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会長への疑問
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教室に戻ると、まだ先生は来ていなくて少しだけほっとした。
戻ったら、またクラスの皆に何か言われるのかなと思っていたけれど、私が思っていたような事は言われなくて、むしろどうしたの?とか体調でも悪かった?
とか言われてびっくりした。
まるで、さっき起こった事なんて無かったかのような雰囲気に、私達は混乱していた。
「ねぇ……フィリス……」
私は、周りに聞こえない様にフィリスの耳元でコソコソと話しかけた。
すると、フィリスも何かおかしいと思ったのか、私と同じように小さな声で返事をした。
「分かっています……何かおかしい、と言いたいんですよね?」
「うん、さっきまで私達に色々言ってた筈なのに……私達を敵視してた筈なのに、今はそれが嘘みたいに優しい……会長がいなくなったから……?」
「ありえますね……」
そんな話をしていたら、先生が来てしまいこの話は一旦中断になってしまった。
授業中、フィリスは何処か上の空で、先生の話なんて聞いていないような様子だった。
それは、私も同じで、どうして皆があんな風になったのか、会長は一体何をしたのか……そんな事を考えていたら授業の内容なんて頭の中に入ってくるわけもなく、ただただ時間が過ぎていった。
******
午前の授業も終わり、私達はいつもの場所でお昼を過ごしていた。
けれど、私達はお昼も食べずに話し合っていた。
話し合いの内容は、今日起こっていた事についてだ。
やはりフィリスも私と同じように、今日一日クラスメイト達の様子がおかしいと感じていたようだ。
そして、その原因が会長にあると思っていた。
お昼を食べながら話していると、突然フィリスが話の途中で私の肩を軽く叩いてきた。
どうしたんだろうと思い、私はフィリスの方を見るとフィリスは何故か周りをキョロキョロと見渡していた。
まるで誰かから見られている…そんな感じだった。
「一体誰が……」
私が呟いていると、フィリスが私の口に手を当てて、私の言葉を遮った。
そして、校舎の窓の方を指さしていたので、私もフィリスが指さした方を見た。
そこには、少し影になって見にくいけれど、会長が立っていた。
「生徒会長……?何であんな所に……?」
「おそらく、私達がどうしているのか気になって様子を見に来たのでしょう」
「ありえるね……」
フィリスは、冷静にそう言うと、会長は何処かに行ったようでもう姿は見えなかった。
それでもまだじっと見ていたら、フィリスに声をかけられた。
私はそっと視線を外して、お昼を食べる事に集中した。
午後の授業も終わり、放課後になった。
フィリスに今日はもう帰ろうか、と言って鞄を取り、教室を出ようとした所で
嫌な人物に出会った。
「こんにちは、沙羅さん」
「生徒会長……こんにちは、フィリス帰ろう」
「えぇ、では失礼します」
「ちょっと待って、今日は私と帰らない?」
「……何を言っているんですか」
私とフィリスの間に入ってきた会長に、私は戸惑いながらも返事をしたが 何故か私の返事が気に入らなかったのか、不機嫌な声色で私に話しかけてきた。
「そんな態度取っていいの?せっかく、これから貴女にとって有益な情報を教えてあげようと思ったのに……」
そう言って会長は、私達を逃がさないように立ち塞がった。
フィリスは、警戒しているのか私の前に立って会長から私を見えないようにしてくれた。
「あの、今日は私と帰るので帰ってもらえませんか?」
「ふふっ、貴女も随分と生意気になったのね」
「おかげさまで、ほら沙羅行きましょう」
「うん」
私が会長の横を通り過ぎた時、会長がチッと小さく舌打ちをした様な気がした。
気のせいかと思い、私は気にせずそのままフィリスと一緒に教室を後にした。
後ろから会長の視線を痛いほど感じながら……
戻ったら、またクラスの皆に何か言われるのかなと思っていたけれど、私が思っていたような事は言われなくて、むしろどうしたの?とか体調でも悪かった?
とか言われてびっくりした。
まるで、さっき起こった事なんて無かったかのような雰囲気に、私達は混乱していた。
「ねぇ……フィリス……」
私は、周りに聞こえない様にフィリスの耳元でコソコソと話しかけた。
すると、フィリスも何かおかしいと思ったのか、私と同じように小さな声で返事をした。
「分かっています……何かおかしい、と言いたいんですよね?」
「うん、さっきまで私達に色々言ってた筈なのに……私達を敵視してた筈なのに、今はそれが嘘みたいに優しい……会長がいなくなったから……?」
「ありえますね……」
そんな話をしていたら、先生が来てしまいこの話は一旦中断になってしまった。
授業中、フィリスは何処か上の空で、先生の話なんて聞いていないような様子だった。
それは、私も同じで、どうして皆があんな風になったのか、会長は一体何をしたのか……そんな事を考えていたら授業の内容なんて頭の中に入ってくるわけもなく、ただただ時間が過ぎていった。
******
午前の授業も終わり、私達はいつもの場所でお昼を過ごしていた。
けれど、私達はお昼も食べずに話し合っていた。
話し合いの内容は、今日起こっていた事についてだ。
やはりフィリスも私と同じように、今日一日クラスメイト達の様子がおかしいと感じていたようだ。
そして、その原因が会長にあると思っていた。
お昼を食べながら話していると、突然フィリスが話の途中で私の肩を軽く叩いてきた。
どうしたんだろうと思い、私はフィリスの方を見るとフィリスは何故か周りをキョロキョロと見渡していた。
まるで誰かから見られている…そんな感じだった。
「一体誰が……」
私が呟いていると、フィリスが私の口に手を当てて、私の言葉を遮った。
そして、校舎の窓の方を指さしていたので、私もフィリスが指さした方を見た。
そこには、少し影になって見にくいけれど、会長が立っていた。
「生徒会長……?何であんな所に……?」
「おそらく、私達がどうしているのか気になって様子を見に来たのでしょう」
「ありえるね……」
フィリスは、冷静にそう言うと、会長は何処かに行ったようでもう姿は見えなかった。
それでもまだじっと見ていたら、フィリスに声をかけられた。
私はそっと視線を外して、お昼を食べる事に集中した。
午後の授業も終わり、放課後になった。
フィリスに今日はもう帰ろうか、と言って鞄を取り、教室を出ようとした所で
嫌な人物に出会った。
「こんにちは、沙羅さん」
「生徒会長……こんにちは、フィリス帰ろう」
「えぇ、では失礼します」
「ちょっと待って、今日は私と帰らない?」
「……何を言っているんですか」
私とフィリスの間に入ってきた会長に、私は戸惑いながらも返事をしたが 何故か私の返事が気に入らなかったのか、不機嫌な声色で私に話しかけてきた。
「そんな態度取っていいの?せっかく、これから貴女にとって有益な情報を教えてあげようと思ったのに……」
そう言って会長は、私達を逃がさないように立ち塞がった。
フィリスは、警戒しているのか私の前に立って会長から私を見えないようにしてくれた。
「あの、今日は私と帰るので帰ってもらえませんか?」
「ふふっ、貴女も随分と生意気になったのね」
「おかげさまで、ほら沙羅行きましょう」
「うん」
私が会長の横を通り過ぎた時、会長がチッと小さく舌打ちをした様な気がした。
気のせいかと思い、私は気にせずそのままフィリスと一緒に教室を後にした。
後ろから会長の視線を痛いほど感じながら……
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