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二人、また出会う日まで。
デート。
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今日の日を、ドキドキなんて言うより、穏やかな気持ちで迎えた。
何となく、上手く行きそうな気がして、それは必然みたいに。
とてもいい天気の中、お散歩に行くみたいだった。
「急にでごめんね。」
「ううん。」
「ただ…真剣ってことを分かって欲しいんだ。」
「…う…うん、ただいきなり…ご両親に挨拶ってビックリはしたけどね。」
「結婚詐欺とかじゃないから。」
あはは、と笑う。リアが照れながら、笑うと結婚詐欺何てこんな人がしてたら、人を信じられなくなりそうだ。いかにもな、人の良さに、何だか和んでしまった。今は、リアの車の中。乗ったのは初めてじゃないけれど、運転のハンドルさばきにほれぼれしてしまうほど、運転は上手な方だと思う。
リアのお母さんが住んでる、ご実家に遊びに行くこととなった。
家の前に着くと、手を握られ、「安心していいからね。」とニッコリ優しい笑顔で笑う。
途中、ドライブ気分で道の駅でお土産などを買ったり、アイスを食べたりしてると、本来の目的を忘れてしまいそう。車の中で見る景色は綺麗で、胸が高鳴る。
流石に家の前に着くと、ドキドキ、流石に心音が上がる。赤い屋根の大きなおうち。赤いレンガの門をくぐって、「お邪魔します」リアの実家に上がる。靴をそろえる頃に、お母さんが現れた。
「あら、いらっしゃい。」
「今日はお世話になります…。」
優しくて、穏やかそうなリアのお母さん。愛らしい一重と、すらりと背が伸びて結構身長が高く、スタイル抜群なお母さん。顔はモデルさんみたいに可愛くて、
「そりゃ、リアみたいな美形が生まれるわけだ」
「ふふ、ありがとう。」
「あ、口に出してました!?」
「ティアナさんは面白いのねぇ」
リビングに案内されて、ソファに座ると、甘い匂いと共にクッキーが出てきた。
「手作りのクッキーこの日の為に焼いたのよ」
家は広く、温かい。日差しがよく入り、陽だまりのようだった。白いタイル張りの床は綺麗に掃除してあって、ぴかぴかで、白いカーテンと清潔な部屋が、居心地が良かった。それは、リアの部屋を見ていれば分かるけど、きちんとしている。
「クッキー、売ってるのみたいに美味しいです。」
「実は、買ってきたの。」
「そうなんですか!?」
「嘘よ☆」
がくっと拍子抜けするほど、リアのお母さんは面白かった。世間話に花が咲き、きゃっきゃっと盛り上がる。
「ところで、リアとはどこまでいってるの?」
「母さん!!」
「この遠出が、初めての県外です~」
「…」
「あらまぁ。ところで、どちらから告白したの?」
その瞬間、手を強く握られ、リアの方を見ると「俺の方から。ベタぼれなんだ」照れ臭そうに笑う。
「ティアナさん、リアの事よろしくね。この子、ティアナさんの事、本当に大好きだから。」
「はい…すごく伝わって、恥ずかしいぐらいです…」
真っ赤になるのが自分でも分かる。恥ずかしいぐらいに、伝わってくるから。いつでも心配してくれたり。気を遣ってくれたりいい人だと思う。
それなのに、
私の心の中には、別の人が棲んでるとは、
言えなかった。
「また来てね。今日は楽しかったわ。」
「またお邪魔します。私も楽しかったです」
笑顔を作って、私は喉の奥がもやもやとしていて、他の事を考えていた。
家を後にして、車に乗っていると、リアが毛布を掛けてくれた。
「今日楽しかった?」
「うん、楽しかったよ」
「母さんがね、もうお嫁にきちゃいなさいよとか言ってるけど、気にしないでいいからね」
「~!!」気が早くて、くすくすと笑ってしまう。まだ付き合いたてなのに、そこまで考えるほど、気に入って貰えたのは嬉しい。「―」リアの声が子守唄みたいに、帰路の間で、車の振動が益々私を眠くさせる。うとうとしながら、リアが気を利かせて寝かせてくれたらしく、殆ど帰路の間の事は覚えていない。
「今日はありがとう。」
「私こそ…。」
唇が近づき、二度目のキスをした。なのに、私は罪悪感でいっぱいで、あまりドキドキしなかった。レアだったら、どんな風にキスするんだろう、そんなことを考えてしまった。頭を撫でられ。おやすみと去っていく。真剣なのが分かる度、私は一度目のキスより、罪悪感が増えて行った。
何となく、上手く行きそうな気がして、それは必然みたいに。
とてもいい天気の中、お散歩に行くみたいだった。
「急にでごめんね。」
「ううん。」
「ただ…真剣ってことを分かって欲しいんだ。」
「…う…うん、ただいきなり…ご両親に挨拶ってビックリはしたけどね。」
「結婚詐欺とかじゃないから。」
あはは、と笑う。リアが照れながら、笑うと結婚詐欺何てこんな人がしてたら、人を信じられなくなりそうだ。いかにもな、人の良さに、何だか和んでしまった。今は、リアの車の中。乗ったのは初めてじゃないけれど、運転のハンドルさばきにほれぼれしてしまうほど、運転は上手な方だと思う。
リアのお母さんが住んでる、ご実家に遊びに行くこととなった。
家の前に着くと、手を握られ、「安心していいからね。」とニッコリ優しい笑顔で笑う。
途中、ドライブ気分で道の駅でお土産などを買ったり、アイスを食べたりしてると、本来の目的を忘れてしまいそう。車の中で見る景色は綺麗で、胸が高鳴る。
流石に家の前に着くと、ドキドキ、流石に心音が上がる。赤い屋根の大きなおうち。赤いレンガの門をくぐって、「お邪魔します」リアの実家に上がる。靴をそろえる頃に、お母さんが現れた。
「あら、いらっしゃい。」
「今日はお世話になります…。」
優しくて、穏やかそうなリアのお母さん。愛らしい一重と、すらりと背が伸びて結構身長が高く、スタイル抜群なお母さん。顔はモデルさんみたいに可愛くて、
「そりゃ、リアみたいな美形が生まれるわけだ」
「ふふ、ありがとう。」
「あ、口に出してました!?」
「ティアナさんは面白いのねぇ」
リビングに案内されて、ソファに座ると、甘い匂いと共にクッキーが出てきた。
「手作りのクッキーこの日の為に焼いたのよ」
家は広く、温かい。日差しがよく入り、陽だまりのようだった。白いタイル張りの床は綺麗に掃除してあって、ぴかぴかで、白いカーテンと清潔な部屋が、居心地が良かった。それは、リアの部屋を見ていれば分かるけど、きちんとしている。
「クッキー、売ってるのみたいに美味しいです。」
「実は、買ってきたの。」
「そうなんですか!?」
「嘘よ☆」
がくっと拍子抜けするほど、リアのお母さんは面白かった。世間話に花が咲き、きゃっきゃっと盛り上がる。
「ところで、リアとはどこまでいってるの?」
「母さん!!」
「この遠出が、初めての県外です~」
「…」
「あらまぁ。ところで、どちらから告白したの?」
その瞬間、手を強く握られ、リアの方を見ると「俺の方から。ベタぼれなんだ」照れ臭そうに笑う。
「ティアナさん、リアの事よろしくね。この子、ティアナさんの事、本当に大好きだから。」
「はい…すごく伝わって、恥ずかしいぐらいです…」
真っ赤になるのが自分でも分かる。恥ずかしいぐらいに、伝わってくるから。いつでも心配してくれたり。気を遣ってくれたりいい人だと思う。
それなのに、
私の心の中には、別の人が棲んでるとは、
言えなかった。
「また来てね。今日は楽しかったわ。」
「またお邪魔します。私も楽しかったです」
笑顔を作って、私は喉の奥がもやもやとしていて、他の事を考えていた。
家を後にして、車に乗っていると、リアが毛布を掛けてくれた。
「今日楽しかった?」
「うん、楽しかったよ」
「母さんがね、もうお嫁にきちゃいなさいよとか言ってるけど、気にしないでいいからね」
「~!!」気が早くて、くすくすと笑ってしまう。まだ付き合いたてなのに、そこまで考えるほど、気に入って貰えたのは嬉しい。「―」リアの声が子守唄みたいに、帰路の間で、車の振動が益々私を眠くさせる。うとうとしながら、リアが気を利かせて寝かせてくれたらしく、殆ど帰路の間の事は覚えていない。
「今日はありがとう。」
「私こそ…。」
唇が近づき、二度目のキスをした。なのに、私は罪悪感でいっぱいで、あまりドキドキしなかった。レアだったら、どんな風にキスするんだろう、そんなことを考えてしまった。頭を撫でられ。おやすみと去っていく。真剣なのが分かる度、私は一度目のキスより、罪悪感が増えて行った。
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