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 最近毎日のように一緒に過ごしている白珠しらたまちゃんは、僕にとって可愛い弟のような存在だ。
 この特別区に来たばかりという白珠ちゃんには、僕以外にまだ友達がいないみたいだし、ひとりっ子の僕には講習のあとのちょうどいい遊び相手だった。

 小さな白珠ちゃんはとにかく可愛い。
 声や性格も可愛いけど、容姿がとても可愛いと思う。
 僕の知る中で一番かわいい。
 美を司る獣神マーレーニャ様のご加護を賜っているに違いない。
 白珠ちゃんは肌が白くて、きらきらした目は銀色で、ふわふわの柔らかい髪は弱暖季のお空の色で、お人形みたいな子なんだ。
 僕たちの種族とはぜんぜん違う。
 なんかもう、まぶしくて尊い。

 そんな尊い白珠ちゃんを僕は独占している。

「にゃふふ」

 口もとがゆるんで顔がニヤける。
 白珠ちゃんも僕を気に入ってるようで、僕の家にいつも来てくれるし、遊ぶときはだいたい僕の膝の上に乗ってくる。
 僕の体にペタッとくっついて離れない。
 ちょっと重たいけど、尊いから問題ない。

 それから白珠ちゃんはおしゃぶりのクセがあって、僕の指やシッポをよくしゃぶってる。
 気付いたら小さな両手で僕の手はギュッと掴まれてて、どこかの指がしゃぶられてる。
 僕の両手がふさがっているときは、シッポがしゃぶられてる。
 ふやけて指がシワシワになっても、シッポの毛がびっちょり濡れてても、ずっとしゃぶってる。
 僕は美味しいらしい。

 これも問題ない。
 ちっともばっちくない。
 最初はビックリしたけど、白珠ちゃんの小さなお口でチュウチュウされるのが今では快感になっている。
 ほどよい吸引がたまらない。
 僕は幸せだ。

 それから白珠ちゃんは、僕の手をお腹に持っていって、そこにある小さな窪みに触れさせる。
 白珠ちゃんの体がどんなふうになってるのかはわからないけど、お腹に小さな穴があるらしく、白珠ちゃんはそれを『おヘソ』だと言った。
 僕はそこを優しくなでなでしてあげるのだけど、これって大丈夫なのかなって不安になる。

 だって、撫ではじめると白珠ちゃん、「フウ♡」って甘ったるい声を出して顔を赤らめるから。
 それに、アソコがピンとなってるんだよね……
 お股の布が突っ張ってるの。
 その起っきしてるのが僕と同じモノだとしたら、これはちょっと……いけないことかもしれない。

 だけど、手を止めると寂しそうにするから止められない。
 僕も撫でていたいって思ってしまう。
 撫でる指先が温かくなって、白珠ちゃんが気持ちよさそうに僕を見つめると、とっても嬉しい気分になるから。
 白珠ちゃんの綺麗な瞳に僕が映っている。
 この時間が終わらないでほしい。


 これはお父さんにもお母さんにもナイショの話だ。
 なでなでしているのを知られたら、ちょっと恥ずかしい。
 えっちなことかもしれないから。
 だから、二人だけの秘密なんだ。


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