6年1組ゆかいな仲間

第4話 調子に乗ったサッカー少年

俺の名前は三浦修斗。小6。好きなアニメはもちろん「ミラクルサッカー少年GO！GO！GO！」。毎週欠かさずテレビ観てるし、コミックも全巻持ってる。クラブでサッカーやってるけど、ポジションはもちろん豪古強と同じでフォワード。そしてこの今日の2時間目の体育の授業は俺の時間。なぜならば今日はサッカーをやるからだ。今日はまあ手加減して５点くらいシュートを決めるし、もちろんゴーゴーシュートで全部決めるつもりだ。クラブでサッカーやってるし、余裕っしょ！


よし！俺にボールが回ってきた。他のヘタクソな味方になんかパスしてらんねー。クラブに通っている俺が全員抜いてゴーゴーシュートを決めてやる。はい１人抜いたー。よゆー。はい２人、３人、4、5、6！よしシュートだ！ゴーゴーシュートを蹴る時は、豪古強みたいにゴーゴーシュートって言いながら、蹴るんだぜ！
「ゴーゴーシューッ！」
よし！いい感じに蹴ったぞ！これは絶対入るやつだ。俺はクラブでサッカーやってるからそんくらいわかる。早速１点ゲットだ。そしてVサインの準備を・・・
バスッ
なっなにぃ～～～？ボールが黒い壁に捕まっている？いや、壁じゃない、ンドゥール！今日来た転校生ンドゥールだ！ンドゥールがキーパー？ンドゥールがボールをキャッチしたのか。前回のキーパーはヘタクソ田中だったのに。くっ、油断したぜ。

よし！また俺にボールが回ってきた。またヘタクソ味方にパスしないでクラブに通っている俺が全員抜いて、今度こそゴーゴーシュートを決めてやる！
「ゴーゴーシューッ！」
バスッ
なっなにぃ～～～？またボールが黒い壁に？いやンドゥール！
「ゴーゴーシューッ！」
バスッ
「ゴーゴーシューッ！」
バスッ
「ゴーゴーシューッ！」
バスッ
「ゴーゴーシューッ！」
バスッ
ハァハァ・・・クソッ、ンドゥールに全部キャッチされてしまう。クラブに通っている俺でさえ全員抜きからのシュートを何回もやるとさすがに疲れるな。っっって黒い影がドリブルしてこっちのゴールに激走している？
あれは・・・ンドゥール！！

「ゴーゴーシューーーッ！」

今日転校してきたばかりのンドゥールにゴーゴーシュートを決められた。ンドゥールを先頭にみんなVサインをしながらグランド中を駆け回ってる。
授業終了の鐘が鳴った。
俺は膝をついて崩れ落ちた。