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穏やかな時間
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ルカを守れるくらい強くなりたい……
そんな事を言われたのは初めてだった、だって今までは私が皆を
守る側だったから。
「私を守るか……そんな事初めて言われた」
沙羅に言われた事を思い出しながらそんな事を呟く。
二人が帰ってから私はずっと考えていた。
私を守ってくれると言った時の沙羅の表情は真剣そのもので、その言葉は
本気だと分かった。
「守りたいって言われるのも案外悪くないわね……」
クスッと笑い、沙羅の言葉を思い返す。
けれど、私だって守ってもらうばかりじゃない。
私も皆を守りたい………だって私は聖女なんだから。
*****
「はぁ……静かですね……」
自室から外を眺めながらそう呟く。
この間の話し合いからいつの間にか数週間が経った。
けれど、あれから進展は特になくて久しぶりに穏やかな日々を過ごしていた。
今日は天気も良く、風が心地よく吹いている。
窓から入る太陽の光が暖かくて眠たくなってくる。
「ふぁ……少しだけなら……」
そう呟いた後の記憶はいつの間にか無くなっていた。
*****
どの位時間が過ぎたのか分からないが、誰かの声が聞こえてきた気がして目を覚ました。
まだ少し寝ぼけていたけど、徐々に意識がはっきりしてくる。
そして、さっきまで聞こえた声が幻聴ではないと気づいた。
「んん……」
「ルカ?起きて?」
「……沙羅?」
何故ここに沙羅がいるのか分からなくて、不思議に思っていると沙羅はニコニコと笑っていた。
……そうか、ここは私の部屋だから居てもおかしくないか……
「えっ!?沙羅……!?」
「ふふっ、おはようルカ」
「おはよう……どうしてここに……?」
「うん、ルカに用事があって来たら、部屋にいるって言われて来てみたら
寝ててびっくりしたよー」
沙羅は楽しそうにそう言ってきた。
そっか、あの後私眠ってたんだ……寝ぼけた頭をフル回転させて今の状況を整理する。
「それで、沙羅の用事って?」
「あのね、学園に入るまでに私の勉強見て欲しいなって思って……ダメかな?」
「私がですか?私でいいのですか……?」
「うん!ルカがいいの!」
私は沙羅の力になりたいと思ってる。
だけど、私が教えてあげられる事なんてあるのだろうか。
うーん、と考え込んでいると、沙羅はまた話し始めた。
今度は不安そうな声で。
きっと断られるとでも思ったのだろう。
「やっぱりダメかな……」
「そんな事ないです……!私が教えられる事があるか分かりませんが、 それでも良ければ喜んで」
私がそう答えると、沙羅はぱっと明るい顔になり、ありがとうと言ってくれた。
良かった、沙羅の力になれそうだ。
沙羅の力になれる事が嬉しくて、思わず笑顔になってしまう。
そんな私を見て、沙羅も微笑み返してくれた。
これからももっと頼ってくれたら嬉しいなと思いながら……。
「じゃあ、さっそく今日からやりますか?」
「えっ!?そ、それは……」
急に慌て出す沙羅に首を傾げる。
何か予定でもあるのだろうか? そう思い聞いてみると
今日はまだ何も用意してないし、心の準備ができてないと言われてしまった。
まぁ確かにいきなりだったかもしれない。
それなら明日はどうだろうと聞くと、明日からなら大丈夫だと返事をもらった。
「分かりました、では明日から始めましょう」
そう言うと、沙羅はほっとしたような顔をしていた。
そこまで緊張する事でもないと思うんだけど……
それから、私は学園について色々聞かれたのでそれに答えていった。
そんな事を言われたのは初めてだった、だって今までは私が皆を
守る側だったから。
「私を守るか……そんな事初めて言われた」
沙羅に言われた事を思い出しながらそんな事を呟く。
二人が帰ってから私はずっと考えていた。
私を守ってくれると言った時の沙羅の表情は真剣そのもので、その言葉は
本気だと分かった。
「守りたいって言われるのも案外悪くないわね……」
クスッと笑い、沙羅の言葉を思い返す。
けれど、私だって守ってもらうばかりじゃない。
私も皆を守りたい………だって私は聖女なんだから。
*****
「はぁ……静かですね……」
自室から外を眺めながらそう呟く。
この間の話し合いからいつの間にか数週間が経った。
けれど、あれから進展は特になくて久しぶりに穏やかな日々を過ごしていた。
今日は天気も良く、風が心地よく吹いている。
窓から入る太陽の光が暖かくて眠たくなってくる。
「ふぁ……少しだけなら……」
そう呟いた後の記憶はいつの間にか無くなっていた。
*****
どの位時間が過ぎたのか分からないが、誰かの声が聞こえてきた気がして目を覚ました。
まだ少し寝ぼけていたけど、徐々に意識がはっきりしてくる。
そして、さっきまで聞こえた声が幻聴ではないと気づいた。
「んん……」
「ルカ?起きて?」
「……沙羅?」
何故ここに沙羅がいるのか分からなくて、不思議に思っていると沙羅はニコニコと笑っていた。
……そうか、ここは私の部屋だから居てもおかしくないか……
「えっ!?沙羅……!?」
「ふふっ、おはようルカ」
「おはよう……どうしてここに……?」
「うん、ルカに用事があって来たら、部屋にいるって言われて来てみたら
寝ててびっくりしたよー」
沙羅は楽しそうにそう言ってきた。
そっか、あの後私眠ってたんだ……寝ぼけた頭をフル回転させて今の状況を整理する。
「それで、沙羅の用事って?」
「あのね、学園に入るまでに私の勉強見て欲しいなって思って……ダメかな?」
「私がですか?私でいいのですか……?」
「うん!ルカがいいの!」
私は沙羅の力になりたいと思ってる。
だけど、私が教えてあげられる事なんてあるのだろうか。
うーん、と考え込んでいると、沙羅はまた話し始めた。
今度は不安そうな声で。
きっと断られるとでも思ったのだろう。
「やっぱりダメかな……」
「そんな事ないです……!私が教えられる事があるか分かりませんが、 それでも良ければ喜んで」
私がそう答えると、沙羅はぱっと明るい顔になり、ありがとうと言ってくれた。
良かった、沙羅の力になれそうだ。
沙羅の力になれる事が嬉しくて、思わず笑顔になってしまう。
そんな私を見て、沙羅も微笑み返してくれた。
これからももっと頼ってくれたら嬉しいなと思いながら……。
「じゃあ、さっそく今日からやりますか?」
「えっ!?そ、それは……」
急に慌て出す沙羅に首を傾げる。
何か予定でもあるのだろうか? そう思い聞いてみると
今日はまだ何も用意してないし、心の準備ができてないと言われてしまった。
まぁ確かにいきなりだったかもしれない。
それなら明日はどうだろうと聞くと、明日からなら大丈夫だと返事をもらった。
「分かりました、では明日から始めましょう」
そう言うと、沙羅はほっとしたような顔をしていた。
そこまで緊張する事でもないと思うんだけど……
それから、私は学園について色々聞かれたのでそれに答えていった。
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