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中学生編
23.
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突然だが、私が小学生ながら転生物の小説を好んで読んでいた理由を話したいと思う。それは従姉妹のお姉ちゃん、杏ちゃんの影響だ。お父さんの兄弟の子で名字は私と同じ高橋。杏ちゃんは私の6つ上の18歳だ。私が4年生、杏ちゃんが高校1年生の時の事だった。杏ちゃんは所謂アニヲタでアニメはもちろん漫画やゲームが大好きだった。ゲームはゲームでも、乙女ゲームも音ゲーもRPGなんかもしてた。私は当時スマホを持っていなかったのでスマホを持っていると言うだけでとても羨ましかった。まぁ、憧れもあったので杏ちゃんがスマホを操作している時いつも一緒に画面を見ていた。その時していたのが乙女ゲームである。杏ちゃんに「このひとかっこいいね!」と言った私に杏ちゃんがしたこと、それは布教だ。この乙女ゲームは異世界転移ものだった。その乙女ゲーム原作の小説を貸してもらったのだ。ヲタク界では有名なものらしい。いやあ、それが面白かったんだよね。小学校では特に好きな人もおらずスマホも持っていなかったので漫画や小説をとにかく読み漁った。残念ながらBLの沼にはハマらなかった。ごめんね、杏ちゃん。なぜ急に杏ちゃんの話をしたのか、その理由は、
「かなー! 杏ちゃんが迎えに来てくれたわよ」
杏ちゃんと久しぶりに会えるからだ。ひなたくんの家で遊んだあの日から1ヶ月が経った。今でもあのグループに居座らせてもらっている。友達がいないので許して欲しい。あかりも私も最初はよく文句を言われたが今はほとんど無くなった。急になくなったのだ。ほんとに大変だった。実はこっそり何度か泣いたりもした。ガラスのハートなんだよ私。れいなは大丈夫だったか、って? 大丈夫に決まってる。なんてったってれいな様だからね。そんなことしたら家がなくなっちゃう。私たちは庶民だから目をつけられていただけ。なのに急に何も無くなったんだ。不思議で仕方ない。トップ4のファンから暴力を振るわれることもあったがいつも運良く誰かに助けられるのだ。私はヒロインかい。
「かなー! 久しぶりだね!」
「杏ちゃん! アメリカはどうだった?」
「最初は不安だったけど結構楽しかったよ? また友達紹介していい? かなの写真みて気に入った奴がいてさ~」
「うん! あ、Lime交換しとこ?」
「Lime? あ、日本だったらみんなインストールしてるらしいね! おっけ、どうやってするの?」
私は杏ちゃんからスマホを受け取り連絡先を交換した。杏ちゃんはおじさんの急な転勤でアメリカへ行っていたのだ。英語が得意な杏ちゃんはすぐアメリカに馴染んだらしい。おばさんたちは苦労したみたいだけどね。
「かなー! 杏ちゃんが迎えに来てくれたわよ」
杏ちゃんと久しぶりに会えるからだ。ひなたくんの家で遊んだあの日から1ヶ月が経った。今でもあのグループに居座らせてもらっている。友達がいないので許して欲しい。あかりも私も最初はよく文句を言われたが今はほとんど無くなった。急になくなったのだ。ほんとに大変だった。実はこっそり何度か泣いたりもした。ガラスのハートなんだよ私。れいなは大丈夫だったか、って? 大丈夫に決まってる。なんてったってれいな様だからね。そんなことしたら家がなくなっちゃう。私たちは庶民だから目をつけられていただけ。なのに急に何も無くなったんだ。不思議で仕方ない。トップ4のファンから暴力を振るわれることもあったがいつも運良く誰かに助けられるのだ。私はヒロインかい。
「かなー! 久しぶりだね!」
「杏ちゃん! アメリカはどうだった?」
「最初は不安だったけど結構楽しかったよ? また友達紹介していい? かなの写真みて気に入った奴がいてさ~」
「うん! あ、Lime交換しとこ?」
「Lime? あ、日本だったらみんなインストールしてるらしいね! おっけ、どうやってするの?」
私は杏ちゃんからスマホを受け取り連絡先を交換した。杏ちゃんはおじさんの急な転勤でアメリカへ行っていたのだ。英語が得意な杏ちゃんはすぐアメリカに馴染んだらしい。おばさんたちは苦労したみたいだけどね。
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