悪役令嬢の兄になりました。妹を更生させたら攻略対象者に迫られています。

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　今日待望の兄弟が生まれるんだ。

　僕の名前はルーチェだよ。

　三歳になりました。

　僕のお家は貴族で、公爵家だからいっぱいいっぱいお勉強して立派な当主にならないといけないとお父様が言っていたんだけど、僕にはまだ難しくってわからないよ。

　「おぎゃー　おぎゃー　」

　と産声が聞こえた。

　「坊ちゃま、妹君でございますよ」

　「僕にいたんになった」

　「ええ、そうですよ今日からルーチェ様はお兄ちゃんです」

　「やった！！！」

　僕は大喜びで騒いじゃったのがいけなかった。

　階段から落ちてしまったのだ。

　僕が落ちてしまい回りは悲鳴を上げ大騒ぎになってしまった。

　気を失ってしまったがすぐに目を覚ますと頭の中に膨大な量の記憶が流れてくるではないか、三歳の僕の頭では処理しきれない量の記憶が入り込み僕はその後二週間も目を覚まさなかったそうだ。

　目を覚ますと僕は以前の僕ではなかった。

　前世の記憶が戻り、かなりませたガキとなってしまった。

　一人称は僕と言っているが、そのうち俺と変えようと思っているぐらいには変わった。

　前世を思い出したことで分かったのだが、この世界は前世で僕の弟がプレーしていた乙女ゲームに酷似した世界になっており僕の妹は所謂悪役令嬢なのだ。

　そのゲームでは、妹は兄の勉強の邪魔ばかりして両親からも兄からも疎まれる存在になり、婚約した婚約者を平民のヒロインに取られ嫌がらせをして断罪され修道院いきとか、死刑とかと言っていたのをうろ覚えながら思い出したのだが、僕は妹がかわいくって仕方ないのだ。

　勉強の妨げになるからと言ったが、癒しとして妹のお世話をしたいと願い出た。

　前世３０歳で亡くなっっている僕には対して難しい問題ではなかったし、前世は剣道を習っていたのである程度は大丈夫だと思う。

　僕は工夫して妹といる時間を捻出していった。