上 下
70 / 121
第2章 影太くん前世を知る

影太くんの覚醒

しおりを挟む

「ねぇスゥ、猫の耳はもうできないの? 砂の星で獣人の擬態してたよね?」
「ジュージンのミミ? えっと~……どーやるんだっけ……ん~とぉ……ぐぬぬ…………あ! でたよえーた! ほら見て♡」
 水色の耳がピョコンとスゥの頭の上に生えた。言ってみるもんだ。グッと目頭を押さえて喜びに打ち震える。つまりこれは尻尾も出ると……?
「シッポもできるよ♡」
 浴衣ゆかたをめくって見せた穿いてないお尻に水色の長い尻尾がしゅるんっと出てきた。わ~い♡ 持つべきものは超スペック上位種族の恋人です。これは何とえっちな姿だろう……ロマンがいっぱいの《猫耳スゥちゃん》に生唾をゴクリと飲み込む。あ、写真……これはもう写真に残すやつですね。しゃ……写真……ぐ……ッ
「ウフ♡ あとでコロモにとってもらうね♡」
 う……またコロモをパシるの? とは思うけど、コロモに向けるべき誠実さよりえっちな欲求がまさってしまう。ごめんなさいコロモ。今度何か美味しいものをご馳走します……ッ!

 ここは以前もお世話になったキングサイズのベッドルームだった。アミューズメントな大浴場から浴衣でやって来ました。しかし前と造りがちょっと違っている。トイレ付きのバスルームが設置されていた。今日はスゥの家に泊まるって親には連絡しています。何か……ホテルみたいだ。
 マレさんとのぞみが見ているという一点を除けば申し分のない部屋だった。でもそれも今日はなぜか気にならない。前世上映会のムラムラが羞恥心を上回っているのかな。ついに俺は《恥ずかしい》を克服できたの? 立て続けにイケメン王子のエッチシーンを見たので脳内物質が過剰に出ているだけかもしれない。自分の状態がよくわからないけど、行動に支障がないからとっても快適です。


 ピクピク動く猫耳を眺めている。俺を『食べたい』と言うスゥの気持ちがようやく理解できた。《猫耳スゥちゃん》は非常に美味しそうです。その猫耳に触れたくて後ろ向きにスゥを股に抱え込んで座った。くねくねしてる尻尾が股間とお腹にもぞもぞあたるのが、くすぐったいけど気持ちいいです。
 お風呂上りのいい匂いがする頭の上に水色の耳がにょきっと二つ立っている。指でツンツンとつつくとピピッと震えた。リアルな反応に心が悶える。《擬態》というけどここまでくると本物だ。触れると少し温かい、血が通ってる生きた耳だとわかる。スゥに血が通ってるのかは知らないけども。そして両サイドには人間の可愛い耳もあった。
「よこのミミけす?」
 消せるの……? 普段からあるものを消すこともできるのか。でも……
「このままがいいな」
 どっちの耳も可愛い♡ パクッと猫耳を唇に挟むと毛の生えたキクラゲみたいな感触だった。
「ンン……♡」
 ハムハム甘噛みしたらスゥが悶えてえっちな声を上げた。あれ? 幻灯では無反応でアチェが残念がってたけど……
「アチェにいっぱいイジられて、キモチくなったの……♡ それにひさしぶりで……ン♡ ……ンン……♡」

 たくさん弄ると感じるようになるんですね……ありがとうアチェ。
 ありがとう獣人種。ありがとう《砂の星》。アチェが忌み嫌った《星》だけど、ミョウがマレさんを想って設計した《星》でもある。そして今は俺に素敵な時間をプレゼントしてくれている。すべての存在に感謝します……!
 唇でハムハムしながら弱めに吸ってみた。ピクピクと震える耳がブワッと熱くなる。すごく感じているらしく、スゥの甘い声がたまらない。
「えーた♡ あっ……あっ……えーた♡」
「スゥ、尻尾もよく見せて?」
「ハァ♡ ……ハァ♡ ……うん♡」
 そう言ってスゥは背を向けたまま四つん這いになり、浴衣を捲り上げてお尻をグイッと上げて見せた。そんなすごいポーズになるとは思わなかったので驚いて固まる。す……すごくえっちだ……

 ゆらゆらと空中で揺れる水色の尻尾の先は白い縞模様になっていた。アチェの尻尾の模様が同じだった。ベースがアチェのパーツなんだと思う。そして尻尾の付け根のすぐ下には割れ目があり、双丘の谷の奥に危険な穴があり、白い太腿の間に丸く膨らんだ桃色の陰嚢いんのうが下がっていて、さらにその先には呼吸で揺れるスゥの小さな陰茎が見えた。興奮でかなり硬くなっているみたいだ。しなった状態でゆらゆらしている。生唾を飲み込んだ。

 手を伸ばして尻尾に触れるとビクンとスゥの体が跳ねる。か……感じすぎじゃない? 興奮してるせいなの……?
「エッチのときはビンカンになっちゃうの♡ ふだんはギュッてされなければへーきだよ」
 こちらを向いて説明するスゥに再びゴクリと唾を飲み込む。お尻を上げたえっちなポーズで頬を染めて上気している。思わずキュッと尻尾を握ってしまい、スゥがすごい声を上げた。
「ひゃんっ! ぁひ♡ ……え、え~たぁ……」
「ご、ごめんッ!」

 ハァハァと甘い息を荒く吐き出すスゥの姿もすごいけど、目の前にあるソコを凝視してしまった。今の刺激でお尻の位置が上がり、俺の顔の前には呼吸にヒクヒクと動くピンク色の穴があった。こんなにはっきり見るのは初めてで心臓がバクバクして生唾を飲み込む。こ……ここってこんなにえっちだったの?! スゥはこんなところに指を抜き挿し……
 股間に血液が集中していくのがわかる。そのヒクヒクしている穴に吸い込まれるみたいに、無意識に唇をあてていた。
「え……えーたそこはダメ! あぶないよッ?!」
 スゥが驚いて固まっている。それでも俺は舌で穴の周囲を愛撫して強く吸った。
「あ……あっ♡ ……えーたぁ♡ ……ダメ……ダメぇ♡」
 興奮してきたのかスゥは甘い声を出しはじめる。尻尾を撫でながら夢中で愛撫を続け、陰嚢を揉み、反り返った陰茎に触れる。ビクビクと感じている小ぶりの硬いちんちんを弄り、舌先でお尻の穴のしわを丁寧に舐める。ヒクヒク動く穴をチュッと強く吸って唇を離すと、少し赤くなったそこが唾液に濡れてすごくえっちだった。ここがこんなに可愛いなんて知らなかった……

 えっちな穴に魅入っていたら、指で無心に弄っていたスゥの陰茎の状態にハッとした。しかしその時、揺れる尻尾が俺の顔にブンッと降ってきてすんでに避けて眼鏡が外れそうになる。危な……!!
「えーた!! ごめんね、だいじょーぶッ?!」
 慌てて起き上がったスゥが真っ青になって寄って来て、俺の顔の無事を確かめてくれた。
「だ……大丈夫……」
「よかった……ごめんねえーた。ボクじょーずにシッポうごかせないの……。あぶないからもうひっこめる?」
「……ねぇ、その尻尾ってもしかして、スゥの力の影響受けてなくない?」
 尻尾を優しく掴んで撫でる。今確かに眼鏡にあたった気がした。でもこの眼鏡は特注っぽいからわからない。それでも眼鏡を支えていた鼻が無事なのは気になる。スゥを後ろから抱きかかえていた時も、尻尾は俺の股の間でくねくねさせてたし。

「スゥは尻尾で何かを粉砕した記憶とかある? ジャングルでエッチ中に木を薙ぎ倒したとか」
「えっと……そーいえばないかも……? アチェのしっぽとナカヨシさんもしたよ♡」
 このコントロールの悪さで思い出せる被害は特にないの……? ところで尻尾でナカヨシさんって? えっちな行為だよねそれ……
 俺は利き腕じゃない方の腕を出してスゥの尻尾を巻いてみた。マレさんの領域内だし《器》以外では試しようがなかった。万が一があっても左腕なら別にいいかなと……よくはないけど。
「ちょっと強めに絞れる? 失敗したら……ミョウに治してもらえばいいし」
「でもえーた……」
 ためらうスゥにお願いしてみる。エッチの最中に変な検証をはじめてすいません。でもこれって結構重要なことだと思う。思った通りなら今後何かの役に立つだろうし。俺の腕が千切れた場合ミョウに修復できるのかはわからないけど、リスクに対する不安よりもチャレンジ精神がまさった。
 青い顔でギュッと一瞬力を入れられて、尻尾がほどかれる。俺とスゥは顔を見合わせた。腕には尻尾の形に赤いあとが残ったけど、大した痛みはない。なるほど……


「尻尾の安全性も確かめたし、続きをしよっか」
「うん! きょうはえーた、セッキョクテキだね♡」
 喜ぶスゥが可愛くてギュッと抱き締めてキスをする。検証結果に気をよくしたスゥは、尻尾で俺をパシパシと叩いた。ちょっと痛いです。
「あ、ねぇスゥ……」
 さっき気付いたことを確認したくてスゥに股間の状態を見せてもらった。尻尾の件で俺もスゥもすっかり気分が削がれてしまったけど、スゥのソコはまだ半勃ち状態になっている。そしてその先っぽには……
 ミョウに言われて気になっていた我慢のヤツです。どんな味なのかな。さっき指についたのはすっかり乾いてしまったので、ソコに直接顔を近付けてクンクンと匂いを確かめる。これは何だろう……花の蜜? 濡れた先っぽをペロッと舐めてみた。ほのかに甘い……
「んっ♡ ソレなめたかったの? おいし? えーたきょうはすっごくスケベなのに、ぜんぜんハズカシイってならないね♡」
 そうなんですよね。顔も赤くならないのが不思議。こんなえっちな姿のスゥを平然と、興奮気味に見ていられる。赤面しないおかげでのぼせ状態にもならない。エッチに対して前向きだし、スゥの姿がやたら小さくて可愛いからいろいろしてみたいって思う。お尻の穴もちんちんも可愛くて、思わず食べたくなるなんて……本当にすごくスケベですね俺。

「えっちなえーたもかわい♡ いっぱいたべてね♡」
 浴衣を開いてスゥが俺を誘う。乳首も魅力的だけど、イケメン王子の反り返ったトロトロチンコを思い出してスゥの股間にとどまった。可愛いちんちんの先っぽを指でつつく。
 あらためて見て、このチンコはすごくえっちだなって思う。イケメン王子の立派な陰茎は肌の白さもあって綺麗だったけど、結構リアルな造形だった。しかしBL漫画をベースに設計されたちびスゥのこのちんちんのえっちさはレベルが違う。ファンタジーな色艶形をしている。睾丸のない柔らかい陰嚢は興奮すると桃みたいに色づくし、勃起をしてもほとんどサイズの変わらない陰茎は、つるんとした中太の短い竿で、仮性包茎の亀頭はピンク色の丸いフォルムだった。非常にえっちだ……

「はぁ♡ ……はぁ♡ ……あっ……でちゃうよえーた……ッ! やっ……そんなに吸っちゃダメぇ……ンンッ!!!♡♡♡」
 玉袋を揉みながら口で愛撫を続けて亀頭を強く吸うと、《聖液》が口の中にピュッと飛び込む。浴衣の袖に急いで吐き出して、空中から降ってきたペットボトルを掴んだ。ベッドを降りてバスルームへ向かう。キャップを外してミネラルウォーターで口をすすぎ、トイレに吐き捨てた。やっぱり硬水……
 この差し入れって《聖液》の副作用で起こる脱水症状を防ぐための……天からの優しさですよね。しかし塩分も欲しいなって思うんです。スポーツドリンクのほうがいいなって思います! マグネシウムが多いと割と俺、下すので、より脱水症状になりやすいと言いますか……この前それでかなりつらかったので……おかげでトイレまでは覗かれてないってことがわかったけども……ごにょごにょ……

「きょうのえーた、すごいね♡」
 ベッドに戻るとスゥがニコニコしながら褒めてくれた。嬉しくてチュッチュとキスをする。可愛いのでもう二、三度顔や唇にキスをしてベッドに押し倒した。
「あんっ♡ え~たぁ♡♡」
「スゥをちゃんと見ていられるから、すごくエッチが楽しい♡」
 今日の俺は本当に変だと思う。何やらのゾーンにいる。原因は明らかに前世との一時的な融合のせいだと思うけど、エッチのスキルが増えたとか、そういう感じはまったくないです。羞恥心がどこかに行ってしまっただけでこんなに変わるものなの?

 スゥにまた四つん這いになってもらい、尻尾を弄りながらお尻の穴にキスをする。その行為にスゥが上気しながら艶かしく眉を寄せて黙って俺を見つめた。
「えっと……もしかしてコレ、嫌だった?」
 視線が気になってお尻から顔を離した。
「ううん、きもちい……。でもホントにあぶないから、きをつけてね?」
「じゃあ今日はここでしてもいい?」
「え……いれるのはダメだよ? おちんちんつぶれちゃうよ?!」
 慌てるスゥの尻尾を唇に挟んでハムハムする。芯がピクピクしていた。コレがあれば安全にできるから大丈夫♡
 尻尾に頬擦りする俺を、スゥは首を傾げて見ていた。


「あっ♡ ……イヤ♡ ……おしり、すごいのぉ……えーたダメぇ♡ ……アッ……アッ……え~たぁ♡♡」
「スゥ……かわいい♡」
 甘く喘ぐスゥのお尻の穴を亀頭でグリグリと攻める。閉じたアナルにガンガン擦りあてている俺の陰茎をスゥの尻尾がクルクルと巻いて、それ以上行かないように支えつつ、適度に締めつけて刺激を与えてくれていた。尻尾の作るリングにカリ首が通過する時の刺激がすごい。
 四つん這いのスゥに覆い被さった俺は、スゥの陰茎と乳首を弄って悦ばせている。一度に全部弄るのは難しいけど、ちんちんは緩く握っているだけでマットレスの弾む振動に擦れてくれるし、乳首も脇を支えながら指の間に挟むだけで、激しい動きに力んだ時、キュッと挟まって気持ちいいみたいだった。なので俺の意識はほぼ自分のチンコへの刺激に向けていて、スゥのアナルに猛アタックしている。前方では猫耳が甘い喘ぎとともにピクピク震えて揺れていた。

 今日の俺はすごく冴えている。本物のアナルセックスみたいに思えて気分も高揚した。腰がゾクゾクとなり、狙いを定めてスゥの肛門に強く射精する。熱い精液が飛び出た。
「スゥちゃんッ!!♡♡♡」
「え~たぁ♡ ンンッ!!♡♡♡」
 シナジーの波紋が広がる中で意識が吹っ飛ぶ。あ、スゥに《聖液》の成分変更を……

 この暗転、お決まりなんでしょうか……(バタリ)
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

その声が聞きたい

BL / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:49

特殊スキル「安産」で異世界を渡り歩く方法

BL / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:360

我々ハえいりあんダ!

BL / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:41

AI(人工知能)のお嫁さんになりました

BL / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:9

王子の船旅は多難につき

BL / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:68

Lv1だけど魔王に挑んでいいですか?

BL / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:436

ガチムチ激強人外が一般人間に言いそうなことカルタ

BL / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:32

処理中です...