3 / 9
【全年齢】真夏の悪夢の二者択一
真夏の悪夢の二者択一
しおりを挟む空の上には大地を偉そうに見おろす入道雲がふんぞりかえっている。セミは短い生涯の伴侶を求めて力いっぱい叫び声をあげている。
待ちに待った夏休み。一年間の中で一番楽しみな季節だ。
特に今回の夏休みは、高校入学最初の夏休み。
バイトでがっつり金貯めてバイクでも買おうか。それとも、海にでもナンパに行って可愛い彼女をゲットしようか。毎日、野郎仲間と一緒にバカ騒ぎするのも楽しそうだ。
やりたいことはたくさんある。
なのに……。
なんで! 補習になんか!
なってるんだ俺はーーーーーーーー!!
しかも補習受けてるの俺一人だけってどういうことだよ!?
……そんな心のシャウトを実際に口にするわけにはいかない。
補習の講師は厳格で堅物と評判の現国の米山だ。そんなことをしたら、本当に教室から追い出されるかもしれない。
結果、補習を受けられずに赤点継続留年グッバイなんて可能性もあるかもしれない。
留年は嫌だ。留年だけは嫌だ。
同級生が先輩にジョブチェンジするのは嫌だ。新たな同級生たちも、きっと俺の事を腫れ物に触るみたいに、微妙に気まずい感じで接してくるに違いない。
でもね、それ、キミたちだけじゃなくて俺も非常に気まずいからね?
せめて普通に接してくれ。気を使われるたびに、胃がキリキリするからね?
気まずすぎて登校拒否。高校中退。さあどうしよう?
……どうしようもクソもない。俺の未来に大いなる不安がのしかかるだけだ。
「高橋どうした? そわそわしてないでマジメに補習に集中しろ」
「はっ……! す、すみません」
いけないいけない。意識が完全に留年後の世界にトリップしてた。
今の妄想を現実のものにしないためにも、マジメに補習を受けるのが最善だ。
でも……なにこれなに書いてあるの?
これって日本語だよな? 日本語なんだよな?
日本語なのに……なんで俺には意味が理解できないのだろう??
わかってる。ああ、わかってるさ。
授業=昼寝の時間
のツケがきたってことぐらいは!!
いや、マジ、ほんとにどうしよ……。
米山は俺の様子をねぶるようにじぃっと見ている。
俺が頭を抱えてるのがそんなに面白いのか?
……いや……それとも……まさか、あの噂は……本当、なのか……?
厳格な米山に流れるひとつの噂。
それは、米山がホモだということだ。
米山の補習を受けた留年寸前の生徒は、ケツを差し出すことでお目こぼしを受けている、らしい。
証拠として、マンツーマン補習男子は、補習から数日間ケツを押さえてギクシャクとすごしているとかなんとか。
ただの噂だと思ってた。アホくせえと気にもしてなかった。
でも、あの目を見ると、噂は本当だったんじゃないかって気になってくる。
……これはむしろチャンスか?
俺の頭をフル動員しても、留年という現実は押し返せそうにない。それくらい勉強が理解できない。このままじゃ、かなりの確率で、もう一度一年生になるだろう。
それを、たった一晩ケツを差し出すだけで、ラッキールートに突入できるのだ。
留年と、一夜限りのケツ。
どっちか選ぶなら……。
「……先生、ちょっといいですか?」
「ん? なんだ?」
米山は、獲物を狙う蛇のような顔で、俺の言葉に反応した。
END
0
あなたにおすすめの小説
壁乳
リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。
最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。
じれじれラブコメディー。
4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。
(挿絵byリリーブルー)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる