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第3章 少年期中編
第36話 アネッサ・エルフィン①
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狼人族と思しき手足が散乱する場所に私はいた。
見回せば、煌びやかに光輝く無数の結晶が散らばり、その結晶にはおびただしい血が滴っていた。
私の口からも血が滴り、両腕両足の艶やかな毛並にも血がたっぷり付いてボタボタと地面に流れ落ちる。
長くなった爪を見ながら、私は……白銀の狼は笑う。
その声は自分の声とは違う別の悍ましい声と重なり、狼は高らかに笑って遠吠えをする。
それに呼応するように、周囲の結晶が広がっていき、まるでダイヤモンドダストのように大気が煌めいていく。
空を見上げれば、血のように赤い満月が目に映った。
アネッサは飛び起き、夢から覚める。
身体中がガタガタ震えて、手足を確認する。
“今はまだ”白く透き通るような肌が確認出来た。
身体中が汗でびっしょりだ。
あるはずのない血の匂いが何故か鼻に付く。
あの光景が、未だに振り払えないでいる。
ブラッドムーンの日が近付くにつれて、あの悪夢は毎晩のように襲ってくる。
カラカラの喉を潤そうとベッドから立ち上がり、水瓶を手に取る。
シン様のように火や水を自在に操れる訳ではない自分の為にと、シン様が用意してくれたものだ。
マグに水を注ぎ、喉を潤して溜息をつく。
時計を見れば短針は三時を示している。
シン様はまだ帰って来ないようだ。
私は眠るのが怖くなり、マグを持ったままテーブルの椅子に座る。
正直、シン様が出ていかれてから私も飛び出そうかと思った。
けれど、シン様は留守を任せる、と言ってこの家を私に預けたのだ。
おいそれとこの家を空けるわけにもいかない。
とは言え、私にはもう時間が無いのも事実。
恐らく、今日の晩には半幻獣化してしまう。
そうなれば、私の理性が今晩ですらどこまで保てるかはわからない。
私はふと思い出し、木製の棚を探る。
その中からシン様が持っている地図を広げ、行き先を思案する。
出来るだけ周辺に村や街が無い場所が良い。
とすると、南西にある広い森林が良いだろう。
森には魔物も多く生息している。
魔物が多い場所には人も近付かない。
そして、私が理性を失っても、魔物が相手をしてくれていれば遠くに移動もしないだろう。
しかし、この距離を移動するのならやはり朝には出なければ。
私は一度二階へ上がり、灰色の外套と着替えだけ肩提げ袋に詰め込む。
失う可能性も高いので、必要以上の荷物は持ち出さない。
準備を整え、また一階に下りると外から近付く足音が聞こえた。
そして、血の匂いも。
私は肩提げ袋を下ろし、身構える。
すると、扉の鍵が解錠され、扉がゆっくり開く。
扉を開く人物を確認すると私は安堵した。
「シン様、おかえりなさいませ」
そう言って一礼しようとしたが、なんだか様子が変だ。
それにこの血の匂い。
ローブも何故かびしょ濡れである。
外は雨が降ってなかったはずだが。
「シン様、どうなされました?
身体中が濡れていますよ。
それに、随伴と血の匂いが濃いようですが……」
私の言葉に反応し、項垂れた頭をゆっくり起こすシン様。
そして、静かに口を開いた。
「盗賊を、殺したんだ。
アイツらのやった事が許せなくて、激情に任せて沢山殺した。
アイツらを殺しても、何も解決しないのはわかっていたけど、今後もアイツラがのうのうと生きているのが悔しかったし許せなかった。
怒りを、憎しみを、何処かにぶつけてしまいたかった」
そう言って膝をつくシン様。
その顔は少しやつれていて、小柄な身体つきもより一層小さく見えた。
「あんな奴らは死ぬべきだ、とそう言い聞かせたけれど、やった事は人殺しだ。
俺は……本当に正しい事をしたのだろうか?
アイツらを生かしておけば、きっとまた別の誰かを傷つける。
だから殺すべきと思ったが、それは正しいのか?
わからない……。
わからないんだ……」
ポロリと涙を零すシン様。
「確かな事は、俺の助けが遅かった事。
罪なき人が既に傷つき、命を失った事。
それだけは……確かなんだ……」
手を強く握りしめはシン様を見て、私はそっと近付く。
その握りしめた小さな手を私は優しく手で包み込む。
「シン様の行動の成否は判断しかねます。
けれど、シン様が悪人でない事は知っております」
そして、手を離してその小さな身体を抱きしめる。
シン様の身体は小刻みに震えていた。
それは怒りなのか、悲しみになのか……。
「悪人ですら殺めた事に、こうして悩み、苦しむシン様はきっととても優しい心を持っているのでしょね。
それは必要以上にご自身を責め、苦しめる事にもなるでしょう。
ですが、貴方のような存在が、時に人を救うのです」
そう言ってその背中を撫でる。
すると、シン様の震えが少しづつおさまってきた。
「俺は……ただ、守りたい人を守れる存在になりたかった……。
救いを求める人に、手を差し伸べれる人に……」
「全てを救う事など出来ません。
どんな人であれ、その手の平から零れ落ちるモノがあるのです」
私は半ば、自分に言い聞かせるようにそう言った。
こんな事を人に言える立場なのだろうか?私は……。
しかし、シン様はそれきり黙り込んだ。
そして、いつの間にかその小さな身体が私にもたれかかり、力も抜けていた。
「シン様……?」
小さく問いかけるが、返事はない。
代わりに小さな寝息が聞こえてきた。
それを聞いて私は困ったように微笑む。
よほど疲れが溜まっていたのかもしれない。
今帰ってきた事を考えれば、夜通し動いていたのだろう。
その身体的な疲労に加え、人を殺めた事に対する精神的な疲労が重なったと見える。
私は軽いシン様の身体を抱き起こし、血にまみれたローブだけと上着は脱がしてベッドにそっと寝かせておいた。
本当は砂ぼこりにまみれた衣服も脱がせたかったが、今は寝かせておこうと思った。
ローブと上着だけは綺麗に洗ってから、また荷物を提げる。
あと少しでシン様と行き違えになる所だったが、顔を合わせることが出来て良かったかもしれない。
私は紙の切れ端に羽ペンを走らせ、『明後日には帰ります』とだけ書き残しておいた。
そして玄関扉を静かに開き、外に出る。
「どうか、今日明日だけ、身勝手な行動をお許しください……」
私はシン様の眠る寝室に向かって頭を下げる。
そして、外套を羽織り、フードを深々と被って街道を歩き出した。
ジーナスの門を抜け、少し街から離れ、周囲に人がいない事を確認してから私は“獣化”した。
獣人族が持つ固有のスキルの“獣化”は人型から獣型に変化する事が出来るスキルだ。
私は灰色の狼に姿を変え、地を駆ける。
自分の俊敏性も相まってその速度は馬をゆうに超える。
風のように駆けるその姿を度々遭遇する魔物は反応すらできやしない。私は走り出してものの二時間もかからず、目的の大森林へとやってきた。
その森は太く背の高い木々が生い茂り、伸びた枝からは大きい葉が揺らめいていた。
その葉が陽射しを遮り、日中なのに薄暗い。
私は人型に戻り、歩いて進む。
耳を澄ませると小川のせせらぎの音が聞こえたので、そちらに向かう。
流石にずっと駆け足でここまで来たので喉もカラカラだった。
小川に辿り着くと、水を掬い取り、冷たい水で喉を潤す。
その時、ピクリと耳が音に反応する。
木々を踏みしめる音。
誰かがこちらに近付いてくる。
私は口を拭って背筋を立て、警戒する。
そして、近付いてきたその姿を確認する。
視界に映ったのは二本足で歩く猫であった。
「ニャニャッ!
ニャーんか不思議な気配を辿って来たら、どえらい可愛いこちゃんがいるニャッ!
こんニャ所に一人でニャにやってんのかニャ?」
その猫は間の抜けた声でそう私に尋ねてきたのだった。
見回せば、煌びやかに光輝く無数の結晶が散らばり、その結晶にはおびただしい血が滴っていた。
私の口からも血が滴り、両腕両足の艶やかな毛並にも血がたっぷり付いてボタボタと地面に流れ落ちる。
長くなった爪を見ながら、私は……白銀の狼は笑う。
その声は自分の声とは違う別の悍ましい声と重なり、狼は高らかに笑って遠吠えをする。
それに呼応するように、周囲の結晶が広がっていき、まるでダイヤモンドダストのように大気が煌めいていく。
空を見上げれば、血のように赤い満月が目に映った。
アネッサは飛び起き、夢から覚める。
身体中がガタガタ震えて、手足を確認する。
“今はまだ”白く透き通るような肌が確認出来た。
身体中が汗でびっしょりだ。
あるはずのない血の匂いが何故か鼻に付く。
あの光景が、未だに振り払えないでいる。
ブラッドムーンの日が近付くにつれて、あの悪夢は毎晩のように襲ってくる。
カラカラの喉を潤そうとベッドから立ち上がり、水瓶を手に取る。
シン様のように火や水を自在に操れる訳ではない自分の為にと、シン様が用意してくれたものだ。
マグに水を注ぎ、喉を潤して溜息をつく。
時計を見れば短針は三時を示している。
シン様はまだ帰って来ないようだ。
私は眠るのが怖くなり、マグを持ったままテーブルの椅子に座る。
正直、シン様が出ていかれてから私も飛び出そうかと思った。
けれど、シン様は留守を任せる、と言ってこの家を私に預けたのだ。
おいそれとこの家を空けるわけにもいかない。
とは言え、私にはもう時間が無いのも事実。
恐らく、今日の晩には半幻獣化してしまう。
そうなれば、私の理性が今晩ですらどこまで保てるかはわからない。
私はふと思い出し、木製の棚を探る。
その中からシン様が持っている地図を広げ、行き先を思案する。
出来るだけ周辺に村や街が無い場所が良い。
とすると、南西にある広い森林が良いだろう。
森には魔物も多く生息している。
魔物が多い場所には人も近付かない。
そして、私が理性を失っても、魔物が相手をしてくれていれば遠くに移動もしないだろう。
しかし、この距離を移動するのならやはり朝には出なければ。
私は一度二階へ上がり、灰色の外套と着替えだけ肩提げ袋に詰め込む。
失う可能性も高いので、必要以上の荷物は持ち出さない。
準備を整え、また一階に下りると外から近付く足音が聞こえた。
そして、血の匂いも。
私は肩提げ袋を下ろし、身構える。
すると、扉の鍵が解錠され、扉がゆっくり開く。
扉を開く人物を確認すると私は安堵した。
「シン様、おかえりなさいませ」
そう言って一礼しようとしたが、なんだか様子が変だ。
それにこの血の匂い。
ローブも何故かびしょ濡れである。
外は雨が降ってなかったはずだが。
「シン様、どうなされました?
身体中が濡れていますよ。
それに、随伴と血の匂いが濃いようですが……」
私の言葉に反応し、項垂れた頭をゆっくり起こすシン様。
そして、静かに口を開いた。
「盗賊を、殺したんだ。
アイツらのやった事が許せなくて、激情に任せて沢山殺した。
アイツらを殺しても、何も解決しないのはわかっていたけど、今後もアイツラがのうのうと生きているのが悔しかったし許せなかった。
怒りを、憎しみを、何処かにぶつけてしまいたかった」
そう言って膝をつくシン様。
その顔は少しやつれていて、小柄な身体つきもより一層小さく見えた。
「あんな奴らは死ぬべきだ、とそう言い聞かせたけれど、やった事は人殺しだ。
俺は……本当に正しい事をしたのだろうか?
アイツらを生かしておけば、きっとまた別の誰かを傷つける。
だから殺すべきと思ったが、それは正しいのか?
わからない……。
わからないんだ……」
ポロリと涙を零すシン様。
「確かな事は、俺の助けが遅かった事。
罪なき人が既に傷つき、命を失った事。
それだけは……確かなんだ……」
手を強く握りしめはシン様を見て、私はそっと近付く。
その握りしめた小さな手を私は優しく手で包み込む。
「シン様の行動の成否は判断しかねます。
けれど、シン様が悪人でない事は知っております」
そして、手を離してその小さな身体を抱きしめる。
シン様の身体は小刻みに震えていた。
それは怒りなのか、悲しみになのか……。
「悪人ですら殺めた事に、こうして悩み、苦しむシン様はきっととても優しい心を持っているのでしょね。
それは必要以上にご自身を責め、苦しめる事にもなるでしょう。
ですが、貴方のような存在が、時に人を救うのです」
そう言ってその背中を撫でる。
すると、シン様の震えが少しづつおさまってきた。
「俺は……ただ、守りたい人を守れる存在になりたかった……。
救いを求める人に、手を差し伸べれる人に……」
「全てを救う事など出来ません。
どんな人であれ、その手の平から零れ落ちるモノがあるのです」
私は半ば、自分に言い聞かせるようにそう言った。
こんな事を人に言える立場なのだろうか?私は……。
しかし、シン様はそれきり黙り込んだ。
そして、いつの間にかその小さな身体が私にもたれかかり、力も抜けていた。
「シン様……?」
小さく問いかけるが、返事はない。
代わりに小さな寝息が聞こえてきた。
それを聞いて私は困ったように微笑む。
よほど疲れが溜まっていたのかもしれない。
今帰ってきた事を考えれば、夜通し動いていたのだろう。
その身体的な疲労に加え、人を殺めた事に対する精神的な疲労が重なったと見える。
私は軽いシン様の身体を抱き起こし、血にまみれたローブだけと上着は脱がしてベッドにそっと寝かせておいた。
本当は砂ぼこりにまみれた衣服も脱がせたかったが、今は寝かせておこうと思った。
ローブと上着だけは綺麗に洗ってから、また荷物を提げる。
あと少しでシン様と行き違えになる所だったが、顔を合わせることが出来て良かったかもしれない。
私は紙の切れ端に羽ペンを走らせ、『明後日には帰ります』とだけ書き残しておいた。
そして玄関扉を静かに開き、外に出る。
「どうか、今日明日だけ、身勝手な行動をお許しください……」
私はシン様の眠る寝室に向かって頭を下げる。
そして、外套を羽織り、フードを深々と被って街道を歩き出した。
ジーナスの門を抜け、少し街から離れ、周囲に人がいない事を確認してから私は“獣化”した。
獣人族が持つ固有のスキルの“獣化”は人型から獣型に変化する事が出来るスキルだ。
私は灰色の狼に姿を変え、地を駆ける。
自分の俊敏性も相まってその速度は馬をゆうに超える。
風のように駆けるその姿を度々遭遇する魔物は反応すらできやしない。私は走り出してものの二時間もかからず、目的の大森林へとやってきた。
その森は太く背の高い木々が生い茂り、伸びた枝からは大きい葉が揺らめいていた。
その葉が陽射しを遮り、日中なのに薄暗い。
私は人型に戻り、歩いて進む。
耳を澄ませると小川のせせらぎの音が聞こえたので、そちらに向かう。
流石にずっと駆け足でここまで来たので喉もカラカラだった。
小川に辿り着くと、水を掬い取り、冷たい水で喉を潤す。
その時、ピクリと耳が音に反応する。
木々を踏みしめる音。
誰かがこちらに近付いてくる。
私は口を拭って背筋を立て、警戒する。
そして、近付いてきたその姿を確認する。
視界に映ったのは二本足で歩く猫であった。
「ニャニャッ!
ニャーんか不思議な気配を辿って来たら、どえらい可愛いこちゃんがいるニャッ!
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