私の憧れの人は姉の婚約者様

りまり

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 早いもので1か月たちました。

 いやいややっていた仕事も、やっていくうちに慣れるんですね。

 最近は要領よくレオン様を探すことができるようになり、時間短縮できるようになりました。

 「レオン様、先生がお待ちです早くしてください」

 「探すのが早くなったな」

 「毎日探す身にもなってください。こんちくしょですよ」

 「運動不足のサーシャにはいい運動だろ」

 ニヤニヤしながら言うレオン様に何も言えません。

 確かにレオン様を探し歩いているせいか、ここに来た時から比べたら大分痩せました。

 おかげで制服のメイド服が緩くなってしまったくらいです。

   でもブスには変わりないので、少しは見苦しくなくなるならいいのですが(ハアー)

 「来たころから比べたら大分痩せたよな」

 「ありがとうございます。誰かさんのおかげで見苦しくない程度には痩せることができました」

 この頃から、部屋で侍女のお姉さまたちが頼んでもいないのにお茶とお菓子の用意をして待ち構えるようになったので、勉強の場所を変え勉強しているのだ。

 それは他の侍女たちも知らないことだ。

 勉強が終わると、さも今見つけたかのように装いながら、他愛ない話をしながら部屋に戻るという算段になっているのだ。

 部屋に行くと毎度のごとくお茶とお菓子を用意して待っていた侍女のお姉さまにレオン様を奪われ、私は洗濯場に行くと、私のノルマ以上の仕事があったのだ。

 文句言っても仕方ないので、私は黙々と洗濯をしていったのです。

 レオン様が見つけられるようになり、早く洗濯に取り掛かれるので夕飯をくいっぱぐれると言う心配がなくなり、ほっとしていたのに……この量は夕飯までには間に合わない量だと思った。

 洗濯は好きだ。

 汚れているものを一枚一枚きれいになっていくのだ。

 私のこの醜いこの姿もきれいになればいいなと思ったこともあったが……惨めになるばかりだと思った。

 レオン様が言うように、見苦しくない程度に痩せれたのだそれだけでもよしと思っている。

 すべて洗い終わったのは深夜になってからだった。

 そのまま部屋に戻り眠りに就いたのだ。

 

 


   
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