美少女な幼馴染がいるのになぜか攻略対象(仮)が私に寄ってくる

海瀬

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中学生編

11.

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読んでくださる人がいてとても嬉しいです。
更新頻度は遅いですがこれからもよろしくお願いします。

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「ねぇ、なんでそんなに教科書持ってきてないの?」

「え? 持ってきてるよ?」

え……? 今は6時間目の数学だ。朝から今までずっとしゅんと机をくっつけている。なぜなら毎時間教科書を見せてと言われるからだ。それなのに机をくっつける意味はあるのだろうか。……ないね。

「え、なんで机離すの?」

「教科書あるならいいでしょ?」

「授業中だし、あと20分だよ?」

なんであんたは私の手を握っているんだ。先生に怒られるのも嫌なので大人しくしておくことにした。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「終わったー!! あ、かなちゃん今から図書委員の会議だよね? 頑張ってね!!」

「うん、ありがと」

終礼も終わり、ほとんどの人が部活体験に行ったり、家に帰ったりしている。私は今から会議なんだけどね。

「田中くんもう行く?」

「うん、一応少し早めに行こ」

2人で早めに図書館へ行ったが誰もいない。みんな遅刻する気なのか。田中くんは誰もいないことを確認するとトイレに行ってしまった。

「あれ、先生いたんですか?」

「高橋か。これみてみろよ」

なんだろう? 『先生になる』『自分の会社の社長になる!』と壁にほってある。こんなことしていいのか。

「これ、俺と菊地ってやつで掘ったんだよ。お前のクラスにいるだろ? 菊地ひなたってやつ。そいつの親。」

菊地くんって誰だっけ。同じクラスなのか。まぁ、いつか話す機会があるだろう。あいりとしゅんと花京院くんと田中くんしか顔と名前が一致しない。

「下に新って書いてある。先生の名前ですか?」

「お前なあ。古典の授業のとき初めに自己紹介しただろ?『水瀬新』って」

「え、水瀬?」

水瀬ってしゅんと同じ名字だ。たまたまだよね?

「しゅんの叔父な。髪の毛が同じ青だってみんな初めから薄々勘づいてたけどな。」

言われてみれば綺麗な青髪だ。他の生徒でも、こんな綺麗な髪色はいない。
結局生徒が集まったのは集合時間の5分後。私は水曜日の放課後が当番となった。田中くんと別れ教室に戻ったが私の机で誰かが寝ている。誰だあの緑髪は。まさか4人のうちの1人……? 気付かれないようにカバンを持って帰ろうとした時急に腕を掴まれた。

「ん……だれ?」

こっちのセリフだあああああああ!!
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