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第3話 消しゴムの能力
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ンドゥール君は僕があげた鉛筆でさっき書いていた続きを書き始めたようだ。僕はようやく授業に集中できそうだ。
だけど、しばらくするとンドゥール君の視線を感じた。僕がノートに書いた字を消しゴムで消しているのをンドゥール君はじっと見ていた。そして、僕に向かって手を出した。
(お前それ何?ちょっと見せて?)
だと思う。
え?まさか、ンドゥール君は消しゴムを持ってないの?
ンドゥール君は僕が渡した消しゴムで自分が書いたやつをゴシゴシした。
(!!!)
ンドゥール君がまた飛び出しそうな目になっている。
ヤバイ。また叫ぶかも。さっきンドゥール君が叫んだ時、クラス中のみんながこっち見るし、先生に注意されるしだったのに。僕は急いで人差し指を口に当てシーのポーズをした。たぶん僕も飛び出しそうな目だったと思う。
どうやら伝わったらしい。ンドゥール君も同じポーズをした。だけど、消しゴムの能力にかなりの衝撃を受けたようでノートに書いてたやつを全部消してしまったようだ。そのせいでノートのそのページはボロッボロだ。そしてンドゥール君は、とびっきりの笑顔だ。
そして今度はその消しゴムのケースをじっと見ている。
それは今、全国の小学生に大人気のアニメ「ミラクルサッカー少年 GO!GO!GO!」の主人公、豪古強【ごうご ごう】が必殺技ゴーゴーシュートを蹴る姿が。裏面にはゴーゴーシュートが決まった時に出す、カッコイイ決めポーズのVサインが印刷されている。ンドゥール君は僕にVサインをした。先生に見えないように僕もンドゥール君にVサインをした。
授業の終了の鐘が鳴った。
ンドゥール君に振り回された1時間目が終わった。
だけど、しばらくするとンドゥール君の視線を感じた。僕がノートに書いた字を消しゴムで消しているのをンドゥール君はじっと見ていた。そして、僕に向かって手を出した。
(お前それ何?ちょっと見せて?)
だと思う。
え?まさか、ンドゥール君は消しゴムを持ってないの?
ンドゥール君は僕が渡した消しゴムで自分が書いたやつをゴシゴシした。
(!!!)
ンドゥール君がまた飛び出しそうな目になっている。
ヤバイ。また叫ぶかも。さっきンドゥール君が叫んだ時、クラス中のみんながこっち見るし、先生に注意されるしだったのに。僕は急いで人差し指を口に当てシーのポーズをした。たぶん僕も飛び出しそうな目だったと思う。
どうやら伝わったらしい。ンドゥール君も同じポーズをした。だけど、消しゴムの能力にかなりの衝撃を受けたようでノートに書いてたやつを全部消してしまったようだ。そのせいでノートのそのページはボロッボロだ。そしてンドゥール君は、とびっきりの笑顔だ。
そして今度はその消しゴムのケースをじっと見ている。
それは今、全国の小学生に大人気のアニメ「ミラクルサッカー少年 GO!GO!GO!」の主人公、豪古強【ごうご ごう】が必殺技ゴーゴーシュートを蹴る姿が。裏面にはゴーゴーシュートが決まった時に出す、カッコイイ決めポーズのVサインが印刷されている。ンドゥール君は僕にVサインをした。先生に見えないように僕もンドゥール君にVサインをした。
授業の終了の鐘が鳴った。
ンドゥール君に振り回された1時間目が終わった。
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