、プイッと窓の方に顔をそむけてしまった。そして小さい声で何かブツブツ言っている。たぶん僕の鉛筆が全部長いのが、くやしいのかなあ。
それから5分も経っていないが、ンドゥール君は鉛筆を持ち、ノートに何か書き始めた。いや、鉛筆を持つとか、にぎるじゃない。鉛筆が短すぎて、どうにかつまむという感じだ。さっき僕にドヤ顔で自慢してた鉛筆。指先がプルプルしてなんだか書きにくそうだ。試しに僕の長い鉛筆を一本、ンドゥール君に渡した。
(えっ?お前・・この鉛筆、俺に?)
鉛筆と自分を交互に指差す。また飛び出しそうな目になっている。僕はコクンとうなずいた。
「オ~~~ウ!」
教室中に響き渡るンドゥール君の叫び。
ンドゥール君はペンケースから鉛筆を一本取り出した。なんかカラフルな模様の短い鉛筆。僕ならもうとっくに捨てている長さの鉛筆。それを机の右端に置いた。僕の方をチラッと見た。そしてまた、ペンケースから別の短い鉛筆を、さっき置いた鉛筆のとなりに並べた。僕に見せるためなのか?
また僕の方をチラッチラッと見てくる。とびっきりの笑顔で。
10本のカラフルな模様の短すぎる鉛筆がキレイに並んだ。その鉛筆をチョンチョンと指差して、こっちを見てくる。
(どうだい?俺のお気に入りの鉛筆カッコイイだろ?)
と言いたいのだろう。ドヤ顔だ。
そして今度は僕のペンケースを指差して
(お前のも俺に見せろ)
とジェスチャーしてきた。
仕方なく僕も鉛筆を5本、机に並べた。僕の鉛筆はカラフルではないが、今日はタイミング的にどれも長い鉛筆だ。
ンドゥール君の笑顔が一瞬で消えた。僕の鉛筆を直視する目が今にも飛び出しそうだ。僕と僕の鉛筆を交互ににらみ、プイッと窓の方に顔をそむけてしまった。そして小さい声で何かブツブツ言っている。たぶん僕の鉛筆が全部長いのが、くやしいのかなあ。
それから5分も経っていないが、ンドゥール君は鉛筆を持ち、ノートに何か書き始めた。いや、鉛筆を持つとか、にぎるじゃない。鉛筆が短すぎて、どうにかつまむという感じだ。さっき僕にドヤ顔で自慢してた鉛筆。指先がプルプルしてなんだか書きにくそうだ。試しに僕の長い鉛筆を一本、ンドゥール君に渡した。
(えっ?お前・・この鉛筆、俺に?)
鉛筆と自分を交互に指差す。また飛び出しそうな目になっている。僕はコクンとうなずいた。
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