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俺の口吸い彼女の甘噛み
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「ほら、最後の仕上げにカラコンつけさせて」
と静華は俺に指示し、眼球にレンズを装着させると今度は俺に「立ち上がれ」と命令する。
(うわぁ……コンタクトなんて初めてだから違和感ありまくりなんだが……)
意外な形でコンタクトデビューしてしまった複雑な気持ちを抑えていたら、椅子の背にずっとかけられていたマントを着けられ、手袋や靴下まで着けろと手渡された。
なんか徹底されているというか、顎から下がほぼ肌を出していないと改めて自分の格好を目に見える範囲で確認していると、静華が「さっきの話の続きだけど」と頸を触ってきた時に言い放った話題に再び触れてきた。
「そういえばさっきお前なんか変な事言ってたよな?
俺の性癖黙ってる件がどうのって……」
隣の部屋で夏実が待機していると聞いていたから、今まで何度も声を荒げようとしたのを我慢していた俺だったが、静華から出てきた「俺の性癖」で、一層自分の声を小さくしてその件を詳しく聞いてみる。
静華もなんだか言いにくそうに目線を下に落としたり後頭部を掻く仕草をしたりしながら
「私は一度もバラしてないよ? ……だけど、なつこちゃんなんか気付いてるっぽい。『エッチの最中に鎖骨触ろうとすると手を掴んで触らせまいとしてくる』とか『エッチしながら首に抱きついてキスしたいのにそういうタイミングに限って激しく腰動かしてきて出来なくなっちゃう』とか、色々と愚痴を聞いてあげてるのよ私は」
夏実から聞いたらしいその詳細を俺に話してくれた。
「!!」
(夏実!! 俺とのアレコレを静華にバラさないでくれよ!!!!)
ストレート過ぎる内容に俺は恥ずかしい通り越して爆発してしまいたいくらいの気持ちになった。
「なんちゅう話してんだよ恥ずかしい……」
「なつこちゃんが言ったんだからね! 私はただ、思い悩んでいそうななつこちゃんの相談に乗ってあげようと思って話聞こうとしただけで……」
俺は静華の話に改めて「マジか」と軽いショックを受けた。
最近の女子高生の会話は明け透けだと以前から感じている。夏実もやはりその例に漏れないのだが、夏実の弱点は「恋愛に関してアホの子だ」という点だった筈だ。
『それなのに俺との行為の内容を静華に話してしまうとは……)
ほんの一部の内容だったにしろ俺としてはショックであるのは間違いない。
「それで? 静華はなんて返事したんだ?」
「『当時は高校生同士だったしHに関しては私もみなとっちとノーマルプレイしかしてないし、キスに至ってはしてない』って言うしかないでしょ。前戯にみなとっちが首筋や足首舐めろって求めてた話なんて正直に話せるわけないし」
正常な判断といえる静華の対応にありがたいと思いつつ、同時に「これは確かにヤバい」と危機感を持った。
忘れかけていた自分の性癖を現在の夏実にわざわざ伝え実行してもらうほどの事じゃないし、出来れば知らせないままでいられたら良いと思っていた。
「そうか……夏実にバレつつあるのか」
「なつこちゃんとセックスするようになって3ヶ月半くらいだっけ?
みなとっちからしてみたら相当我慢してるほうなんじゃないの? 高校生の頃は経験する前から他校の女の子に『首を舐めろキスマークつけろ』や『足首には特別濃いキスマークつけろ』って相手に求めまくっていたみなとっちだったのに、今や3ヶ月半もなつこちゃんにやらせないだなんて」
「うっ……」
「っていうか、我慢の期間は3ヶ月どころの話じゃないんだよね? 大学生から? あー、社会人になった辺りから?」
「……就活してた辺りから…………」
「って事は8年以上??! よく我慢出来てるよね?」
「そりゃあまぁ……その頃から夏実1人だけを想おうと思ったっていうか……勿論、秘めたままの恋にするつもりだったし」
「そうまでしてなつこちゃんに嫌われたくないって意味よね。いやぁ~マジで信じらんないんだけど」
「……」
「とにかくそういう事だから。性癖をなつこちゃんに暴露するのかしないのかはみなとっちの勝手だけど、可愛いなつこちゃんを不安がらせたり不審がられるような態度や行動は取らないでよね!」
「それは本当にすまない」
「謝るのは私にじゃなくてなつこちゃんにして。私はなつこちゃんの友達として心配してるだけなんだから」
「いや、それでも静華には申し訳ない事してるだろ……本当にごめんっていうか、教えてくれてありがとう」
手袋も靴下も身につけて謝る俺を見て、静華は少し照れ臭そうな表情を浮かべ部屋のドアノブに手をかける。
「……なつこちゃんに『準備が出来た』って言ってくる」
そして俺にそう言い残して先に廊下へ出て行ってしまった。
「性癖……かぁ」
俺も部屋の中で待機しながら先程の話題から最近の夏実とのイチャイチャを思い返してみた。
夏実とエッチするようになって3ヶ月半。
言われてみればお互い気持ちに余裕が出来てきてるっていうか、やった事のない体位に挑戦してみたり前戯の内容も濃厚になってきた感覚はあるし、何より夏実が以前より積極的に触れてくれるようになってきた。
夏実のそういう大人な変化はとても嬉しいし余計に可愛いって感じるし、めちゃくちゃ興奮する。
だがドン引きされたら怖い気持ちがどうしてもあり、夏実が俺の首や鎖骨や足首を触ろうとしたり口付けて舐めようとしたりしてくる件については静華の指摘通りの反応を俺はつい取ってしまっていた。
「恥ずかしい……」
自分の口を手で押さえ、溜め息と共にその言葉を漏らしていると「リビングの方に来い」という静華の声が聞こえてその通りに俺はリビングへと移動する。
と静華は俺に指示し、眼球にレンズを装着させると今度は俺に「立ち上がれ」と命令する。
(うわぁ……コンタクトなんて初めてだから違和感ありまくりなんだが……)
意外な形でコンタクトデビューしてしまった複雑な気持ちを抑えていたら、椅子の背にずっとかけられていたマントを着けられ、手袋や靴下まで着けろと手渡された。
なんか徹底されているというか、顎から下がほぼ肌を出していないと改めて自分の格好を目に見える範囲で確認していると、静華が「さっきの話の続きだけど」と頸を触ってきた時に言い放った話題に再び触れてきた。
「そういえばさっきお前なんか変な事言ってたよな?
俺の性癖黙ってる件がどうのって……」
隣の部屋で夏実が待機していると聞いていたから、今まで何度も声を荒げようとしたのを我慢していた俺だったが、静華から出てきた「俺の性癖」で、一層自分の声を小さくしてその件を詳しく聞いてみる。
静華もなんだか言いにくそうに目線を下に落としたり後頭部を掻く仕草をしたりしながら
「私は一度もバラしてないよ? ……だけど、なつこちゃんなんか気付いてるっぽい。『エッチの最中に鎖骨触ろうとすると手を掴んで触らせまいとしてくる』とか『エッチしながら首に抱きついてキスしたいのにそういうタイミングに限って激しく腰動かしてきて出来なくなっちゃう』とか、色々と愚痴を聞いてあげてるのよ私は」
夏実から聞いたらしいその詳細を俺に話してくれた。
「!!」
(夏実!! 俺とのアレコレを静華にバラさないでくれよ!!!!)
ストレート過ぎる内容に俺は恥ずかしい通り越して爆発してしまいたいくらいの気持ちになった。
「なんちゅう話してんだよ恥ずかしい……」
「なつこちゃんが言ったんだからね! 私はただ、思い悩んでいそうななつこちゃんの相談に乗ってあげようと思って話聞こうとしただけで……」
俺は静華の話に改めて「マジか」と軽いショックを受けた。
最近の女子高生の会話は明け透けだと以前から感じている。夏実もやはりその例に漏れないのだが、夏実の弱点は「恋愛に関してアホの子だ」という点だった筈だ。
『それなのに俺との行為の内容を静華に話してしまうとは……)
ほんの一部の内容だったにしろ俺としてはショックであるのは間違いない。
「それで? 静華はなんて返事したんだ?」
「『当時は高校生同士だったしHに関しては私もみなとっちとノーマルプレイしかしてないし、キスに至ってはしてない』って言うしかないでしょ。前戯にみなとっちが首筋や足首舐めろって求めてた話なんて正直に話せるわけないし」
正常な判断といえる静華の対応にありがたいと思いつつ、同時に「これは確かにヤバい」と危機感を持った。
忘れかけていた自分の性癖を現在の夏実にわざわざ伝え実行してもらうほどの事じゃないし、出来れば知らせないままでいられたら良いと思っていた。
「そうか……夏実にバレつつあるのか」
「なつこちゃんとセックスするようになって3ヶ月半くらいだっけ?
みなとっちからしてみたら相当我慢してるほうなんじゃないの? 高校生の頃は経験する前から他校の女の子に『首を舐めろキスマークつけろ』や『足首には特別濃いキスマークつけろ』って相手に求めまくっていたみなとっちだったのに、今や3ヶ月半もなつこちゃんにやらせないだなんて」
「うっ……」
「っていうか、我慢の期間は3ヶ月どころの話じゃないんだよね? 大学生から? あー、社会人になった辺りから?」
「……就活してた辺りから…………」
「って事は8年以上??! よく我慢出来てるよね?」
「そりゃあまぁ……その頃から夏実1人だけを想おうと思ったっていうか……勿論、秘めたままの恋にするつもりだったし」
「そうまでしてなつこちゃんに嫌われたくないって意味よね。いやぁ~マジで信じらんないんだけど」
「……」
「とにかくそういう事だから。性癖をなつこちゃんに暴露するのかしないのかはみなとっちの勝手だけど、可愛いなつこちゃんを不安がらせたり不審がられるような態度や行動は取らないでよね!」
「それは本当にすまない」
「謝るのは私にじゃなくてなつこちゃんにして。私はなつこちゃんの友達として心配してるだけなんだから」
「いや、それでも静華には申し訳ない事してるだろ……本当にごめんっていうか、教えてくれてありがとう」
手袋も靴下も身につけて謝る俺を見て、静華は少し照れ臭そうな表情を浮かべ部屋のドアノブに手をかける。
「……なつこちゃんに『準備が出来た』って言ってくる」
そして俺にそう言い残して先に廊下へ出て行ってしまった。
「性癖……かぁ」
俺も部屋の中で待機しながら先程の話題から最近の夏実とのイチャイチャを思い返してみた。
夏実とエッチするようになって3ヶ月半。
言われてみればお互い気持ちに余裕が出来てきてるっていうか、やった事のない体位に挑戦してみたり前戯の内容も濃厚になってきた感覚はあるし、何より夏実が以前より積極的に触れてくれるようになってきた。
夏実のそういう大人な変化はとても嬉しいし余計に可愛いって感じるし、めちゃくちゃ興奮する。
だがドン引きされたら怖い気持ちがどうしてもあり、夏実が俺の首や鎖骨や足首を触ろうとしたり口付けて舐めようとしたりしてくる件については静華の指摘通りの反応を俺はつい取ってしまっていた。
「恥ずかしい……」
自分の口を手で押さえ、溜め息と共にその言葉を漏らしていると「リビングの方に来い」という静華の声が聞こえてその通りに俺はリビングへと移動する。
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