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嫌な奴ほどよく合う。
顔を見るだけで本当に嫌な気分になる!!!!!
それなのにそれなのになんで毎回顔を合わせるんだ!!!!!!
いい加減うんざりしていた時、さらにうんざりする奴が来たのだ。
「やっと会えた!!!」
そいつは私を見ると抱き着いてきたのだ。
「寂しかったぞ」
「いやいや、なんでここに来てんの!!!!!」
「当たり前だろ、俺の婚約者はおまえだけなんだ」
「あんたにはグレース様がいるでしょ!!!!」
「俺にはセシルだけなんだ」
抱き着き離してくれないその男を、すごい形相で引きはがしてくれたのが弟殿下だった。
「……ありがとうございます……」
「いい、公衆の面前で女性に抱き着くなど言語道断だ」
「セシルは俺の婚約者だ!!!
相思相愛なんだから、お前に言われる筋合いはない!!!!」
私の気持ちは無視されどんどんこの二人は言い合っているのだ。
そんな私を、一緒に来た側近の幼馴染二人に助け出されサロンでお茶をしていた。
私がいないことに気が付いた二人がドタバタ勢いよく廊下を走って来たのだ。
「……うるさいですね……」
「ところでよくここがわかりましたね」
「ああ、苦労しました。
かなりうるさかったですよ。
それで、色々ツテを頼ってようやく見つけたのです」
まさか仕事できる系だったとは思わなかった。
そうだよな、主人が馬鹿だけどこいつら優秀だったんだよな。
ついついそう思ってしまう私はけして悪くないですよね。
二人でぎゃんぎゃんいいやっているので、私たちはゆっくりお茶をしていた。
「彼はこの国の弟殿下ですよね」
「そうだね、嫌われているみたいで毎回睨んでくるのよ」
「……確かセシル嬢に来た釣書に彼の名前があった」
「ところで、なぜ私の釣書の中身しってるんです」
こいつら一体どこまで知ってるんだ。
そう思わずにはいられなかった。
顔を見るだけで本当に嫌な気分になる!!!!!
それなのにそれなのになんで毎回顔を合わせるんだ!!!!!!
いい加減うんざりしていた時、さらにうんざりする奴が来たのだ。
「やっと会えた!!!」
そいつは私を見ると抱き着いてきたのだ。
「寂しかったぞ」
「いやいや、なんでここに来てんの!!!!!」
「当たり前だろ、俺の婚約者はおまえだけなんだ」
「あんたにはグレース様がいるでしょ!!!!」
「俺にはセシルだけなんだ」
抱き着き離してくれないその男を、すごい形相で引きはがしてくれたのが弟殿下だった。
「……ありがとうございます……」
「いい、公衆の面前で女性に抱き着くなど言語道断だ」
「セシルは俺の婚約者だ!!!
相思相愛なんだから、お前に言われる筋合いはない!!!!」
私の気持ちは無視されどんどんこの二人は言い合っているのだ。
そんな私を、一緒に来た側近の幼馴染二人に助け出されサロンでお茶をしていた。
私がいないことに気が付いた二人がドタバタ勢いよく廊下を走って来たのだ。
「……うるさいですね……」
「ところでよくここがわかりましたね」
「ああ、苦労しました。
かなりうるさかったですよ。
それで、色々ツテを頼ってようやく見つけたのです」
まさか仕事できる系だったとは思わなかった。
そうだよな、主人が馬鹿だけどこいつら優秀だったんだよな。
ついついそう思ってしまう私はけして悪くないですよね。
二人でぎゃんぎゃんいいやっているので、私たちはゆっくりお茶をしていた。
「彼はこの国の弟殿下ですよね」
「そうだね、嫌われているみたいで毎回睨んでくるのよ」
「……確かセシル嬢に来た釣書に彼の名前があった」
「ところで、なぜ私の釣書の中身しってるんです」
こいつら一体どこまで知ってるんだ。
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