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〜シンデレラガール〜
本当の正義
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夕方のミサを終えてロマノフはいつものように教会のテラス席で紅茶を飲んでいた。
ロマノフがゆったりと寛いでいると使用人が声をかけてきた。
「ロマノフ様」
「ん?……どうした?」
「はい。クリス様がお見えになっています」
「そうか……分かった通してくれ」
「承知しました」
使用人が居なくなり、しばらくしてクリスがテラス席に来た。ロマノフはゆっくりと紅茶の入ったカップをテーブルに置いた。
「やあ、ロマノフ久しぶりだね。体調はどうだい?」
「ああ。ティアラさんの言う通り食生活を変えたら、ほら。この通り絶好調だよ」
「そうか、それは良かったよ」
「それで? 今日はどういう要件なんだい? まさか僕の体調を確認する為、だけに来たわけじゃないだろ?」
クリスはゆっくりとロマノフに近づくと向かい側の席に着いた。
「先日ティアラが襲われてね。犯人を捕まえて口を割らせると主犯は君だということが分かった」
クリスはそう言うと鋭い眼光でロマノフを睨みつけた。
「どうしてティアラを殺害しようとした?」
「彼女がアスペルド教団にとって邪魔だからだよ」
「邪魔だと? 君も彼女に救われた者の一人だろ。なぜ人を救うことが邪魔になるんだ?」
「人を救うことが悪いとは言っていない。彼女の持っている知識が邪魔になるんだよ。彼女はかなり高度な文明の知識を持っている。その知識がアスペルド教団の脅威となる。そう判断した」
「その高度な知識のおかげで何人の人が救われたと思っているんだ! 彼女がこの世界に来たのには意味がある。彼女はこの世界に必要な人だ!」
「だからだよ。彼女は信仰心の大小関係なく人を救ってしまう。それはすごく尊い力だと認めよう。だが、我々にとっては脅威以外何者でもないんだよ」
「悪いがこれ以上話し合っても無意味だね。ロマノフ、君を連行するよ」
「君たちにできるのかい? 外を見て見るんだね」
「なんだと?」
クリスは教会のテラス席から外を見ると、大勢の信者が松明を持って教会の周りに集まっているのが見えた。
「こ……これは? 何だ? ロマノフ、君は何をするつもりだ!」
ロマノフは立ち上がると両手を頭上に大きく広げて、戦争だよ、と言った。
「何を言ってるんだ? 正気か?」
「戦争は半分冗談さ、でもティアラをこの世から排除するのは本気だ。これからこの大群でアークガルド城を包囲して、国王に問いただす」
「問いただす? 何を問うんだ?」
「我々アスペルド教団と戦争するか? ティアラを差し出すか? 国王に問うんだよ。まあ、結果は見えているがね」
「どういうことだ?」
「当たり前だろ、我々と戦争したら多くの民の命が犠牲になる。それよりもティアラ一人の命で和解できるならそっちを選択するに決まっている」
そう言ったロマノフの顔は正気に見えなかった。本当に国王がティアラを差し出すことを拒否したらこの男は戦争をするだろう。クリスはそう確信すると教会を後にした。
事態を収拾するため、あるところを目指して馬車を走らせた。
「間に合ってくれるといいが……」
◇
アークガルド城は騒然となっていた。アスペルド教団の信者たちが大群で城の周りを包囲していた。
この緊急事態をどうするか? 城の重鎮たちが部屋に呼び出され会議を行っていた。その中にはアークガルド王とアルフレッドの姿はもちろんのこと、王宮騎兵団のゴルドンや漆黒のレンとティアラの姿もあった。
会議の主な焦点はティアラを守ってアスペルド教団と戦争をするか、ティアラを教団に差し出して戦争を回避するかの2つの意見に分かれていた。
「おとなしくティアラ殿を教団に引き渡すのです。そうすれば戦争は回避できる」
「しかし、聖女様を軽々しく渡しては民の人心が離れてしまうのではないか?」
「アスペルド教団と戦争になれば多くの民の命が犠牲になるのですぞ!」
このまま議論は平行線で進まないと思ったので私は声を出した。
「もうやめましょう。私はアスペルド教団に行きます」
私はそう言うと部屋から出ていこうとしたが、レンに腕を掴まれた。
「勝手なことはするな」
「良いのよレン。私が犠牲になることで多くの人の命が救えるのなら、私は喜んで裁きをうけるわ」
私はレンの腕を振りほどこうとしたが、レンの手はびくともしなかった。
「離してレン。早くしないと取り返しのつかないことになるわ」
レンと言い争いをしていると、アルフレッドが一喝した。
「やめろ! ティアナ! お前は今、裁きを受けると言ったな」
「だって……」
「うるさい!! お前が何をした!! お前は何か悪いことをしたのか? 病気で死にかけている人々を救っただけだろう! お前のその行動のどこに裁きを受ける必要があるんだ!!」
アルフレッドは私の肩に手を置いた。
「生きてて良いんだよ。ティアナ。君はここで生きていかなきゃダメなんだ。我慢しなくていいんだよ。君の本心を言ってくれーーー!!」
アルフレッドに言われて、いろいろな思い出が頭の中で浮かんできた。気づくと目から涙が溢れていた。
「わ……私は……この世界に来て幸せでした……この世界の人が好きだから……でも……。わ…私……い……生きたい……です。この世界に来て友人もできました。生まれてはじめて恋をして、好きだと言ってもらえた……私……死にたくなんかないです。今度こそ……この世界で幸せになりたい」
私がそう言うとアルフレッドも泣きながらそうそれで良いんだよ、と言った後、振り返ると大声で皆に話した。
「ここに居る者どもよ。よく聞け、確かに教団と戦争になれば多くの民の命が犠牲になるだろう。ティアラを差し出すことがこの国にとって多くの命を救うことになるかも知れない。だがな、正しい行いをした人間を犠牲に築いた国に何の価値がある。正しきことをした人間が裁きを受けなきゃならないような国ならば俺がぶっ壊してやるよ!!」
アルフレッドの言葉で室内は静まり返った。アルフレッドの思いが伝わり涙が止まらなかった。暫くの沈黙の後、それを崩すようにアークガルド王が口を開いた。
「ここに集まったアークガルドの重鎮達よ。アルフレッドの無礼を許してやってくれ。まだ若いので理想論だけで現実が見えていないところもあるかも知れない。だがな、この件に関してだけは儂もアルフレッドと同意見ということを言っておこう。多くの民を救ってくれた少女を差し出すような哀れな国にしたくない。儂はここに住む多くの民の幸せを切に願っている、儂の好きなこの国の民をそのような汚名を背負った国の民にしたくないんじゃ」
アークガルド王はそう言うと皆を見渡して大声で叫んだ。
「アスペルド教団と戦おう!! これは決定事項だ!!」
「「「うぉおおおーーーーー!!!!」」」
一斉にその場にいる全員が雄叫びをを上げた。その時ドアが激しく開いて衛兵が飛び込んできた。
「大変です! アスペルド教団の攻撃で大門が破られそうです」
その報告で部屋に居た一同に激震が走った。全員が戦争が始まると思い少しうろたえていたが、レンは冷静に部屋から出ていこうとした。
部屋から出ていことしているレンをアルフレッドが気づいて声をかけた。
「レン。お前一人で行くのか?」
「ああ、大丈夫だ。」
そう言うとレンは立ち止まって、しばらく考え込んだ後にアークガルド王とアルフレッドの方を向いて話した。
「俺は騎士でありながら忠誠心というものを持ち合わせていない。だが、これだけは言える。あんたら親子が治める国の民で良かったよ。あんたら親子が目指す未来に道がないなら、俺が命がけで道を切り開いてやるよ。どんな障害でも俺が全力で取り除いてやるよ。だから俺に任せとけ!!」
そう言うとレンは一人で大門へ向かった。
ロマノフがゆったりと寛いでいると使用人が声をかけてきた。
「ロマノフ様」
「ん?……どうした?」
「はい。クリス様がお見えになっています」
「そうか……分かった通してくれ」
「承知しました」
使用人が居なくなり、しばらくしてクリスがテラス席に来た。ロマノフはゆっくりと紅茶の入ったカップをテーブルに置いた。
「やあ、ロマノフ久しぶりだね。体調はどうだい?」
「ああ。ティアラさんの言う通り食生活を変えたら、ほら。この通り絶好調だよ」
「そうか、それは良かったよ」
「それで? 今日はどういう要件なんだい? まさか僕の体調を確認する為、だけに来たわけじゃないだろ?」
クリスはゆっくりとロマノフに近づくと向かい側の席に着いた。
「先日ティアラが襲われてね。犯人を捕まえて口を割らせると主犯は君だということが分かった」
クリスはそう言うと鋭い眼光でロマノフを睨みつけた。
「どうしてティアラを殺害しようとした?」
「彼女がアスペルド教団にとって邪魔だからだよ」
「邪魔だと? 君も彼女に救われた者の一人だろ。なぜ人を救うことが邪魔になるんだ?」
「人を救うことが悪いとは言っていない。彼女の持っている知識が邪魔になるんだよ。彼女はかなり高度な文明の知識を持っている。その知識がアスペルド教団の脅威となる。そう判断した」
「その高度な知識のおかげで何人の人が救われたと思っているんだ! 彼女がこの世界に来たのには意味がある。彼女はこの世界に必要な人だ!」
「だからだよ。彼女は信仰心の大小関係なく人を救ってしまう。それはすごく尊い力だと認めよう。だが、我々にとっては脅威以外何者でもないんだよ」
「悪いがこれ以上話し合っても無意味だね。ロマノフ、君を連行するよ」
「君たちにできるのかい? 外を見て見るんだね」
「なんだと?」
クリスは教会のテラス席から外を見ると、大勢の信者が松明を持って教会の周りに集まっているのが見えた。
「こ……これは? 何だ? ロマノフ、君は何をするつもりだ!」
ロマノフは立ち上がると両手を頭上に大きく広げて、戦争だよ、と言った。
「何を言ってるんだ? 正気か?」
「戦争は半分冗談さ、でもティアラをこの世から排除するのは本気だ。これからこの大群でアークガルド城を包囲して、国王に問いただす」
「問いただす? 何を問うんだ?」
「我々アスペルド教団と戦争するか? ティアラを差し出すか? 国王に問うんだよ。まあ、結果は見えているがね」
「どういうことだ?」
「当たり前だろ、我々と戦争したら多くの民の命が犠牲になる。それよりもティアラ一人の命で和解できるならそっちを選択するに決まっている」
そう言ったロマノフの顔は正気に見えなかった。本当に国王がティアラを差し出すことを拒否したらこの男は戦争をするだろう。クリスはそう確信すると教会を後にした。
事態を収拾するため、あるところを目指して馬車を走らせた。
「間に合ってくれるといいが……」
◇
アークガルド城は騒然となっていた。アスペルド教団の信者たちが大群で城の周りを包囲していた。
この緊急事態をどうするか? 城の重鎮たちが部屋に呼び出され会議を行っていた。その中にはアークガルド王とアルフレッドの姿はもちろんのこと、王宮騎兵団のゴルドンや漆黒のレンとティアラの姿もあった。
会議の主な焦点はティアラを守ってアスペルド教団と戦争をするか、ティアラを教団に差し出して戦争を回避するかの2つの意見に分かれていた。
「おとなしくティアラ殿を教団に引き渡すのです。そうすれば戦争は回避できる」
「しかし、聖女様を軽々しく渡しては民の人心が離れてしまうのではないか?」
「アスペルド教団と戦争になれば多くの民の命が犠牲になるのですぞ!」
このまま議論は平行線で進まないと思ったので私は声を出した。
「もうやめましょう。私はアスペルド教団に行きます」
私はそう言うと部屋から出ていこうとしたが、レンに腕を掴まれた。
「勝手なことはするな」
「良いのよレン。私が犠牲になることで多くの人の命が救えるのなら、私は喜んで裁きをうけるわ」
私はレンの腕を振りほどこうとしたが、レンの手はびくともしなかった。
「離してレン。早くしないと取り返しのつかないことになるわ」
レンと言い争いをしていると、アルフレッドが一喝した。
「やめろ! ティアナ! お前は今、裁きを受けると言ったな」
「だって……」
「うるさい!! お前が何をした!! お前は何か悪いことをしたのか? 病気で死にかけている人々を救っただけだろう! お前のその行動のどこに裁きを受ける必要があるんだ!!」
アルフレッドは私の肩に手を置いた。
「生きてて良いんだよ。ティアナ。君はここで生きていかなきゃダメなんだ。我慢しなくていいんだよ。君の本心を言ってくれーーー!!」
アルフレッドに言われて、いろいろな思い出が頭の中で浮かんできた。気づくと目から涙が溢れていた。
「わ……私は……この世界に来て幸せでした……この世界の人が好きだから……でも……。わ…私……い……生きたい……です。この世界に来て友人もできました。生まれてはじめて恋をして、好きだと言ってもらえた……私……死にたくなんかないです。今度こそ……この世界で幸せになりたい」
私がそう言うとアルフレッドも泣きながらそうそれで良いんだよ、と言った後、振り返ると大声で皆に話した。
「ここに居る者どもよ。よく聞け、確かに教団と戦争になれば多くの民の命が犠牲になるだろう。ティアラを差し出すことがこの国にとって多くの命を救うことになるかも知れない。だがな、正しい行いをした人間を犠牲に築いた国に何の価値がある。正しきことをした人間が裁きを受けなきゃならないような国ならば俺がぶっ壊してやるよ!!」
アルフレッドの言葉で室内は静まり返った。アルフレッドの思いが伝わり涙が止まらなかった。暫くの沈黙の後、それを崩すようにアークガルド王が口を開いた。
「ここに集まったアークガルドの重鎮達よ。アルフレッドの無礼を許してやってくれ。まだ若いので理想論だけで現実が見えていないところもあるかも知れない。だがな、この件に関してだけは儂もアルフレッドと同意見ということを言っておこう。多くの民を救ってくれた少女を差し出すような哀れな国にしたくない。儂はここに住む多くの民の幸せを切に願っている、儂の好きなこの国の民をそのような汚名を背負った国の民にしたくないんじゃ」
アークガルド王はそう言うと皆を見渡して大声で叫んだ。
「アスペルド教団と戦おう!! これは決定事項だ!!」
「「「うぉおおおーーーーー!!!!」」」
一斉にその場にいる全員が雄叫びをを上げた。その時ドアが激しく開いて衛兵が飛び込んできた。
「大変です! アスペルド教団の攻撃で大門が破られそうです」
その報告で部屋に居た一同に激震が走った。全員が戦争が始まると思い少しうろたえていたが、レンは冷静に部屋から出ていこうとした。
部屋から出ていことしているレンをアルフレッドが気づいて声をかけた。
「レン。お前一人で行くのか?」
「ああ、大丈夫だ。」
そう言うとレンは立ち止まって、しばらく考え込んだ後にアークガルド王とアルフレッドの方を向いて話した。
「俺は騎士でありながら忠誠心というものを持ち合わせていない。だが、これだけは言える。あんたら親子が治める国の民で良かったよ。あんたら親子が目指す未来に道がないなら、俺が命がけで道を切り開いてやるよ。どんな障害でも俺が全力で取り除いてやるよ。だから俺に任せとけ!!」
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