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10章 運び屋を護衛せよ
10 プートゥ
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◆◆◆◆◆
レネたち三人は、背中に朝日を受けながら街道を北西へ進むが、連日の重労働に馬たちは疲れ果て、思うように先へは進めない。
クローデン山脈に入り緩やかだが上り坂が続き、馬たちの歩みは遅くなる一方だ。
「チッ、馬がダレて来やがった」
ドプラヴセが苛立ちを露わにするのをレネは横目で眇める。
馬だって生き物だ。
夜中に不当な労働時間について話し合いが行われた可能性だって十分にある。
レネたちを乗せた三頭の馬は、まるで歩調を合わせたかのようにノロノロと進む。
「どっかで馬を替えようよ」
レネは馬が可哀そうになりそう進言する。
別に馬に非があるわけではない。
街道沿いにある町や村には、貴重な交通手段である馬を売買する厩が必ずある。
「じゃあ次の村で替えるか……」
しばらくすると見えてきた小さな村で、レネたちは馬を買い替え、ついでに村に一軒しかない店に売ってあったサンドイッチを買って朝食代わりにかぶりつく。
堅い引きのあるパンにハムとチーズを挟んだシンプルなパンなのだが、噛めば噛むほど小麦粉の素朴な香りとハムの塩気、チーズの円味が合わさって癖になる。
こういう村に一軒だけの店に売ってある、店の婆さんか嫁さんかが小銭稼ぎに作っている惣菜パンは、掘り出し物に当たる確率が非常に高い。
「お前……本当に美味そうに食うよな」
レネはいつの間にか、ドプラヴセからパンにかぶりつく様子を観察されていた。
「悪いかよ……」
急にバツが悪くなり、食事を中断する。
「お前はさぞかし師匠を喜ばしてるだろ?」
ドプラヴセもルカーシュのどうしようもない性癖について知っているようだ。
「オレは犬や猫じゃないっ」
ムッとして、残ってたパンを無理矢理口の中に詰め込み、水で押し流す。
隣ですでに食べ終えていたゼラがレネに昨日と同じ薬を渡す。
「具合は?」
団員が二人しかいないせいか、今までにないくらいゼラと喋っている気がする。
「今んとこ熱も出てないし大丈夫」
あれだけザックリ切られたので、痛みはあるが、耐えられないほどのものではない。
素直に渡された薬を飲むと、レネはゼラを見上げる。
涼しい顔をしたゼラは、今日もやはり美男だ。
群青色の瞳と漆黒の肌の色、誰がこんな神秘的な色の組み合わせにしたのだろう。
ドロステア人とはまた違う、伸びのある長い手足にスッと通った首から丸い後頭部にかけてのラインが、特にレネのお気に入りだ。
「おいおい、なにゼラに見惚れてんだよ。見るならこっちだろ?」
隣で、しょぼくれたおっさんがなにか言っているが、せっかくの鑑賞タイムを邪魔しないでほしい。
「なんで朝からあんたなんか見ないといけないんだよ」
「酷でえ言いようだな。雇い主に対して口の利き方間違ってるだろ? 俺が一から教育し直してやろうか?」
ドプラヴセに強引に顎を捕まれ、唇を親指の腹で撫でられる。
残忍な目がレネを射抜く。
(この男はヤバい……)
「離せよっ!」
本能的に恐れを感じ、レネはドプラヴセから逃れる。
昨日腕を縫われていた時から、この男が自分を見る目が変わった。
やたらと触ってくるようになったし、なにかあれば自分を支配しようとしてくるのだ。
『言うことを聞かなければいつでも置いていく』という弱みを握られているので、強くは出られない。
護衛対象である限り、相手が自分より弱くともレネは逆らいようがないのだ。
(——怪我なんかするんじゃなかった……)
自分の弱さが引き寄せた事態だ、仕事が終わるまで我慢するしかない。
(ルカは一人でこんなおっさんと一緒に旅してるんだよな……)
もしかしたら、年齢的にあまり変わらないのかもしれない。
ルカーシュは年齢不詳なところがある。
「まだ、反抗的な目をしてるな。次になんかあったらお仕置きだ」
「なんでオレだけ……」
もうこれ以上絡まれたくない。
ただ普通に護衛の仕事へ集中したいのに。
「ゼラは反抗的じゃないだろ? 足手まといにもなってないし」
(クソッ!)
レネはなんとか怒りを抑え込むと、荷物を整え新しく買った馬に乗り込んだ。
夕方にはプートゥに到着した。
ここはリンゴで作った酒、シードルの産地だ。
町の至る所にリンゴの木があり、枝には淡紅色の蕾を湛え、中には白い花を咲かせているものもある。
標高が高いこの地域は、メストより春の訪れが遅い。
日が落ちると一気に気温が下がってくる。
「さすがに山ん中は寒みぃな……」
実はレネも手足が冷え切っていたので、ドプラヴセが先に『寒い』と言いだしたので少しホッとしている。
自分だけ寒さを感じていたらなんだか気恥ずかしくて我慢していたのだ。
「今夜はどうすんの?」
「鷹がこの町で俺たちを探し出すのは無理だな。小隊の隊長ごときに町を動かす権利もないし。どっか宿屋で休もう」
鷹騎士団相手にこの男はなんだかふてぶてしい。
捕まっても怖くないのだろうか?
レネは最初声をかけられた時、口から心臓が飛び出そうだったというのに。
だが、温かい寝床で眠れるのならレネも異論はない。
とは言え、今夜はレネが寝ずの見張りをするつもりだ。
昨日は、『一人でカマキリを仕留めたから』という理由で、ゼラが引き受けてくれていた。
子供っぽい強がりと言われるかもしれないが『怪我をしたから』という理由ではないことが嬉しかった。
(だから今夜はオレががんばろう)
レネたち三人は、背中に朝日を受けながら街道を北西へ進むが、連日の重労働に馬たちは疲れ果て、思うように先へは進めない。
クローデン山脈に入り緩やかだが上り坂が続き、馬たちの歩みは遅くなる一方だ。
「チッ、馬がダレて来やがった」
ドプラヴセが苛立ちを露わにするのをレネは横目で眇める。
馬だって生き物だ。
夜中に不当な労働時間について話し合いが行われた可能性だって十分にある。
レネたちを乗せた三頭の馬は、まるで歩調を合わせたかのようにノロノロと進む。
「どっかで馬を替えようよ」
レネは馬が可哀そうになりそう進言する。
別に馬に非があるわけではない。
街道沿いにある町や村には、貴重な交通手段である馬を売買する厩が必ずある。
「じゃあ次の村で替えるか……」
しばらくすると見えてきた小さな村で、レネたちは馬を買い替え、ついでに村に一軒しかない店に売ってあったサンドイッチを買って朝食代わりにかぶりつく。
堅い引きのあるパンにハムとチーズを挟んだシンプルなパンなのだが、噛めば噛むほど小麦粉の素朴な香りとハムの塩気、チーズの円味が合わさって癖になる。
こういう村に一軒だけの店に売ってある、店の婆さんか嫁さんかが小銭稼ぎに作っている惣菜パンは、掘り出し物に当たる確率が非常に高い。
「お前……本当に美味そうに食うよな」
レネはいつの間にか、ドプラヴセからパンにかぶりつく様子を観察されていた。
「悪いかよ……」
急にバツが悪くなり、食事を中断する。
「お前はさぞかし師匠を喜ばしてるだろ?」
ドプラヴセもルカーシュのどうしようもない性癖について知っているようだ。
「オレは犬や猫じゃないっ」
ムッとして、残ってたパンを無理矢理口の中に詰め込み、水で押し流す。
隣ですでに食べ終えていたゼラがレネに昨日と同じ薬を渡す。
「具合は?」
団員が二人しかいないせいか、今までにないくらいゼラと喋っている気がする。
「今んとこ熱も出てないし大丈夫」
あれだけザックリ切られたので、痛みはあるが、耐えられないほどのものではない。
素直に渡された薬を飲むと、レネはゼラを見上げる。
涼しい顔をしたゼラは、今日もやはり美男だ。
群青色の瞳と漆黒の肌の色、誰がこんな神秘的な色の組み合わせにしたのだろう。
ドロステア人とはまた違う、伸びのある長い手足にスッと通った首から丸い後頭部にかけてのラインが、特にレネのお気に入りだ。
「おいおい、なにゼラに見惚れてんだよ。見るならこっちだろ?」
隣で、しょぼくれたおっさんがなにか言っているが、せっかくの鑑賞タイムを邪魔しないでほしい。
「なんで朝からあんたなんか見ないといけないんだよ」
「酷でえ言いようだな。雇い主に対して口の利き方間違ってるだろ? 俺が一から教育し直してやろうか?」
ドプラヴセに強引に顎を捕まれ、唇を親指の腹で撫でられる。
残忍な目がレネを射抜く。
(この男はヤバい……)
「離せよっ!」
本能的に恐れを感じ、レネはドプラヴセから逃れる。
昨日腕を縫われていた時から、この男が自分を見る目が変わった。
やたらと触ってくるようになったし、なにかあれば自分を支配しようとしてくるのだ。
『言うことを聞かなければいつでも置いていく』という弱みを握られているので、強くは出られない。
護衛対象である限り、相手が自分より弱くともレネは逆らいようがないのだ。
(——怪我なんかするんじゃなかった……)
自分の弱さが引き寄せた事態だ、仕事が終わるまで我慢するしかない。
(ルカは一人でこんなおっさんと一緒に旅してるんだよな……)
もしかしたら、年齢的にあまり変わらないのかもしれない。
ルカーシュは年齢不詳なところがある。
「まだ、反抗的な目をしてるな。次になんかあったらお仕置きだ」
「なんでオレだけ……」
もうこれ以上絡まれたくない。
ただ普通に護衛の仕事へ集中したいのに。
「ゼラは反抗的じゃないだろ? 足手まといにもなってないし」
(クソッ!)
レネはなんとか怒りを抑え込むと、荷物を整え新しく買った馬に乗り込んだ。
夕方にはプートゥに到着した。
ここはリンゴで作った酒、シードルの産地だ。
町の至る所にリンゴの木があり、枝には淡紅色の蕾を湛え、中には白い花を咲かせているものもある。
標高が高いこの地域は、メストより春の訪れが遅い。
日が落ちると一気に気温が下がってくる。
「さすがに山ん中は寒みぃな……」
実はレネも手足が冷え切っていたので、ドプラヴセが先に『寒い』と言いだしたので少しホッとしている。
自分だけ寒さを感じていたらなんだか気恥ずかしくて我慢していたのだ。
「今夜はどうすんの?」
「鷹がこの町で俺たちを探し出すのは無理だな。小隊の隊長ごときに町を動かす権利もないし。どっか宿屋で休もう」
鷹騎士団相手にこの男はなんだかふてぶてしい。
捕まっても怖くないのだろうか?
レネは最初声をかけられた時、口から心臓が飛び出そうだったというのに。
だが、温かい寝床で眠れるのならレネも異論はない。
とは言え、今夜はレネが寝ずの見張りをするつもりだ。
昨日は、『一人でカマキリを仕留めたから』という理由で、ゼラが引き受けてくれていた。
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