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第3章 少年期中編
第46話 決着の刻
しおりを挟む私の負けだと?
この小僧は未だ揺らがぬ眼差しでこちらを見つめて、そう戯言を言い放ってきた。
だが、この小僧に勝ち目があるとは到底思えない。
確かに、圧倒的なまでに強化されたその力には驚かされた。
更には思わぬスキルの破壊によって結晶結界は封じられ、魔法すらも無効化出来なくなってしまったのだ。
それは五感の一つが突然失われたようなもの。
ごく当たり前に使えていた力が、急に使えなくなったのだ。
まったくもって歯痒い上に腹立たしい。
同時にこの小僧の戦いぶりは称賛に値すると言える。
己の限界を超え、極限をも超越したその力。
そしてそれを支える強力無比なスキル。
見事と言う他ない。
しかし、それでも私を打ち倒すには至らない。
もし私が死ねば器そのものの命も失われる。
派手な魔法こそ使ってるが、致命傷には至っていない。
それに、あの規格外の力を持って夜明けまで戦い続ける事は恐らく出来ないはず。
あれだけの力を何の対価も無く使い続けれる訳がない。
よって長期戦はまず出来まい。
かと言って、短期決戦にも持ち込めない。
つまり、どう足掻いても奴に勝ち目はないのだ。
その現実は揺るがない。
フェンリルは勝利を確信し、ほくそ笑みながら地を駆ける。
既に展開した結晶槍は半分を割り込む程に破壊されていた。
すぐにでも再構築は可能だが、こんなモノでは今の小僧相手に牽制にもならない。
別の方法で、まずはあのすばしこい動きを止める。
フェンリルはシンをギロリと睨み付け、スキルを解放する。
直後、フェンリルの手足に繋がれた金色の鎖が動き出し、四つの鎖の先端が宙に浮かぶ歪みにそれぞれ吸い込まれる。
突如、シンの周りの空間が四箇所歪み、鎖が飛び出してくる。
その四本の鎖は意志を持つかのようにシンを執拗に追いかける。
シンは結晶槍同様、拳の衝撃波で鎖の破壊を試みるが、こちらの鎖は放った拳を回避し逆に右腕が巻き取られた。
続けざまに左腕、そして両脚と自由が奪われる。
空中で身動きが取れなくなったシンを確認したフェンリルは一度地面に降り立つと、右前足を力強く踏み締める。
次の瞬間、踏みしめた前足に輝く結晶が集まりだす。
「その状態で、この一撃をどう凌ぐ?」
試すように言い放つフェンリル。
そして振りかぶった右前足には鋭い結晶の爪が構築されていた。
「神殺しの爪撃ッ!!」
振り抜かれた爪は巨大な斬撃を生み出し、シンへと凄まじい勢いをもって迫る。
シンは大の字になって鎖に繋がれ動けずにいたが、拳を握りしめて一つの極大魔法を構築する。
シンの足元と頭上に魔方陣が展開され、瞬時にシンの姿が掻き消える。
使ったのは“空間魔法”のテレポーテーション。
本来、この魔法は失われし古の魔法である。
スクロール等を使わねば行使出来ぬ特殊な魔法。
それを、シンは自分で“創造して”身につけたのだ。
第三の究極魔法は“ジェネシス・アーツ”。
自身が必要とするスキルを創造する究極魔法。
それはスキルとして存在しないものすら自身で効果を定め、構築できるという信じ難い力だ。
その力により、古の魔法である“空間魔法”も会得し、行使したのだった。
シンが出てきたのはフェンリルの遥か上空。
そこからシンは真下に両手を掲げ、両手に特大の魔法陣を展開する。
右手から放たれなのは紅焔龍の咆哮。
そして左手から放たれるのは蒼凍龍の咆哮。
火炎の渦と氷結の渦が同時に放たれ、フェンリルに襲いかかる。
フェンリルは即座にその場を離脱し、地面を蹴り砕きながら跳躍し、ジグザグに空を駆け抜け、勢いそのままにシンの目の前で縦に一回転する。
フェンリルの尻尾による強烈な一撃が極大魔法を放ったばかりのシンを直撃し、地面に叩きつけられる。
その衝撃にシンの身体はバラバラに砕けそうになるが、限界を超えた耐久性がその身体を何とか持ち堪えさせる。
即座に自身の胸に手を置き、魔法を展開するシン。
「身体蘇生……」
血を吐き出しながら唱えると、瞬時に身体の傷が完治する。
どれほどの重度の傷でも、意識さえあればその身体の傷を全て癒す蘇生魔法の極大魔法、リザレクション。
万全の身体に再び戻ったシンは即座に体勢を立て直し、次なる極大魔法を展開する。
フェンリルは疑問に思う。
確かに、魔法の無効化は私の身体からは消え去っている。
今の私には魔法は有効である。
だからと言って、この小僧は極大魔法ばかり放ち過ぎている。
あれは基本的には大軍相手に使う魔法であって、単体相手ならばマナ効率も良く、かつ高密度の魔法を放つべき。
それをこの小僧が知らぬ筈もない。
しかし、執拗に極大魔法ばかり放ち続けている。
まるで、マナ切れを恐れていないかのよう……。
そして、異変は突然フェンリルを襲ったのだった。
シンが放った極大魔法、“メテオストライク”が天からフェンリルへと迫った瞬間、フェンリルの身体から力がいきなり抜けたのだ。
避けきれず直撃する巨大な隕石。
砕けた隕石がフェンリルもろとも周囲をさらに破壊していく。
頑丈なフェンリルにはそこまでダメージこそ無かったものの、ダメージとは別に身体が以上に重い。
「ようやく、動きが鈍ってきたか?
流石、マナが七○万超えてるだけはあるよな」
そう言って天空から地に落ちたフェンリルを見下ろすシン。
「小僧……貴様、一体何を……」
「なんだ、まだ気付いてないのか?」
そう言って天に手を掲げるシン。
天空に巨大な魔方陣が展開される。
「“ライトニングバースト”ッ!!」
天から乱れ落ちる稲妻。
それらを回避するのはフェンリルには容易のはずなのに、魔法が放たれた瞬間にまたも身体から力が抜け、回避行動が遅れる。
稲妻の乱れ撃ちをその身に喰らいながら、フェンリルはようやく気付く。
「き、さまっ!!
私のマナを使っていたのかっ!!」
「大正解だっ!
気付くのが遅すぎたな、フェンリルッ!
激昂するフェンリルを嘲笑うシン。
第三の門を解放して、短剣に込めたのはあるエンチャントスキル。
魔喰の副路。
短剣をフェンリルに突き刺した際、強制的にフェンリルのマナ回路と自分のマナ回路を繋ぎ合わせ、そのマナを喰らうスキル。
これにより、自分のマナを一切消費せず、フェンリルのマナだけを奪い続けたのだ。
「こちらは魔法使い放題。
夜叉になってるだけでも馬鹿げた消費があるのに、そこに加えて幻魔の術式で強化された身体に極大魔法を使い続けたんだ。
流石のお前も、マナ切れになったみたいだな?
マナ切れなんて、お前は無縁だっただろ」
フェンリルはもはやまともに動く事すらままならぬその身体で、頭だけを持ち上げる。
「お前は……はじめからこれを狙ってたのか……」
「そりゃそうだ。
アネッサを守る為にはお前を殺す訳にはいかない。
けれど、朝までお前とやり合ったらこちらがジリ貧で負けちまう。
正攻法で勝てないなら、裏技で勝つしか無ぇだろ。
通用するかは賭けだったけどな」
シンはそう言ってゆっくり降下し、崩壊した地面に降り立つ。
「……お前はマジで強ぇよ、フェンリル。
間違いなく、俺が戦った中じゃトップクラスだ」
シンは尊敬するような眼差しでフェンリルを見る。
「でも、悪いな。
俺はどうやら、お前より強い奴を知ってるようだ。
そいつに手が届くまで強くならなきゃいけない俺は、お前に負ける訳にはいかない」
その言葉に、フェンリルは呻くように笑う。
「クク……クハハ……。
私より強い、か。
そんな愉快な存在と出会い、それに届かんと手を伸ばすとは、身の程知らずな小僧だ……。
……だが……お前も大概、怪物と呼ぶに相応しい実力よ……」
もはや夜叉を維持するだけでフェンリルは力が入らないのだろう。
力無く伏せているフェンリルが口を開き続ける。
「……貴様はこの器と共に生きるのか?小僧」
ふいに問いかけてくるフェンリル。
俺は頷いて答える。
「アネッサは俺が引き取ったからな。
この先もずっと、面倒見て行くさ。
ついでに仕方ねぇから、お前の面倒も見てやるよ、フェンリル」
その言葉を聞いて、またクハハと小さく笑うフェンリル。
「……私の力は常に持て余しておる。
二ヶ月に一度だけの発散では足りぬ。
貴様がこの器と共に生きるのなら、私との戯れにも付き合うが良い。
次はその首を刈り取ってやる……クハ……ハ……」
そう言って笑うフェンリル。
「お前との戯れとか完全に命懸けじゃねぇか。
ふざけやがって。
二ヶ月に一回で我慢しとけ」
俺は迷惑そうな顔ををして提案を拒否する。
「……代わりに、この器に憑代からは解放すると言ったら、どうだ……?」
フェンリルの言葉にシンは目を見開く。
「そんな事……出来るのかよ?」
「出来るとも。
だが、約束しろ。
私との戯れは定期的に行え。
でなければ、強制的に器の意思をまた乗っ取ってお前を八つ裂きにしてやる」
「怖すぎだから……。
でも、憑代から解放して、アネッサやお前はどうなる?」
「一つの存在となる。
私はこの器に幻獣の加護を与えよう。
そうなれば、憑代のようにブラッドムーンの晩、強制的に私が出てくる事はない。
しかし、この器には私の力を授ける代わりに私の意思も伝わるようになるがな」
俺は腕組みして考え込む。
「……アネッサは、お前の事を恨んでるんじゃねぇのかよ?」
「クハハッ……違いないな……。
さりとて、憑代のままでも私からは逃れられまい。
ならば、加護として自分の意思で私の力を使った方が良いのではないか?」
確かに、どちらにせよ、アネッサはフェンリルから逃れる事は出来ないのだ。
ならば、加護として共にいた方がアネッサの為かもしれない。
「……わかったよ。
お前のストレス解消には定期的に付き合ってやるから、絶対に他では暴れるなよ。
もう二度と、アネッサを悲しませるな」
俺の言葉に一つ頷くフェンリル。
「小僧風情が上から目線なのが気に食わんが、私に勝ったのだから仕方なく目を瞑ろう」
フェンリルはそうぼやいて目を瞑り、唱え始める。
「“幻獣フェンリルが、此の者アネッサ・エルフィンの加護となる事を誓う。
我の牙が、爪が、怨敵を引き裂き、未来を切り開くだろう”っ!
……シン・オルディールとやら。
私を飽きさせるなよ」
そう最後に囁くように言ったフェンリルの身体が銀色の光に包まれ、輝き出す。
眩い光は少しづつ小さくなり、人型へと変わっていく。
眩く光が収まると、横たわるアネッサの姿へと戻ったのだった。
その髪の色は未だに銀色のままだが、透き通る肌はそのままだ。
俺はそれを見て安心し、ゆっくりとアネッサに近付き、そっと体を抱き起す。
「……終わったぞ、アネッサ」
俺の囁くような声に、アネッサの耳がピクリと反応し、目をゆっくりと開く。
その目は両目とも金色になっていた。
「シン、様……?
終わったとは……。
そんな、まだ、月はあんなに高く……」
そう言って辺りを真紅の満月を見上げるアネッサ。
「決着は付いた。
お前はもう、この夜に怯えなくて良いみたいだぞ。
……ただまぁ、定期的に俺が幻獣の相手をしなきゃみたいだけど……」
そう言ってげんなりした顔をするシン。
目覚めたばかりのアネッサはシンの言っている事をすぐに理解出来なかったが、目を閉じればフェンリルとシンとの激闘が思い起こせた。
ふいに、一筋の涙が零れ落ちる。
「シン様……。
幻獣に、打ち勝ったのですか?」
ポロリポロリとアネッサの頬を涙が零れる。
「おう。裏技みたいな勝ち方だったけどな」
あまり誇らしくはない、とシンも自覚していた。
しかし、そんなのは関係ないと言わんばかりにアネッサは首を振る。
「本当に、私はもう、ブラッドムーンの夜を怯えなくて良いのですか……?」
「あぁ、もう大丈夫だ。
仮にまたこの夜に暴走する事があっても、俺が何度でも止めてやる」
そう言ってアネッサの髪をそっと撫でるシン。
「なんたって俺は——」
「はい、シン様は私にとっての最強のご主人様、です」
俺の言葉を遮り、続けて答えるアネッサ。
俺は恥ずかしくなり、ポリポリと頬をかく。
そんな俺をギュッと抱きしめて来た。
「本当に、ありがとうごさいました……。
どうか、こんな私でも、お傍に置いて下さいませ……」
そう言って涙するアネッサ。
「むしろ、それはこっちから頼みたいもんだな。
それに……もう……。
俺の身体も限界っぽい……」
その小さな身体をアネッサに預けるシン。
「……アネッサ。
今夜の最後の仕事がまだ残ってるんだ……。
街までは俺が転移させる……。
そっから先は、俺は倒れちまうだろう。
復活するまでに一時間くらいはかかる。
それまで、街を頼めるか?」
ここに来るまでの状況説明は日中のうちに話してあった。
街のことや、盗賊の事も。
幻想魔導の術式を行使した後は、マナがすっからかんになり、更にスキルまで全て使用不可になる。
復活までは約一時間。
それまでは意識も失ってしまう。
そして、街は恐らく盗賊どもが攻め立てている最中だろう。
俺がくたばってる間、頼れるのはアネッサである。
俺の期待に、アネッサは大きく頷く。
「お任せ下さい。
シン様も、ジーナスの街も、私が全力を尽くしてお守り致します。
ですから、安心してお休み下さい」
そう言って俺を強く抱きしめるアネッサ。
「そんじゃ、頼んだぜ……。
“テレポーテーション”」
最後のマナを振り絞り、古の極大魔法を発動させる。
景色が一変するのと同時に、シンの意識が薄れていく。
すぐに復活するからよ……。
少しの間、頼んだぞ、アネッサ。
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