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お手紙とお友達
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後日、私宛に沙羅様からお手紙が届いた。
お手紙の内容は、この間は
ありがとうございましたという感謝の言葉と ごめんなさいという謝罪の
言葉が書かれていた。
そして、最後にまたお会いしたいと。
私も同じ気持ちだったので、すぐに返事を書く。
私もまたお話がしたい。といったような内容の手紙を書き封筒に入れて封をした。
*****
「それで、手紙の返事は届いたのかい?」
「いいえ、もしかしたらあの人に止められてるのかもしれません……」
「あぁ……アイツならやりかねないな……」
手紙を送って、一週間位が経っただろうか……
あれから、しばらく経つがまだ沙羅様からの返信がない。
もしかしたら、あの人……アルマ様に何か言われて
止めらているのかもしれない。
あの人の事だ、何か隙を見つけて私の所に来ようと考えてるに違いない。
あんな目にあったと言うのに懲りない人……
「はぁ……沙羅様は大丈夫でしょうか」
「あの子が心配かい?」
「えぇ、あの人の傍にいたらろくな事がありませんもの」
そう、沙羅様は優しい子だから きっとあの人が何を言ってきても 笑顔で受け入れてしまうだろう。
私のような目に合う子を作りたくない……そうは思うけれど、 今の私にはどうする事もできない……歯痒かった。
コンッ……ココココッ……
窓を叩く音がした。
私は驚いて急いで立ち上がりカーテンを開け、外を見た。
そこには、エミリアが立っていた。
私は慌てて窓を開けてエミリアに声を掛ける。
「エミリア!?あなたどうしてここに?しかもここは二階よ?」
「あっ!ルカ!えへへ~会いに来ちゃった」
「もう……仕方ないわね、上がってきなさい」
「はーい」
そう言って、エミリアは私の部屋に入ってきた。
エミリアは、私が小さい頃からのお友達。
何かあればいつもエミリアに相談したりしてたっけ、それはルークも一緒で
昔はよく三人で遊んでいたりしていたな……
「窓に小石を投げるだなんて……危ないことしないで頂戴」
私がそう言うと、エミリアは頬を膨らませて反論してきた。
この子は少しお転婆で今日みたいな事は何回もあってその度に私は危ない
でしょと叱るけれど……
「だってぇ……ルカが婚約破棄したって聞いたから慰めようと……」
「エミリア……心配かけてしまったわね……でも大丈夫、私は元気だから」
私はエミリアを抱き寄せ頭を撫でながら、微笑む。
「ルカが元気なら私はいいけれど、でもなんでここにルークがいる訳?」
「ルークが私の婚約者になったからかしら」
そう言うと、エミリアは驚いた顔をしながら ルークの方を見る。
ルークは照れくさそうに、はにかみながら答えた。
「知らなかった……でも二人ならお似合いだな、うん。おめでとう!」
「ありがとうエミリア、貴方にはもっと早く伝えるべきだったわね」
「色々と忙しかったからね……エミリア俺からもありがとう」
「うん……本当におめでとう。正直あのバカ王子よりルークの方がお似合いだって私ずっと思ってたの」
「あら、そんなこと言ってはダメよ?」
そう言って、私はクスリと笑う。
すると、二人もクスクスと笑い合い私達は、しばらく他愛もない話をして盛り上がった。
久しぶりにこんなに笑った気がする。
この二人といるときは、聖女だと言う事を忘れて、
ただのルカとしていられる。
きっとそれは、この二人が本当の私を見てくれているからだ。
この二人の前では無理して自分を作らず素直になれる。
それがとても心地よくて、楽しい時間だった。
お手紙の内容は、この間は
ありがとうございましたという感謝の言葉と ごめんなさいという謝罪の
言葉が書かれていた。
そして、最後にまたお会いしたいと。
私も同じ気持ちだったので、すぐに返事を書く。
私もまたお話がしたい。といったような内容の手紙を書き封筒に入れて封をした。
*****
「それで、手紙の返事は届いたのかい?」
「いいえ、もしかしたらあの人に止められてるのかもしれません……」
「あぁ……アイツならやりかねないな……」
手紙を送って、一週間位が経っただろうか……
あれから、しばらく経つがまだ沙羅様からの返信がない。
もしかしたら、あの人……アルマ様に何か言われて
止めらているのかもしれない。
あの人の事だ、何か隙を見つけて私の所に来ようと考えてるに違いない。
あんな目にあったと言うのに懲りない人……
「はぁ……沙羅様は大丈夫でしょうか」
「あの子が心配かい?」
「えぇ、あの人の傍にいたらろくな事がありませんもの」
そう、沙羅様は優しい子だから きっとあの人が何を言ってきても 笑顔で受け入れてしまうだろう。
私のような目に合う子を作りたくない……そうは思うけれど、 今の私にはどうする事もできない……歯痒かった。
コンッ……ココココッ……
窓を叩く音がした。
私は驚いて急いで立ち上がりカーテンを開け、外を見た。
そこには、エミリアが立っていた。
私は慌てて窓を開けてエミリアに声を掛ける。
「エミリア!?あなたどうしてここに?しかもここは二階よ?」
「あっ!ルカ!えへへ~会いに来ちゃった」
「もう……仕方ないわね、上がってきなさい」
「はーい」
そう言って、エミリアは私の部屋に入ってきた。
エミリアは、私が小さい頃からのお友達。
何かあればいつもエミリアに相談したりしてたっけ、それはルークも一緒で
昔はよく三人で遊んでいたりしていたな……
「窓に小石を投げるだなんて……危ないことしないで頂戴」
私がそう言うと、エミリアは頬を膨らませて反論してきた。
この子は少しお転婆で今日みたいな事は何回もあってその度に私は危ない
でしょと叱るけれど……
「だってぇ……ルカが婚約破棄したって聞いたから慰めようと……」
「エミリア……心配かけてしまったわね……でも大丈夫、私は元気だから」
私はエミリアを抱き寄せ頭を撫でながら、微笑む。
「ルカが元気なら私はいいけれど、でもなんでここにルークがいる訳?」
「ルークが私の婚約者になったからかしら」
そう言うと、エミリアは驚いた顔をしながら ルークの方を見る。
ルークは照れくさそうに、はにかみながら答えた。
「知らなかった……でも二人ならお似合いだな、うん。おめでとう!」
「ありがとうエミリア、貴方にはもっと早く伝えるべきだったわね」
「色々と忙しかったからね……エミリア俺からもありがとう」
「うん……本当におめでとう。正直あのバカ王子よりルークの方がお似合いだって私ずっと思ってたの」
「あら、そんなこと言ってはダメよ?」
そう言って、私はクスリと笑う。
すると、二人もクスクスと笑い合い私達は、しばらく他愛もない話をして盛り上がった。
久しぶりにこんなに笑った気がする。
この二人といるときは、聖女だと言う事を忘れて、
ただのルカとしていられる。
きっとそれは、この二人が本当の私を見てくれているからだ。
この二人の前では無理して自分を作らず素直になれる。
それがとても心地よくて、楽しい時間だった。
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