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高校生編
34.
しおりを挟む「はぁ…」
「かなちゃんそのため息何回目~?」
「わかんない」
「13回目だよ!? 」
私たちは今中庭でお弁当を食べている。たちと言ってもしゅんはいないんだけどね。
昨日見たかわいい女の子、実は同じ高校でした…。もう心がバキバキだよ。しゅんに告白しようとしたらこれだなんて私一生彼氏出来ないだろうなあ。
「あぁっ!!」
「なんや、急にでかい声だして」
「注目されてるぞお前」
「それで? どうしましたの?」
「昨日のしゅんといた女の子ってしゅんの初恋のんぐっ」
れいなと花京院くんが慌ててあかりの口を手でふさいだ。あっ、そういうことなんだ…。
みんなは私のことを気まずそうに見る。
「…用事あるから先に戻るね。」
みんなに気を遣われるのは辛くて思わず逃げてしまった。お弁当も最後まで食べてないのに。
用事があるのは本当のこと。みんなに言おうとしてたんだけど実はクラス委員長になってしまったからだ。しかも隣の席の美少年と。もう、嫌な予感しかしないよね。今日の昼休みに早速会議があるのだ。
「高橋さん。」
「…立花くん。ごめん、遅かった?」
「ううん。俺が早く来すぎた。行こ?」
そう言って私に手を差し出す。差し出す…? 私この人と関わっていいのでしょうか? 無視して進もうとしたが無理やり手を繋がれてしまった。
会議室に入るとしゅんと例の女の子がいた。
うーん、辛い。
「同じ学年の子、だよね…? よろしくね?」
「あっ、よろしくお願いします。」
「同い年だから敬語じゃなくていいのに。」
凄くいい子そう。いっそ凄く性格悪い子だったら良かったのに。こんなに可愛くて性格もいい子に勝てる気がしない。しかもしゅんの初恋の人だなんて。
しゅんの視線が私と立花くんが繋いだ手を見ている。無理やりだったから何も思わずにここまで来てたことに今気づく。
「もう、好きな人できたの? かなにとって俺はその程度だったんだね?」
それは私のセリフだよ。私のこと好きだって言ってたのに初恋の人が出てきたら私を捨ててそっちにいくんだ。
「…しゅんも初恋の人が来たからって私を捨てたでしょ。」
「え? 初恋? どういう…」
もう涙を隠すことも無く勢いで教室から出た。
「ねぇ、手」
「あっ、ごめんなさい。手繋いだまま…」
「それはいいけど…俺と付き合う?」
まさかのチャラ男枠!? すごく不思議くんだったのに。
「高橋さんしんどそう。俺、高橋さんのこと守ってあげたいって思った。」
そう言って私のことを抱きしめる。ここ、廊下ですけど!?
私は急いで立花くんの胸元を押し、離れる。
「先生には体調悪いって伝えとくから。俺一人で会議出るから保健室でも行ってて。後で迎えに行く。」
「…ありがとう」
ほんと、迷惑かけてばかりだ。それに真っ赤になった目で会議に出ても変な目で見られるだろうしとても助かった。立花くん優しい。ミステリアス過ぎて少し関わりにくいとか思ってごめんなさい。
あの後別れて、私は保健室にきた。あ、先生いないみたい。入学2日目で保健室に来るとは思わなかった。紙に名前を書いてベッドに寝転がった。
……しゅん、私のこと信じてくれなかった。私がもう他に好きな人を作ったって勘違いしてた。もう、どうでもいいや…。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
「高橋さん、起きて。」
「まだ寝たい…」
「もう授業終わった。今終礼してるよ?」
「えっ!?」
時計を見るともう3時半だった。今日は6時間目までだから…ほんとだ、もう終礼…。
「立花くんは? 終礼出てなくていいの?」
「昼休み迎えに来たら気持ちよく寝てたから起こすの可哀想だと思って俺も寝た。」
うーん、不思議くん。寝ちゃったんだね、可愛いなこの子。
「あ、でも会議にはちゃんと出た。偉いでしょ?」
なんだろ、この母性をくすぐる感じ。
「偉いね。」
私は思わず立花くんの頭を撫でた。だって、この子可愛いよ。恋愛対象にはならないんだけどなんか…息子みたいな…。弟でもいいかも。
「かなちゃーーーーーん! その男誰!?」
「クラスメイト。どうしたの?」
「一緒に帰ろうと思って急いで教室向かったらいなかったから…。あと、ごめんね。しゅんの初恋の相手はかななのに…。あの人は昔許嫁だっただけだよ。お互い恋愛感情も無いと思う。」
え、もしかして勘違いだったの…?
「かなは俺と帰る。」
「私と帰るに決まってるでしょ!? うちの車でかなちゃんを家まで送らないと危険なの! いつ誘拐されるかわかんないから!」
それはあなたです。
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あかりがあいりになってます…
そのせいでちょっとややこしいです汗
修正してくれると嬉しいです!
話の内容的には面白いです!
続き楽しみにしてます!
読んでいただきありがとうございます!
一応修正したのですが、またおかしな所があれば教えていただければ嬉しいです!
面白いという感想を受けてすごくやる気出ました。これからも読んでくださると嬉しいです。