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第十二話 天使たち 3

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 まだ、若干とは謂え人間に怯えては陰キャ道に在って、実瑠の様に引き繰り返ってやや尋常な様に、二十数年の苦悩が俺に有る。

 そんな内に秋葉原での『O.T.A.』で仕入れた、裏実瑠と優花に俺の三人で仕入れたダンプラを、俺に魅せびらかしに来た。

 あの時は二人のビルドスキルや発想力が、余りにもミラクル過ぎて仕舞ったせいか、俺のダンプラはかなり見劣りしていた。

 だからと謂って何だと云う事も無いし、俺のズリーダムダンダム弐式だって、素組みでそれなりでも圧倒されて仕舞った。

 裏実瑠の『オニューダンダム』も、優花の『ダブルオーィエダンダムセヴォンソードH』も、創り込むのに苦労もある。

 鬼マスキングやカラーリングスプレーに、ペン入れや切り込みやらギミック構築など、あらゆる手と発想を総動員したのか。

 あの日の夜は寝静まった時分に、動画編集やアップロードを済まして、疲れた同世代同士でフワフワと甘く華奢に絡まり合ったか。

 俺には想像でしか無いから分からんが、翌日の夕食時に実瑠と優花の様子が花咲いた様に見えて、俺は勝手に呑み込んでいた。

 それから週末には真胡都の泊まり込みに合わせて、何故か俺の部屋で深夜の飲み会が、奈津美さんと真胡都と紫英流て行う。

 その際に一度だけ開始四周目のハイボールの回で、ガブ呑みして体調を崩して仕舞ったが、平和にして紫英流の献身に守られた。

 あれ以来ハイボールだけは極端に控えて、折角のツマミ料理を無駄にしない覚悟だったが、薄めるか量の管理で今は有意義だ。

 偶に呑む本格ビールは旨く料理も充実、焼酎や日本酒にワインやチューハイも、それに合わせたツマミ料理がキセキ過ぎる。

 他人から看れば極端なだけかも知れないが、資産力もスキルも何ひとつ無い、そんな俺は分身の様な天使や女神に活かされる。

 『活かして戴いている』の方が適切だろうか、恐ろしいくらいに何もかもが充実していて、また何か恨まれはしないだろうか。




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