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お勉強会
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「それでここは……」
「うーん…」
沙羅は、うーんと唸りながら、目の前のテキストと睨めっこしている。
今やっているのは、光魔法の基礎問題だ。
沙羅には魔力はあるけれど、魔法についての勉強は全然で……今やっと 光魔法を勉強し始めたところだった。
「テキストだけでは分かりにくいかもしれませんね……実際にやってみましょうか」
「えっ!?もうやるの!?」
そう言って驚く沙羅だったが、私がやってみないと感覚が掴めないと言うと
渋々だけれど納得したようだった。
まずは、魔力を感じる事から始める、これは簡単なようで難しい。
魔法を使うにあたって大事なのはイメージだ。
上手く使いこなせるようになれば、魔法はより強力になる。
だから、自分の中に眠っている魔力を感じ取るのはとても重要な事なのだ。
「そう集中して…」
私は沙羅の手を取り、魔力の流れを感じてもらう。
沙羅は目を閉じてじっとしている。
しばらくすると、沙羅の身体の中にあった魔力が動き出した。
それを逃さない様に、手を握っている手に力を込める。
沙羅の中の魔力はゆっくりと動いている。
「そのまま……その力をゆっくり動かしてみて下さい」
私はそう言いながら、沙羅の手を離す。
沙羅は恐る恐るといった感じで少しずつ力を込めていく。
すると、沙羅の中から光が溢れだし、それがどんどん広がっていった。光は、部屋全体を包み込みとても綺麗だった。
「これが聖女の力……凄い……」
沙羅はそう呟いてポーっと光りを見つめていた。
そして、沙羅の意識が一瞬途切れた瞬間、光が消えていき、それと同時に沙羅の身体から力が抜けて倒れそうになったので慌てて支える。
沙羅は少し疲れた様子だが、何とか自分で立てているようだ。
私は沙羅に声をかける。
もしかしたら、これで力を使い果たしたのかもしれない。
このまま無理に続けるよりも、今日はここまでにしておいた方がいいだろう。
「今日はここまでにしましょうか」
「えっ!?まだまだ出来るから……!」
沙羅は、まだ出来ると言い張るが、やはり少し辛そうに見える。
ここで無理をして沙羅に何かあったら大変だ。
「ダメです、無理して倒れたら意味が無いでしょう?」
「でも……」
「でも、じゃありません。無理して力が使えなくなったりでもしたらどうするんですか?」
そう言うと、沙羅はシュンとなってごめんなさいと言った。
そんなに落ち込んだ顔しなくてもいいのに……
沙羅は私の事を心配してくれてるんだろうけど……
でも、沙羅にも無理はさせたくないし、もし何かあれば私だって悲しい。
「そんな顔しないでください、時間はまだあります。焦らずやっていきましょう」
そう言うと、沙羅はうん!と言って笑った。
うん、やっぱり沙羅には笑顔が似合う。
「じゃあ、他のお勉強をしましょうか」
「えっ!?他のって……」
「もちろん、魔法以外のお勉強ですよ」
私がそう言うと沙羅は、私から逃げようとしたので、
しっかりと捕まえておく。
「うぅ~」
「ほらほら、頑張りましょう」
沙羅は、勉強が苦手みたいだったけれど、私が教えればすぐに理解してくれて、教えがいがあった。
やっぱり飲み込みが早い子って教える側としても楽しい。
勉強も終わり、そろそろ帰るという沙羅を玄関まで送る。
沙羅は笑顔で明日もまた、お願いしますっと挨拶をして帰って行った。
明日も沙羅に会えると思うと嬉しくて、思わず顔が緩んでしまう。
さて、私も片付けて明日の準備でもしておこう。
「うーん…」
沙羅は、うーんと唸りながら、目の前のテキストと睨めっこしている。
今やっているのは、光魔法の基礎問題だ。
沙羅には魔力はあるけれど、魔法についての勉強は全然で……今やっと 光魔法を勉強し始めたところだった。
「テキストだけでは分かりにくいかもしれませんね……実際にやってみましょうか」
「えっ!?もうやるの!?」
そう言って驚く沙羅だったが、私がやってみないと感覚が掴めないと言うと
渋々だけれど納得したようだった。
まずは、魔力を感じる事から始める、これは簡単なようで難しい。
魔法を使うにあたって大事なのはイメージだ。
上手く使いこなせるようになれば、魔法はより強力になる。
だから、自分の中に眠っている魔力を感じ取るのはとても重要な事なのだ。
「そう集中して…」
私は沙羅の手を取り、魔力の流れを感じてもらう。
沙羅は目を閉じてじっとしている。
しばらくすると、沙羅の身体の中にあった魔力が動き出した。
それを逃さない様に、手を握っている手に力を込める。
沙羅の中の魔力はゆっくりと動いている。
「そのまま……その力をゆっくり動かしてみて下さい」
私はそう言いながら、沙羅の手を離す。
沙羅は恐る恐るといった感じで少しずつ力を込めていく。
すると、沙羅の中から光が溢れだし、それがどんどん広がっていった。光は、部屋全体を包み込みとても綺麗だった。
「これが聖女の力……凄い……」
沙羅はそう呟いてポーっと光りを見つめていた。
そして、沙羅の意識が一瞬途切れた瞬間、光が消えていき、それと同時に沙羅の身体から力が抜けて倒れそうになったので慌てて支える。
沙羅は少し疲れた様子だが、何とか自分で立てているようだ。
私は沙羅に声をかける。
もしかしたら、これで力を使い果たしたのかもしれない。
このまま無理に続けるよりも、今日はここまでにしておいた方がいいだろう。
「今日はここまでにしましょうか」
「えっ!?まだまだ出来るから……!」
沙羅は、まだ出来ると言い張るが、やはり少し辛そうに見える。
ここで無理をして沙羅に何かあったら大変だ。
「ダメです、無理して倒れたら意味が無いでしょう?」
「でも……」
「でも、じゃありません。無理して力が使えなくなったりでもしたらどうするんですか?」
そう言うと、沙羅はシュンとなってごめんなさいと言った。
そんなに落ち込んだ顔しなくてもいいのに……
沙羅は私の事を心配してくれてるんだろうけど……
でも、沙羅にも無理はさせたくないし、もし何かあれば私だって悲しい。
「そんな顔しないでください、時間はまだあります。焦らずやっていきましょう」
そう言うと、沙羅はうん!と言って笑った。
うん、やっぱり沙羅には笑顔が似合う。
「じゃあ、他のお勉強をしましょうか」
「えっ!?他のって……」
「もちろん、魔法以外のお勉強ですよ」
私がそう言うと沙羅は、私から逃げようとしたので、
しっかりと捕まえておく。
「うぅ~」
「ほらほら、頑張りましょう」
沙羅は、勉強が苦手みたいだったけれど、私が教えればすぐに理解してくれて、教えがいがあった。
やっぱり飲み込みが早い子って教える側としても楽しい。
勉強も終わり、そろそろ帰るという沙羅を玄関まで送る。
沙羅は笑顔で明日もまた、お願いしますっと挨拶をして帰って行った。
明日も沙羅に会えると思うと嬉しくて、思わず顔が緩んでしまう。
さて、私も片付けて明日の準備でもしておこう。
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