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シロへの疑惑
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次の日、フィリスと一緒に教室に向かうと、何故か教室の前に人だかりができていた。
隣にいるフィリスに、何かあったか知っている?と聞くと
私も、何が何だか……と困った様な顔をしていた。
人だかりの後ろから教室の中を覗き込むと、そこには会長が私の席に座っていた。
「あの………」
「あら、沙羅さんおはよう、いい朝ね」
私が会長に声を掛けると、会長は私の方を向き笑顔で挨拶をしてきた。
えっ、なんでこの人私の席に座ってるの?とか、この人だかりは何ですか?
とか聞きたい事は沢山あったけれど、私は取り敢えず挨拶を返す事にした。
「おはようございます……あの……」
「そこ、沙羅の席なんです、今すぐ離れてくれますか、会長さん?」
私が、会長に聞こうとすると、フィリスが私の前に立ちはだかりそう言った。
すると、会長は少しムッとした表情になったかと思うと、席から立ち上がりフィリスの事を見下す様にして話し始めた。
「あら、私より身分が下のくせに随分と偉そうな事を言うのね、貴女って」
会長はフィリスにそう言うと、クスクスと笑っていてフィリスは今にも怒りが爆発しそうになっていた。
私は慌てて二人の間に入り仲裁しようとしたが、二人は睨み合ったまま動かなかった。
「フィリス、落ち着いて」
私がフィリスの肩に手を置きそう言うと、フィリスは我に返ったのか深呼吸をして、なんとか落ち着いた様だった。
けれど、周りの生徒達はまだ状況が飲み込めないのか、フィリスさんが何であんな事を……?とか会長にあんな態度とかありえないとか、そんな声が聞こえてきた。
なにこれ……まるでフィリスが悪者みたいな……
会長だってあんな事を言ったのに、誰一人会長に対して文句を言ったり、会長の事を悪く言う子は一人もいなくて、私はそれが不思議で仕方がなかった。
「……おかしいでしょ」
「ふふっ」
私の独り言を聞いていたのか、会長が突然笑い出した。
何がそんな面白いんだと思い、会長の方を見ると
会長は私に飛びっきりの笑顔を見せてきた。
その笑顔を見た瞬間嫌な感じがした私は、フィリスの手を引いて教室を離れた。
後ろでフィリスが何処に行くんですか、とか言っていたけどそんなのお構い無しに私は、屋上へと向かった。
「はぁ……ここなら誰もいないよね」
「あの、沙羅……?何でここに……」
私は、屋上に誰もいない事を確認してからフィリスの方を向いた。
フィリスは、何でこんな所に連れて来られたのかが分からない様で、不安げな表情を浮かべたまま私の事を見ていた。
確かにいきなり引っ張ってこられたら誰でもそんな顔をするだろう……
「あのまま教室にいたら良くないなって思って……」
「そんな、私は気にしませんよ?」
「私が気にするの!それより……あれは何かおかしいよ……誰かが何かしたとしか思えない……」
「そうですか……?会長の周りは昔からあんな感じですよ」
そう言ってフィリスは、諦めたような顔をした。
昔からあんな感じ……やっぱり会長の周りには何かある。
でも、それが何なのか今の私には分からない……けれど、一つだけ気になっている事はある、それはシロの存在だ。
「ねぇ、フィリスはシロさんの事何か知ってる……?」
「シロさん……あの生徒会の人ですか?」
「うん、何でもいいんだけれど知っている事があったら教えて欲しいなって」
「私も詳しくないんですけれど……あの人はいつの間にか会長の隣にいていつの間にか生徒会に入ってました。あの人が来てからの事は本当に何も知らないんです、ごめんなさい」
「そんな謝らないで……!でも、そっかぁ……」
フィリスは、本当に何も知らない様で、私は肩を落とした。
やっぱりシロが何かしたって事は間違いなさそうだ……
彼女に何か聞ければ解決するのかもしれないけれど
どうやってシロに近づけば………
隣にいるフィリスに、何かあったか知っている?と聞くと
私も、何が何だか……と困った様な顔をしていた。
人だかりの後ろから教室の中を覗き込むと、そこには会長が私の席に座っていた。
「あの………」
「あら、沙羅さんおはよう、いい朝ね」
私が会長に声を掛けると、会長は私の方を向き笑顔で挨拶をしてきた。
えっ、なんでこの人私の席に座ってるの?とか、この人だかりは何ですか?
とか聞きたい事は沢山あったけれど、私は取り敢えず挨拶を返す事にした。
「おはようございます……あの……」
「そこ、沙羅の席なんです、今すぐ離れてくれますか、会長さん?」
私が、会長に聞こうとすると、フィリスが私の前に立ちはだかりそう言った。
すると、会長は少しムッとした表情になったかと思うと、席から立ち上がりフィリスの事を見下す様にして話し始めた。
「あら、私より身分が下のくせに随分と偉そうな事を言うのね、貴女って」
会長はフィリスにそう言うと、クスクスと笑っていてフィリスは今にも怒りが爆発しそうになっていた。
私は慌てて二人の間に入り仲裁しようとしたが、二人は睨み合ったまま動かなかった。
「フィリス、落ち着いて」
私がフィリスの肩に手を置きそう言うと、フィリスは我に返ったのか深呼吸をして、なんとか落ち着いた様だった。
けれど、周りの生徒達はまだ状況が飲み込めないのか、フィリスさんが何であんな事を……?とか会長にあんな態度とかありえないとか、そんな声が聞こえてきた。
なにこれ……まるでフィリスが悪者みたいな……
会長だってあんな事を言ったのに、誰一人会長に対して文句を言ったり、会長の事を悪く言う子は一人もいなくて、私はそれが不思議で仕方がなかった。
「……おかしいでしょ」
「ふふっ」
私の独り言を聞いていたのか、会長が突然笑い出した。
何がそんな面白いんだと思い、会長の方を見ると
会長は私に飛びっきりの笑顔を見せてきた。
その笑顔を見た瞬間嫌な感じがした私は、フィリスの手を引いて教室を離れた。
後ろでフィリスが何処に行くんですか、とか言っていたけどそんなのお構い無しに私は、屋上へと向かった。
「はぁ……ここなら誰もいないよね」
「あの、沙羅……?何でここに……」
私は、屋上に誰もいない事を確認してからフィリスの方を向いた。
フィリスは、何でこんな所に連れて来られたのかが分からない様で、不安げな表情を浮かべたまま私の事を見ていた。
確かにいきなり引っ張ってこられたら誰でもそんな顔をするだろう……
「あのまま教室にいたら良くないなって思って……」
「そんな、私は気にしませんよ?」
「私が気にするの!それより……あれは何かおかしいよ……誰かが何かしたとしか思えない……」
「そうですか……?会長の周りは昔からあんな感じですよ」
そう言ってフィリスは、諦めたような顔をした。
昔からあんな感じ……やっぱり会長の周りには何かある。
でも、それが何なのか今の私には分からない……けれど、一つだけ気になっている事はある、それはシロの存在だ。
「ねぇ、フィリスはシロさんの事何か知ってる……?」
「シロさん……あの生徒会の人ですか?」
「うん、何でもいいんだけれど知っている事があったら教えて欲しいなって」
「私も詳しくないんですけれど……あの人はいつの間にか会長の隣にいていつの間にか生徒会に入ってました。あの人が来てからの事は本当に何も知らないんです、ごめんなさい」
「そんな謝らないで……!でも、そっかぁ……」
フィリスは、本当に何も知らない様で、私は肩を落とした。
やっぱりシロが何かしたって事は間違いなさそうだ……
彼女に何か聞ければ解決するのかもしれないけれど
どうやってシロに近づけば………
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