幸せが終わるとき。(完結)

紫苑

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WEBサイト版別バージョン編

勢いと言う名の。

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ん???

目の前に居る人物に、驚いて声が出ない。

「な…」

「ティアナ、ドジなの変わらないんだな。
あれ、テキーラだぞ。」

そういえば私は結構酒豪な方なのだけれども、頭がぼんやりしている。
これは、夢…???でも、ハッキリ目も冴えているし、感覚も鈍っていない。

「ここまで運んでくれたの…??」
「あー、重かった。」
「…むぅ」
「嘘嘘軽かったよ」

わだかまりが嘘みたいに、昔の私とレアみたいな会話に何だか…

「何で泣いてるんだ?」

それで初めて泣いていることに気が付く。
雫が滴り落ちて止まらない。

「うぇっ…ひっく…ぅ…?」
ぎゅうっと引き寄せて、耳元で「大丈夫か?」と囁いて「ひぁ!」変な声が出てしまう。
「メシアに…振られちゃった…」
「そうか」
それ以上何も聞かずに、
ただ優しく抱きしめてくれた。
「君」と言う牽制もハードルも越えて、私はやっぱりレアに抱きしめて貰いたかった。
暫く泣いていたけれど、

「うわぁああ~ん!!!メシアの馬鹿!バカぁああ…」

そんな私をレアがどう思って何を考えていたのか、わからないけれど。
レアが離すことはなかった。段々ドキドキが止まらなくなり、「ごめ…離していいよ」と離れようとした。許せなかったクレハさんのこととかどうでもよくなり、それでも力強く抱きしめるものだから、恥ずかしくて恥ずかしくって、元彼メシアのことを話すのが申し訳なくなってきた。

「い、いいの…??美憂さんは…??こんなことしたら怒られるよ…浮気…だよ」

ぴしゃりとその瞬間、ドアが開いて、誰かが入ってくる。

「れ、レア…」

レアは振り返らず、相変わらず腕から離れてくれない。

「美憂、ごめん、俺、この子が本命だから、別れて」
「はぁ!??ふざけんな、バカやろー!!
セフレだったの!???」
「…ごめん」

バン!!

「あんたなんかこっちから願い下げよ!!」

テーブルぐらいの重さのを思い切り、レアの背中と頭に当てた音が聞こえる。
怒って出ていく声と仕草は間違いなく美憂さん。「いてぇ…」と自業自得なのを笑おうか悩んでしまう。
大変なことをしてしまった…と冷や汗をかきつつも、いい加減この態勢で居て…色々と大丈夫かどうか気になってきた。男女が二人、自分の寝室で…何だかかぁああと顔が赤くなったのが分かった。

「ねぇ、ティアナ?いいよね…??」
「ひぁ!え??なななな何が??」

耳をぺろりと舐められ、甘い声で攻められる。
気が付くと、スカートから覗く太ももからそっと指を這わせて来始め、息が荒いものに変わっていく。

「ぇえええ、ちょちょちょちょっと…!?ひぁあっ…」

スカートを抑えて、更にその手が行かないようにぎゅーっと手で制す。

「だ…だって、私振られたばっかりで、旅行で傷心で」
「…可愛い。」

クスと笑うと、レアは優しく唇を奪ってしまう。
口元に滑らせていたイチゴの香りがするグロスを「いい匂いだね」と美味しそうに舐める様が色っぽくて何か見惚れて、その隙に素早くショーツの中に浸食を許してしまう。

「んぅっ…!やぁ…やめ…」

身体が寂しがってるので断れないことも知ってた。
だから、必死に抵抗してしまう。慣れた指先で、私の谷の中に指が入ってきた瞬間、恥ずかしくて死にそうだった。

「ひぁや!レア…お願い辞めて…だって、Hする相手何て沢山居るんでしょう??」
「ティアナがさせてくれたら、誰ともしない…」
「ほんと…??」

その瞬間、指が奥底まで沈んでいく。うる目になってるのも分かってるし、声がどうしても聴いたことのない自分の声に代わって行ってしまう。でも、嫌だと言う気持ちと、レアならいいと言う気持ちを見透かされてるような気がして余計に今なら引き返せるはず!と言う気持ちが勝る。
「やぁ!!いやっ…ダメ…めぇ…」
「ティアナ、舐めていい??」
「ふぇ??!」

片方でショーツを指先で脱がされながら、レアがぴちゃと耳を噛んで吸って舐めていく。

その片方の手で胸を揉まれて、乳首を挟まれる。

「ぁっ…んぅ…ぁああっ…ダメ…」
「ティアナは強情だね、あんまり強情だとそのまましちゃうよ??」

とすと、布団に押し倒され、軽めのキスを繰り返しながら、水音をわざと響かせて羞恥を煽られる。
ピンクのブラウスをボタンをぷちぷちと外され、そっと手を入れられ、揉まれてく。
片方の手は下を愛しながら、それでも、指が進まないようにぎゅっと太ももを閉じる。

「ティアナ…
本当に嫌がってるように見えないんだよなぁ」

くすくすと口元で笑うレアを見て体中の力が抜けてくる。
目だけは獣の目をしながら、手先で果敢に攻められ、その頭が胸の突起に顔をうずめる。
「ティアナ、初めてなんだね、この胸を舐めたのは俺だけ??」
「ひぁあっ…!やめ…辞めて…」
「ねぇ、俺だけだよね??」

こくんと照れて頷くと、胸の突起を舐められるような感覚で痺れる。
流石にもう抵抗する気を無くして、レアだったら…と覚悟を決めた。
それが分かったのか笑顔で、足を大きく開かせた。

「恥ずかしい…やぁあ…優しく…」
「綺麗だね、もっと見せてよ…」

その谷の合間にキスを落としながら、指を引き抜き、音を立てながら舐めとる。

「ひあ…やっぱり辞めよう…ね??」

じっと見上げて、おねだりをした。さっきまで決意を固めたはずなのに傾く、こんな気持ちでしてはいけない。でも、レアは固まったので、良かった…とホッとしたのもつかの間だった。

「ごめ…俺、欲情しちゃった…もう辞められない。ごめん…」
「…え??な、何でぇ…辞めよう??ダメなの…??」
「!?何で???やだ、やだよぉお」

泣きそうになったのが逆効果なのか、シャツとスカートを一気に脱がすと、下着の中に手を入れて、身体中を愛撫と口先で甘く溶かしていく。

「ひぁ…んぅうう…気持ち…ぃい…やぁあ…恥ずかしいよぉ…こんな声…出ちゃうの…」
「気持ちいいの??何してほしい…」
「やぁあ…そういうのが恥ずかしいの…」

顔が火照って、体中がじんじんして、頭ごと犯される。
ブラジャー一枚になりながらも、とろとろに解けていく中身。
後一枚の聖域が、レアがホックを外してじぃっと見つめる。

「や…私胸ないし…美憂さんみたいにうまくもないし…初めて…だし、見ないでぇえ」
「すごく綺麗だよ。もう…限界。」

レアは自分の着物の下の下着を下して、覆いかぶさって、ゆっくりとゴムをつけ始める。
そうして、それが終わると少しずつ中に射れ始めた。
くちゅ、くちゅくちゅと、動かすたびにする音が卑猥エッチで、思ったよりも痛くないのが表情から伝わったのか、レアが「腰動かして…」と耳元で囁くと、私は腰を下手ながら少しずつ動かしていく。
段々レアが動かす度にピリと痛むけれど、早く終わらないかなぁと、もっと…と思う私が淫らで嫌だと思った。

「…はっ…ぁあっ…ティアナの中、すごく気持ちぃい…」
「ぇ??レア…」
「分かってるよ…大丈夫」

腰の動きが激しくなって、初めての衝撃に、頭がはじけそうだった。
「ひぁああっ!!ダメぇ…!!やぁぁんっ…!!」
「はっ…あぁぅ…ひっ…ふぅう…!!」
気持ち良くて溶けたチョコレートを混ぜるみたいに。
重なり合い得られる快楽は何だか幸せだと思った。


「ごめ…でも、俺、もうティアナと出来ればもう他はいいやぁ」
ふにゃりと微睡んでレアはそのまま寝てしまう。
「レア…もう浮気しないでね。」
中が熱い。でも、私もすごく眠くなってきた…なぁ。
他の女の子としてきたことを責めてもしょうがないのに。
避妊してくれたことで特別なのかななんて己惚れてしまうの早計?
それでも愛しくて唇を私から奪ってしまうの。

「…お目覚めですか??」
朝声を掛けられ、起きると、その目の前に居た人物は―…。
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