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学園長室で
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「失礼します」
学園長室の扉をノックし、学園長に許可を貰い中に入ると
白髪と白髭が目立つ老齢の男性が座っていた。
「おぉ、ウィル先生……待っていましたよ、さぁこちらに座って」
にっこりと笑い僕を出迎えると、反対側の席に座る様に促した。
僕はそれに従い、席に着くと学園長と向き合い話を始めた。
「さて、あの子から頼まれてウィル先生はここまで来たのですよね?」
「はは、聖女様は学園長にもお話してたんですね。えぇ、高木さん達にどうしても、と
頼まれてしまって」
「ははは、このやり取り懐かしいですな」
そう言って学園長は朗らかに笑った。
そう、数年前今と同じようなやり取りを、ここ学園長室で
行った事があったのだ。
「さて、君がここに来たと言う事は……裏の森を使いたいと言う事でいいんだね?」
「はい、表向きは裏の森に危険な生物が出た為立ち入り禁止。と言う事にしていただきたいのです。
まぁ、元々あの森は立ち入り禁止ですが、万が一生徒が忍び込んで、あの場所に入ってしまうといけませんから……」
僕がそう言うと学園長は頷き、そして何かを考える様に顎に手をやり そのまま黙り込んでしまった。
僕はただ静かに学園長の言葉を待った。
数分たっただろうか、ようやく考え事をしていた学園長が口を開いた。
「そうだな、この間と同じように上手くやっておこう、心配しなくても大丈夫だよ」
そう言って学園長は私ににっこりと笑いかける。
僕はほっと胸を撫でおろし、ありがとうございますと頭を下げた。
そしてそのまま学園長に挨拶を済ませて、部屋を出ようとした時。
ふと、学園長が何かを思い出したかの様に僕に話しかけてきた。
「そう言えば、あの子から聖女の修行をするなら、フィリスくんと一緒にお願いします。と頼まれていたんだった」
「フィリスさんと?確かにあの子も魔力はありますが……その、聖女とは言えないのでは……?」
僕は首を傾げながらそう言うと、学園長は楽しそうな笑みを浮かべながら言葉を続けた。
「あの子が言うに二人の力が合わさった時、本当の力が生まれると言うんだ、どうだい?面白そうだろ?」
「二人で……そんな事初めて聞きました、でも少し面白そうですね」
僕がそう答えると、学園長はまたも愉快そうに笑った。
そんな学園長を見て僕も思わず笑いが込み上げてきた。
「いやぁ、君がそんな風になるのなんて久しぶりに見たよ、懐かしいねぇ……」
「えっ!?いや………これでも、真面目な先生になろうとしてたんですよ?それを高木さん達が……」
「ウィル先生にはそっちの方が似合ってると、私は思いますよ?だってルカくんに振り回されていた時の
ウィル先生は凄く楽しそうでしたから」
そう言われてしまい、何も言えなくなってしまった。
確かにあの子の我儘に振り回されていた日々は、今となっては良い思い出だ。
そんな僕を学園長は穏やかな笑みを浮かべて見ていた。
「さぁ、これからが忙しいですよ?頑張ってくださいねウィル先生」
「はい!では改めて失礼します」
そう言って学園長室を出て、廊下を歩きながらさっき言われたことを思い出す。
二人の力を合わせたら……
「ふふ、これは面白そうな予感がするな」
学園長室の扉をノックし、学園長に許可を貰い中に入ると
白髪と白髭が目立つ老齢の男性が座っていた。
「おぉ、ウィル先生……待っていましたよ、さぁこちらに座って」
にっこりと笑い僕を出迎えると、反対側の席に座る様に促した。
僕はそれに従い、席に着くと学園長と向き合い話を始めた。
「さて、あの子から頼まれてウィル先生はここまで来たのですよね?」
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頼まれてしまって」
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まぁ、元々あの森は立ち入り禁止ですが、万が一生徒が忍び込んで、あの場所に入ってしまうといけませんから……」
僕がそう言うと学園長は頷き、そして何かを考える様に顎に手をやり そのまま黙り込んでしまった。
僕はただ静かに学園長の言葉を待った。
数分たっただろうか、ようやく考え事をしていた学園長が口を開いた。
「そうだな、この間と同じように上手くやっておこう、心配しなくても大丈夫だよ」
そう言って学園長は私ににっこりと笑いかける。
僕はほっと胸を撫でおろし、ありがとうございますと頭を下げた。
そしてそのまま学園長に挨拶を済ませて、部屋を出ようとした時。
ふと、学園長が何かを思い出したかの様に僕に話しかけてきた。
「そう言えば、あの子から聖女の修行をするなら、フィリスくんと一緒にお願いします。と頼まれていたんだった」
「フィリスさんと?確かにあの子も魔力はありますが……その、聖女とは言えないのでは……?」
僕は首を傾げながらそう言うと、学園長は楽しそうな笑みを浮かべながら言葉を続けた。
「あの子が言うに二人の力が合わさった時、本当の力が生まれると言うんだ、どうだい?面白そうだろ?」
「二人で……そんな事初めて聞きました、でも少し面白そうですね」
僕がそう答えると、学園長はまたも愉快そうに笑った。
そんな学園長を見て僕も思わず笑いが込み上げてきた。
「いやぁ、君がそんな風になるのなんて久しぶりに見たよ、懐かしいねぇ……」
「えっ!?いや………これでも、真面目な先生になろうとしてたんですよ?それを高木さん達が……」
「ウィル先生にはそっちの方が似合ってると、私は思いますよ?だってルカくんに振り回されていた時の
ウィル先生は凄く楽しそうでしたから」
そう言われてしまい、何も言えなくなってしまった。
確かにあの子の我儘に振り回されていた日々は、今となっては良い思い出だ。
そんな僕を学園長は穏やかな笑みを浮かべて見ていた。
「さぁ、これからが忙しいですよ?頑張ってくださいねウィル先生」
「はい!では改めて失礼します」
そう言って学園長室を出て、廊下を歩きながらさっき言われたことを思い出す。
二人の力を合わせたら……
「ふふ、これは面白そうな予感がするな」
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