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Chapter3:ビデオ通話
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しおりを挟む「ああぁぁぁ…………好きぃ…………」
ビデオ通話が終わって1時間以上経っても私の体はポカポカしていた。
「好きが止まんない……どうしよう」
もちろんポカポカの理由はあおくんの優しさ温かさに触れたから。
「直接会ってないのに。スマホ越しに顔を合わせただけなのに」
パジャマに着替えてベッドに突っ伏した今も私の心臓はドキドキと大きく鼓動していて……
「本当は私も『あおくんかっこいい』っていっぱい言いたかったよぅ…………」
あおくんが私に言ってくれた「可愛い」のお返しが出来なかった事を今更ながら悔やんだ。
「次のビデオ通話の時にはちゃんと言おう……」
あおくんは今回のビデオ通話を「幸せだ」と言ってくれたし「またしたい」と言っていた。
もちろん私も同じ気持ちでいて、またビデオ通話をやってあおくんと幸せを共有したいと思っている。
「またしたいなぁ……次はいつ出来るかなぁ……」
私も忙しいけど、あおくんも忙しい。
メッセージやり取りをちょこっと交わすくらいなら毎日でも出来るだろうけど、ビデオ通話となったら明日や明後日というわけにはいかない。
「また、『可愛い』って、あおくんに言われたいなぁ……」
いつ出来るか分からない「次」を信じて…………。
私は胸を高鳴らせながら目を閉じたのだった。
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